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志望校選び[傾向と対策] 大学進学の理由と決断のタイミング

  • どうする?いつ決める?志望校選びの“傾向と対策”
  • [2017/5/12]

どんな大学へ行って何を学ぶか-大人への一歩を踏み出し、夢を実現するための大きな決断だ。いったい何を決め手にして志望校を選べばいいのか、悩んでいる人も少なくないだろう。
ここでは、志望校を決める際に考えるべき5つのポイントを、合格を果たした先輩たちへのアンケートによる「イマドキの傾向」と併せて紹介する。

そもそも、先輩たちは何を思い、どんな夢を持って大学進学という道を決めたのだろうか。そして、それを「志望校」という具体的な形にしたのはいつだったのか。生の声を参考にしよう。

Q1 あなたが大学進学を決めた理由を教えてください。

「取り組んでみたい学問があった」という回答が学部の別を問わず最多となった一方で、就職など自分の将来についてかなり早いうちから考えていることを伺わせる答えも多かった。「周りのみんながそうしていたから」がそれに迫っているのも意外な結果ではあったが、特に中高一貫校などの進学校が「大学進学は当然」という空気を生み出していることは、まずは自分の背中を押してくれる要素として前向きにとらえるべきだろう。肝心なのは、そのきっかけから自分の進むべき道をどう組み立てていくかということだ。

●経営に関係する勉強をしてみたいと思っていました。具体的な考えもなくほとんど気持ちだけの話ですが、何かのアイデアで製品を作って社長になってみたいと思っていたためです。(東京工業大 工学部・男)

●明確にやりたい職業があったわけではなく、自分がどんな職業に就けるのか分からなかったからこそ、将来の可能性を広げたいと思い京都大学を志望しました。(京都大 経済学部・男)

●理由は就職と将来の生活のためです。高卒と大卒では、待遇が異なる企業もあります。数十年働くことを考えるとこの差は大きく、大学で学問を学ぶ数年間は決して無駄にはならないと思いました。(大阪府立大 生命環境学域・女)

●もともとテレビや映画といったものが好きで、それらを中心に学びたいと思っていたのでそのようなことが学べる大学を探しました。ただ、完全に将来の夢が絞り切れていなかったので自分が興味を抱いている他のこと(文学やジャーナリズム、倫理学など)についても学ぼうと思えば学べる大学や学科を選びました。(早稲田大 文化構想学部・女)

●幼少の頃、体が弱く入院することが多かった影響で、自然と医療の道を目指すようになりました。中2のころ祖母が倒れた際、側にいながら何もできなかった悔しさから直接幅広い医療行為を行える医師という職業に就きたいと具体的に思いました。(筑波大 医学群・男)

●大学進学率の高い中高一貫校に通っていたためです。また、親からも大学にいく前提でその中高一貫校の受験を勧められていたため大学に行くことは自分の中で当たり前になっていたからです。(千葉大 園芸学部・女)

Q2 あなたが志望校を決めたのはいつですか?

決断が早いのはいいこと。もっと大切なのは慎重さ

 アンケート回答者を文系・理系に分けて集計すると、志望校を高3で決めた受験生は文系が52%、理系が40%となった。
 Q1の質問「あなたが大学進学を初めて決めたときの理由を教えてください」では、進みたい方向がだいたい決まりつつも「将来の夢が絞りきれていなかった」「せっかく勉強するなら興味のあることのほうが」「特に『これを学びたい!』という強い思いはなかった」など、最初のうちは明確な目標を定めていなかったことを伺わせる回答が、特に文系の学生に多かった。一方で理系の学生からは「医師という職業に就きたい」「食糧問題の解決に貢献したい」など、早いうちから自分の将来を決めていたという回答が目立つ。このことが、文系・理系での志望校決定タイミングの差に現れているのだろう。特に医学部志望の受験生の間では、中学生のうちに志望を決めておくことがあたかも常識であるかのように言われている。

大学との“相性”を確かめる機会を最大限に利用しよう

 では、志望校を一刻も早く決めることは良い結果につながるかというと、必ずしもそうとばかりは言えない。自分の未来像をいかにはっきり決めていたとしても、それはまだ“夢”に過ぎず、それが本当に自分に合っているかどうかは、本人にもわからないものだ。再び医学部に例を引くが、偏差値だけを基準にした志望校選びと猛勉強の結果みごと難関大医学部に合格したものの、解剖実習に耐えられず退学を選ぶ、といった残念な事例は後を絶たない。
 そういうことが起きないよう、自分に合った道を見つけるためのヒントを与えてくれる場のひとつが、みなさんの通う高校の進路指導室だ。進路指導の先生方が主催するイベントは、早い学校では1年生の春から実施される。オープンキャンパス見学から先輩の体験談まで、自分と大学との”相性”を確かめるためのイベントが盛りだくさん。これらの機会を最大限に利用して、後悔しない志望校選びの参考にしよう。

この記事は「螢雪時代(2017年5月号)」より転載いたしました。


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