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小論文の書き方・対策

小論文は、自分の考えをそのまま書けば合格するというものではない。
出題テーマがどのような形式かによっても、対策が異なる。
合格するにはどのような点に気をつけて、どのように書けばいいのか。具体的にみていこう。

課題論述型

限られた条件から、論述すべき対象を見極める。どんな視点で対象に向かい合うのかを考察する。設問文は短い。だからこそ、その中から論述に必要な条件を探り出すことが、合格のためには重要だ。

[例題]

問1.パラリンピックは1960 年ローマオリンピックでの開催が第1 回となり、現在では障害者スポーツ競技会の最大のものになっています。パラリンピックの発展に積極的な人、逆に批判的な人がいます。それぞれの意見をあなたなりに想像し、説明してください(500 字以上800 字以内)。
問2.省略

2019 年度 お茶の水女子大学 生活科学部 推薦入試 帰国子女・外国学校出身者特別入試 高大連携特別入試 試験問題 心理学科 小論文


攻略のポイント① 対象を分析し「視点」を定めよう

 「パラリンピック」に対して「積極的」な意見と「批判的」な意見がある。そのふたつの意見を「想像」するのが論述の目的である。どちらが良い意見で、どちらが悪い意見かを決めるのが課題ではない。設問の趣旨を見誤らないことは、論述の第一歩である。
 「想像」するなどの比較的自由な論述が求められている場合は、特に、どのような視点で論じるのかを示す必要がある。視点とは、対象のどのようなところに注目するのかを示すことにほかならない。
 対象としての「パラリンピック」を、「共通のルール」を受け入れ「差異」を乗り越えるものとしてとらえることで、目標を共有することで人間の可能性が開かれるとして積極的に支持するスタイルと、むしろ人間の尊厳としての「多様性」に逆行するものとして批判するスタイルとのふたつの態度の違いを明確にすることができる。対象の分析と「視点」の設定は、相互に影響し合う内容である。複数の道筋を立てた上で、設問の要求にふさわしい内容を見極めよう。


合格するための解答作成手順

①準備通りに書けたとしても合格するとは限らない。
 反対意見の立場を汲み取る力=「総合力」を身につけよ!

②その場で設問をしっかり読み取ることこそ合格への道。
 書き始める前に構想を準備する。これが大切。練習しよう!


攻略のポイント② イメージを、大きく。理由も、大きく。

 「どうしてそのように考えるのか」ということを論述するときに注意したいことがある。それは、個人の感情に寄り添うのではなく、より大きな〈社会的な認識〉に基づいて考察すべきだ、ということである。皆が同じ目的を持つパラリンピックに対して、人間の豊かさを「多様性」に見出すという〈社会的な認識〉を置くことで、「批判的」な意見に対する深い理解を論述で示すことが可能となる。個人の感情を超えた〈社会的な認識〉を獲得できるよう、評論の読解や他者との議論を日頃からの学習において実行してみよう。

NGポイント
方向違いの論述は評価の対象外

●善悪の判定は問われているのか?
 パラリンピックの発展に積極的な人を〈善〉、批判的な人を〈悪〉と分別した上で、善を高く評価し悪をなくそうとするような論述は、設問の要求から外れてしまっている。「積極的」「批判的」どちらの意見も、その姿勢の原因を想像し説明することが設問の趣旨。あくまでも設問が要求する内容を注意深く踏まえた上で論述することを心がけよう。

●体験談を組み込むリスク
 体験談をせっかく盛りこんでも、設問に対応できていない解答は評価されない。それが、どんなに立派な体験であるかどうかは、関係ない。小論文は、「自己推薦文」とは異なる。設問の趣旨に対応して論旨を組み立てるものだ。設問で「自分の体験に即して」などとある場合も、設問が提起するテーマを理解した上で簡潔に示すことが、合格解答作成につながる。

