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志望校選び[先輩たちの5つの決め手] Point 5:学費

  • どうする?いつ決める?志望校選びの“傾向と対策”

どんな大学へ行って何を学ぶか-大人への一歩を踏み出し、夢を実現するための大きな決断だ。いったい何を決め手にして志望校を選べばいいのか、悩んでいる人も少なくないだろう。
ここでは、志望校を決める際に考えるべき5つのポイントを、合格を果たした先輩たちへのアンケートによる「イマドキの傾向」と併せて紹介する。

受験生にとっても保護者のみなさんにとっても、一番心配なポイントが「お金」の問題。国立と私立、自宅と下宿、そして学部系統によってもかかる金額は大きく異なってくる。入学から卒業まで、どこにどんな費用がかかるかを確認しよう。

●やはり私立大学と国公立大学の学費の差が非常に大きいので、やはり学費の安い大学に進学したほうが、将来の自分のためにもなるかつ親孝行にもなるからと思ったからです。(首都大学東京 健康福祉学部・女)

●国立大学なのでやはり授業料が安いです。現在は授業料免除も適応されて、半額ですんでいます。(宇都宮大 教育学部・男

●元々、学費の高い私立大学へ進学するつもりはなく、学費の安い国公立大学のみを受験するつもりでいました。本番の入試においても出願は国公立のみでした。実際に入学してみて、私立へ進学した同級生から話を聞いても学費はとても安く、加えて自分は奨学金も受け取れているため、とても経済的負担が少ないです。(横浜国立大 理工学部・男)

●高校が私立だったため、学費の少ない国公立大学を第一に進学しようと考えるようになりました。入学後は、やはり国立大学ということもあり、研究設備があまり充実していない点が残念でした。(奈良女子大 生活環境学部・女)

●公立大学のため、学費が安いことが決め手となりました。さらに、大学周辺に安いアパートが多いところも決め手でした。(都留文科大 文学部・女)

 学費に関するコメントを寄せてくれた先輩たちは、当然といえば当然だが国公立大の学生が大多数を占めた。比較的学費が安い国公立大であっても、奨学金や学費減免の申請、あるいは安い住居物件探しなど、経済的負担を少しでも減らすための努力や工夫を重ねていることがわかる。
 ちなみに、現在通っている大学については満足しているとする声が多かったものの、施設の老朽化や研究設備の不足に国公立大のデメリットを見出すコメントも一部あった。

「学費と生活費」を知るためのキーワード

Keyword1
学費

 「学費=入学金+授業料」ではない。大学入学以前に、出願から受験、入学手続きに至るあらゆる出費を想定する必要がある。一つは受験料。例えば、国公立大は比較的学費が安いと言われているが、それでもセンター試験と個別(2次)試験を受けるとなると約3万5千円かかる。私立大ではセンター利用入試で1万5千~2万円、一般入試だと3万~3万5千円くらいかかるところが多い。併願校を増やせば、受験料はその分かさんでいく。さらに、遠方の大学を受験するための交通費や宿泊費なども考えておかねばならない。
 また、学校納付金は、国公立大と私立大の間で大きな差がある。国立大は入学金約28万円と年間授業料約54万円の系82万円ほど。公立大学の場合は、大学の地元出身者の入学金がそうでない人より約16万円も安い23万円(2016年度の平均額)と、地元受験生に有利な設定となっている。
 私立大の納付金は学部によってかなり異なる。文系各学部の平均は約123万円で、学部間の差はあまりない。一方、理系学部は文系学部より高く、学部間の差も激しい。理・工系で約156万円、薬学部は約217万円、医学部や歯学部に至っては平均でも500~700万円近くに達する。

Keyword2
奨学金

 経済的に余裕のない受験生にとって強い味方が奨学金だが、奨学金にも「貸与型」「給付型」「特殊型」などいくつかの種類があることを理解しておこう。大学卒業後、貸与型奨学金の返済に生活が圧迫されることがないよう、慎重に選ぶようにしたい。
 また、最近では「入試前予約型給付奨学金」といって、受験前に変換不要の奨学金を予約できる制度を取り入れる大学が増えている。

この記事は「螢雪時代(2017年5月号)」より転載いたしました。

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