入試科目・配点の見方


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掲載データについて

国公立大学の入試情報は原則、選抜要項・入試ガイド等による2023年9月下旬までの判明分により作成しています(2024年4月入学者向けの情報)。私立大学の入試情報は原則、選抜要項・入試ガイド等による2023年9月下旬までの判明分により作成しています(2024年4月入学者向けの情報)。
その時点での発表内容が概要または予定の段階という大学もあるため、実際の出願に際しては必ず、各大学の「募集要項」で最終確認をしてください。

入試科目の記号の見方

【 】で囲まれた教科は必須です。
《 》や〈 〉で囲まれた教科は選択教科で、選択方法は「●選択→」で指示しています。ここで表記される数値は、科目と表記していますが、教科数の場合もありますので、大学の募集要項にてご確認ください。
*印をつけた科目は、特定の課程履修者に限るなどの制限があることを示します。
☆印は、2024年に新設・改組・名称変更を予定している学部・学科等を示します。

教科・科目数:
小論文・実技・面接は教科数には含みませんが、総合問題は含んでいます。
地歴・公民は別教科扱いでカウントしています。
共通テストの教科・科目数は、志望校の受験に必要な教科・科目数を表示したもので、これによって共通テストの受験科目を制限するものではありません(指定以上の科目を受験した場合は、原則として第1解答科目や高得点の科目などが利用されます)。

リスニング:
個別学力試験の外国語では、英語でリスニングを合否判定に利用する場合に「(音声テストを課す)」と表記しています。
共通テスト利用入試の外国語では、英語でリスニングを合否判定に利用する場合に[リスニングを課す]または[「リーディングのみ」または「リーディング+リスニング(換算後)」の高得点を利用]と表記しています。
表記がない場合は利用しないことを示します。

備考:
科目選択の制限など、入試に関する補足・注意事項が記載されていますので必ず目を通してください。
共通テストを「共テ」、個別試験を「個別」と略記しています。
〈増〉、〈減〉、〈変〉の表記は、前年入試との比較でそれぞれ「科目増」・「科目減」・「変更」となったことを表しています。
〈増〉・科目増は、入試科目数が増えるもの
〈減〉・科目減は、入試科目数が減るもの
〈変〉・変更点は、その他の変更を示しています。
ただし、入試に与える影響が小さい場合は表示しておりませんので、目安としてご利用ください。

英語の代わりに、英語の外部検定(英検、TEAPなど)を利用する大学・学部・学科等では、備考欄にその旨を[外検]として記載しています。

配点:
・複数教科を合計しての配点は< >内に示しました。
・共通テストのリスニングの配点内訳が明示されている場合は[ ]内に示しました。リスニングを合否判定に利用するものの、配点の記載がない場合は[-]としています。
・(-)という表記は、点数化していない、又は配点が非公表・未公表です。

数学A・数学Bの項目が入試ガイド・要項等に掲載されていない場合は、原則として記載していません。

「理科」の科目名について

「理科」について、基礎を付した科目(物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎)を『基礎科目』、基礎を付していない科目(物理、化学、生物、地学)を『発展科目』と表記しています。(共通テスト・個別試験ともに同様に表記)
大学公表の場合に限り、同一名称を含む科目の組合せが選択可能かどうかを記載しています(共通テストのみに表記)。

共通テストの科目について

共通テストの「時間割」で、同じ時間に実施される科目の中からの複数科目の選択はできません。 例えば、数学から2科目選択する場合ですが
(1) 「数学I」と「数学I・数学A」
(2) 「数学II、数学II・数学B、簿記・会計、情報関係基礎」
はそれぞれ同じ時間に実施されるため、(1)の中から2科目、(2)の中から2科目の選択はできません。

また、地歴・公民から2科目を選択する場合、同一名称を含む科目の組合せはできません。すなわち、
「世界史A」と「世界史B」
「日本史A」と「日本史B」
「地理A」と「地理B」
「倫理」と「倫理,政治・経済」
「政治・経済」と「倫理,政治・経済」
の組合せはできません。

理科の科目選択は、基礎科目(4科目)と発展科目(4科目)の計8科目のうちから、次のいずれかの選択方法により科目を選択し、解答することになります。
[1]基礎科目から2科目
[2]発展科目から1科目
[3]基礎科目から2科目および発展科目から1科目
[4]発展科目から2科目

理科では、受験する科目の選択方法は「出願時」に申請することになります。

数学の「簿記・会計」「情報関係基礎」等の受験制限、英語のリスニングの利用の有無などについて調査時点で未定または未発表だった場合、前年に準じた内容を記載しています。

地歴・公民または理科の発展科目から2科目選択する場合、最初に解答する科目が「第1解答科目」、次に解答する科目が「第2解答科目」と指定されています。
第1・第2解答科目の説明については、一覧では掲載していませんので、 各大学の選抜要項や募集要項等で必ずご確認ください。

備考欄の記載内容について

・共通テストの「理科」で基礎2科目受験を指定している大学が、発展科目でも代替できる『みなし措置』を導入している場合は、備考欄にてその説明を記載しています。
[例] 基礎2科目指定だが、発展2科目でも基礎2科目とみなす。
詳細は、大学発行の募集要項等で確認してください。

・「#」記号
理科の基礎科目(2科目必須)を選択した場合は、他の科目を選択した場合よりも1科目増となることを示します。
[例] 地公・理から計3(#4)科目選択。
このケースでは、「地歴・公民・理科から選択で、理科で基礎2科目を受験する場合には、理科を2科目とカウント」し『#4科目』となることを表しています。