GOODポイント
【最優先事項】設問の条件に明確に対応すること

●どういう「見方」をするのか?
 パラリンピックへの対象的な態度がふたつ挙げられている。それらのどちらかを選ぶのではない。それぞれの意見への想像を広げ説明することが求められているのである。その際に、どんな視点から意見を述べるのかが、論述の焦点となる。「人間を勇気づける方向での想像」という視点を論述することで、小論文としての骨格が明快に示されている。

●文構成がすっきりとしてわかりやすい
 設問の要求に、冒頭において簡明に対応している。次に、あらためて冒頭に提示された内容の説明を行なっている。末尾において、あらためて論述のための視点を記している。このようなシンプルな構成は、自分の意見を整理することにつながる。それは、合格解答を作成するための重要な要素となるだろう。読者にとっても、わかりやすい文章となるはずだ。


文章読解型

文章を読みながら、筆者がもっとも伝えたかった事項をくみ取る。趣旨を、しっかりとまとめる。設問の指示に注意しながら、筆者の意見に対する自分の意見を述べる。書きはじめる前に、まずは、適切な準備を。

[例題]

著者の考えをまとめた上で、傍線部の「生活の中で生み出すデザイン」について、具体例を挙げて、あなたの考えを800 字以内で述べなさい。

 わたしたちの生活の中にものが入り込んできて、あふれていったのは、1960 年代後半から1970 年代頃のことだった。もの(物質)が豊かになって、他方では感覚が乾いて貧しいものとなったといった意味の発言をよく耳にするようになったのもその頃のことだ。ものが豊かになることによって、意識や感覚が貧しくなったかどうかはわからないが、意識や感覚が変化したことは、たしかに事実である。だからといって、ものそれ自体を批判してみても、あまり多くの意味を得られないように思える。
 むしろものの扱い方に、人それぞれの生活の仕方が現れるということに目を向けるほうが、有意義であるように思える。ものをぞんざいに扱い、すぐに破損したり捨てたりする人もいれば、細やかに大切に扱う人もいる。ものの扱い方に、それぞれの生活の仕方とともに人柄が映し出される。ものの扱い方が生活の仕方と関わっているとすれば、ものこそわたしたちの生活そのものを映し出しているともいえるだろう。さらには、ものの扱い方もデザイン的な行為だというべきだろう。
 ものは、わたしたちの意識や感覚と切り離せない存在だといえる。極端ないい方をすれば、ものは人々の分身でもある。親しい人が亡くなったときに、その人の持ち物をそうやすやすとは捨てがたいものだ。「形見」といういい方もする。
 自身の暮らしの中で使っているものも、もちろんそう容易には捨てられない。家具などが壊れれば、修理して使う。修理することを「繕う」ともいう。「つくろう」は「つくらふ」であり、古くは「つくる・作る」と同義である。また、「繕」という文字が「糸」と「善」で構成されていることも興味深い。
 ものを手入れすることは、また暮らしを心地良くする作業にほかならない。と同時に、自分たちの分身であるものを丁寧に扱うことは、自身をも丁寧に扱うことであり、丁寧な生活を実現することでもある。
 家は、つくられたときに完成するものではない。そこで生活する人々が、日々、自らの生活のために変化させていく。家具や什器(じゅうき)も同様である。その置き方や使い方を生活に馴染ませていく。したがってそれらは、「生きられた家」「生きられたもの」なのである。そして、わたしたちは、住まいやものを、より心地良いものにしていこうとする。
 たとえば、手紙を書こうとして筆記具を手にするときも、その好みは人それぞれだが、ペンや鉛筆の微妙な書き心地や重量を気にして、筆記具を選ぶ。したがって、デザインの送り手(デザイナー)の側からの提案だけではなく、受け手(使用者)による「心地良さ」に関わるものの選択やものの使い方、扱い方があるはずだ。根源的には、ものの選択もまたデザイン行為だといえるだろう。
 わたしたちは既存の住まいや家具に囲まれてはいても、日々使う食器や家具などの什器を組み合わせる。壁に写真や絵を飾る、花器には季節の花を入れて楽しむ。たまたま拾った石などを窓辺に置いたりする。それが、そこに暮らす人や家族の姿、そして「生活」を表してもいる。
 また、手のとどかないところにある本棚の本をとるために、椅子の上に乗る。座るための道具が、踏み台として機能する。ペトロスキ(注)は、こうしたことが、すでにデザインなのだと指摘している。こうしたことは、デザイナーがつくり出したデザインではない。生活者自らが生活の中で生み出すデザインといえる。それは、さらにデザインを考えるための豊かな手がかりを与えてくれる。

注 ヘンリ・ペトロスキ(1942 ~)アメリカ合衆国出身。土木工学の歴史研究家。

(柏木 博『デザインの教科書』講談社、2011 年、75 ~ 77 頁による。以上の文章に記述の形式について最小限の手を加えた。)

山口県立大学国際文化学部文化創造学科 2019 年度推薦入試問題から出題



攻略のポイント① 〈まとめ〉のための3つのポイント

1.具体例を封印せよ
 文章全体を圧縮するのが〈まとめ〉ではない。筆者がもっとも言いたい内容を取り出すのが〈まとめ〉だ。
そのためには、まず、具体的な内容を振るい落としてみよう。生活者のふるまいについての具体的なエピソードを省きながら、主張を見つけ出そう。
2.主張は〈文〉でとらえよ
 たとえば重要語として「生活の中のデザイン」に注目したとしよう。これだけでは、うまい要約をつくることができない。重要情報は、〈主語+目的語+動詞〉という〈文〉の形に移行させることが大切だ。この場合では、「生活者が」「デザインを」「生み出す」となるだろう。この〈文〉を基盤に、〈どうやって〉〈なぜ〉などの条件をつけ加えていくのである。
3.否定文は排除せよ
 「デザイナーは生活におけるデザインをつくらない」。このような否定文は、まとめの中心に置いてはならない。あくまでも肯定系の〈文〉を探し出そう。

攻略のポイント② 文章を生かすのは〈構成〉

○要約は簡潔に
 この設問は、まず〈まとめ〉を要求している。筆者の意見を要約する場合には、解答作成のための規定文字数のうちの30% ほどで収めることが理想的である。
○意見表明をはっきりと
 筆者の意見の〈どの部分に〉対して、自分が〈どんな評価を〉持っているのかを明確に記そう。
○対立意見を視野に
 自分の考えに対立する意見を紹介し、理解を示す。
「たしかに」という接続詞を用いる。この場合は「生活者がデザインを生み出す」に対して「デザイナーが完成されたデザインを提案する」という考えを示した。
○本論は対立意見を乗り越えて
 生活者にとっては、固定された空間よりも変化させることができる空間こそが「心地よさ」を創造すると指摘した。対立意見は、否定するのではなく、自分の視点を示して乗り越えるのが、合格解答作成のコツ。
○具体例はコンパクトに
 設問には具体例を示せとある。例は「どうして取り上げたのか」をしっかりと示しつつ簡潔にまとめよう。

攻略のポイント③ 文体についての注意

 文章を書き進める上で注意したいのが「表現上のポイント」。いわゆる「文体」の整え方である。
●「だ・である」調に統一しよう
 文末の表現。「私はその意見に賛成します」という「です・ます」調よりは、「私はその意見に賛成だ」という「だ・である」調で統一しよう。
●「と思う」はなるべく使わない
 「筆者はそのことに関心を持っているのだと思う。」
という文から「と思う」を除去してみる。そのことで文に切れ味が生まれる。確信が持てない内容の場合には「筆者はそのことに関心を持っているのだろう。」と推量形でしめくくればよい。
●ここぞというときの「疑問形」
 もっとも強調したい箇所にきたら、疑問形を使ってみよう。「それこそが筆者の考えに近いのではないだろうか。」という具合だ。使いすぎには注意したい。