共通テスト科目の略称

(地歴・公民)
世……世界史
日……日本史
現社…現代社会
政経…政治経済
「倫理・政経」…倫理,政治・経済

(数学)
数I…………数学I
数IA………数学IA
数II………数学II
数IIB……数学IIB
簿記………簿記・会計
情報………情報関係基礎

(理科)
物………物理
物基……物理基礎
化………化学
化基……化学基礎
生………生物
生基……生物基礎
地学……地学
地学基…地学基礎
(「地学」は「地理」との混同を避けるため、略さずに表記します。ただし「地学基礎」は『地学基』と表記します)

個別学力試験科目の略称

(地歴・公民)
地公…地歴・公民
世……世界史
日……日本史
現社…現代社会
政経…政治経済

(数学)
数I……数学I
数II……数学II
数III……数学III
数A……数学A
数B……数学B
数C……数学C

(理科)
物………物理
物基……物理基礎
化………化学
化基……化学基礎
生………生物
生基……生物基礎
地学……地学
地学基…地学基礎
(「地学」は「地理」との混同を避けるため、略さずに表記します。ただし「地学基礎」は『地学基』と表記します)

(外国語)
コミュ英I…コミュニケーション英語I
コミュ英II…コミュニケーション英語II
コミュ英III…コミュニケーション英語III

教科の出題科目・範囲が明記されていない場合は、科目記号欄に「国語」「数学」「英語」などと記載しました。

備考で使用している略称

(外国語)
外……外国語
R……リーディング
L……リスニング
コミュ…コミュニケーション

(国語)
国総…国語総合

(理科)
 物理…①様々な運動 ②波 ③電気と磁気 ④原子
 化学…①物質の状態と平衡 ②物質の変化と平衡 ③無機物質の性質と利用 ④有機化合物の性質と利用 ⑤高分子化合物の性質と利用
 生物…①生命現象と物質 ②生殖と発生 ③生物の環境応答 ④生態と環境 ⑤生物の進化と系統
 地学…①地球の概観 ②地球の活動と歴史 ③地球の大気と海洋 ④宇宙の構造

共通テストの例

5~6教科7~8科目(900点満点)
【国語】国語(200)
【数学】数IA必須,数IIB・簿記*・情報*から1,計2科目(200)
【外国語】英・独・仏・中・韓から1[リスニングを課す](200[40])
《地歴》世A・日A・地理A・世B・日B・地理Bから選択(100)
《公民》現社・倫理・政経・「倫理・政経」から選択(100)
(注)地歴・公民の選択について:地歴から2科目、公民から2科目の選択は不可
《理科》物基・化基・生基・地学基・物・化・生・地学から選択(100)
 ※理科の同一名称組み合わせ可
 ※理科は,「基礎2科目」「基礎2+発展1科目」「発展2科目」のいずれかを選択
●選択→地歴・公民・理科から3科目(理科基礎は2科目で1科目とみなす)

備考
【共通テスト備考】地公・理から計3(#4)科目選択。理は発展1科目のみの選択は不可。

<意味>
5ないし6教科の7ないし8科目で900点満点。

【必須教科・科目】
国語:200点満点
数学:200点満点で、科目は「数IA」と「数IIB・簿記*・情報* から1科目」(*は、特定の課程履修者に限る)
外国語:200点満点で、英・独・仏・中・韓から1科目
   英語リスニングを課し、配点は40点

《選択教科・科目》
地歴・公民・理科から3科目(理科基礎は2科目で1科目扱い)選択。
地歴:100点満点で、科目は「世A・日A・地理A・世B・日B・地理B」から選択
公民:100点満点で、科目は「現社・倫理・政経・「倫理・政経」」から選択
理科:100点満点で、科目は「物基・化基・生基・地学基・物・化・生・地学」から選択

※は、共通テストの理科選択に関する注釈。
備考の「♯」の意味:理科の基礎科目(2科目必須)を選択した場合は、他の科目を選択した場合よりも1科目増となることを示します。

個別学力試験の例

個別学力試験
2教科(400点満点)
《国語》国語総合(200)
《数学》数I・数A(場合の数と確率・図形の性質・整数の性質)・数II・数B(数列・ベクトル)・数III(備考参照)(200)
《理科》「物基・物」・「化基・化」・「生基・生」・「地学基・地学」から選択(200)
《外国語》コミュ英I・コミュ英II・英語表現I(音声テストを課す)(200)
●選択→国語・数学・理科・外国語から2科目

備考
【個別試験備考】選択の数は「数I~III・AB」か「数I II・AB」。理を選択した場合は1科目

<意味>
個別学力試験は2教科で400点満点。

《選択教科・科目》
国語:200点満点で、科目は「国語総合」
数学:200点満点で、科目は「数I~III・AB」か「数I II・AB」を選択
(数Aは「場合の数と確率・図形の性質・整数の性質」、数Bは「数列・ベクトル」の項目)
理科:200点満点で、科目は「物基・物」・「化基・化」・「生基・生」・「地学基・地学」から選択
外国語:200点満点で、科目は「コミュ英I・コミュ英II・英語表現I(音声テストを課す)」
国語・数学・理科・外国語から2科目を選択
「●選択→xx、▲▲から〇科目」の表記に関して
教科で選択の場合にも「科目」と表記しています。

例えば、国語が「国語総合・現代文B・古典B」の3科目で1教科分、
数学が「数学Ⅰ・A・Ⅱ・B」の4科目で1教科分とされ、
国語・数学にまたがって、「国語総合・現代文B・古典B」 または 「数学Ⅰ・A・Ⅱ・B」の いずれかを選択する場合でも「●選択→国語、数学から1科目」と表記されます。
(実際は、国語を選択すると3科目、数学を選択すると4科目が必要になります)