◆合格へのアドバイス ~【練習】文章読解へのヒント

【ヒント1】 対象への〈評価〉に注目
 文章の中で対象をどのように評価しているかを見届けよう。対象を「プラス・マイナス」のどちらで扱っているか、それを「評価」と考えてみよう。「生活者」は「生活の中でデザインを生み出す」として、プラス評価。では、プロのデザイナーは、どうだろうか。必要以上にマイナス評価するのは、本文の趣旨に反する。
【ヒント2】 対照的な二項を〈比較〉せよ
 ふたつのものを挙げることで、わかりやすい説明をする心がける文章は少なくない。「生活者」に対しては「デザイナー」という存在が示されている。こうした二項を〈どのような点において〉比較しているかを見届けよう。デザイナーは完成したデザインを提案する。生活者は、未完成な空間において選んだり使ったりしてデザインを生み出していくのである。
【ヒント3】 物事の〈変化〉をとらえよ
 デザイナーがつくり出したプロダクツをきっかけに、生活者がデザインを生み出すのではない。生活の中から生まれたデザインが、デザイナーを含めた人々にさらなる創造性をもたらすのである。順序は大切に!

NGポイント
対象を見あやまるのは危険

●少しのズレが大きな誤解に
 設問が対象にしているものを〈文〉で表すと「生活者がデザインを生み出す」となる。「デザイナー」の立場において文章をまとめるのは、この趣旨からのズレを含んでしまう。少しのズレは、その後の論述においてさらに深刻な問題につながる。課題の文意を読み込むことができていない、というマイナスの評価につながってしまうのだ。

●「生活」へのイメージが不足している
 課題の文章におけるキーワードは、対立する言葉などを用いて十分に検討しよう。文章では「生活」という語が頻出する。上記の文の中では「場当たり的で、美意識に反する」という特徴を「生活者の工夫」に見出しているが、これは、筆者が「生活」に込めている意味とは食い違っている。文章の内容を読み取ってこそ、合格解答への道が開かれる。

GOODポイント
論述の〈焦点〉を生み出そう

●重要なのは書きはじめる前の準備
 〈まとめ〉の内容と量が、適切。〈まとめ〉の中から、特に対象とするべきポイントを挙げている。対立する意見のピックアップが適切である。自分の意見を、対立意見と対照的にわかりやすく示している。
 合格解答作成には、これらの論述のための〈準備〉が重要になる。書きはじめる前に、メモをつくりながらしっかりと構想を練ることにしよう。

●結論に盛り込まれた〈視点〉
 「生活」をめぐる論述に対して、結論にて「見届け分析する」視点を提示している。「デザイナー」と比較すると、「生活者」は無自覚に日々の営みの求めに応じて「工夫」することでデザインを生み出している。生活の中のデザインは、自覚し分析することでこそ、新たなデザインの源となるのだ。自分の意見を補強する〈視点〉の提示は重要である。

資料分析型

分布のかたよりを見分け、変化の経緯を見届ける。その奥に潜んでいる「論じる上でもっとも重要な対象」を見抜く。「すべてを説明する」のではなく、最優先事項を論述する対応が求められる。

[例題]

下の表は、全国の要介護者(介護を必要とする人)等のいる世帯の世帯構造の構成割合の年次推移を示したものである。この表からどのようなことがわかるか、またこのデータから導かれる問題点は何か、さらに導かれた問題点に対してあなたはどのような対応策が必要と考えるか、380 字以上400 字以内で述べなさい。ただし、数字および小数点は1 字として数える。

注1:平成28 年の数値は、熊本県を除いたものである。
注2:「核家族世帯」とは、夫婦のみの世帯、夫婦と未婚の子のみの世帯、またはひとり親と未婚の子のみの世帯をいう。
注3:「高齢者世帯」とは、65 歳以上の者のみで構成するか、またはこれに18 歳未満の未婚の者が加わった世帯をいう。
(表は、厚生労働省「平成28年国民生活基礎調査の概況」より引用)

鹿児島大学医学部保健学科理学療法学専攻・作業療法学専攻 2019 年度推薦入試問題から出題



攻略のポイント① 〈読み上げ〉よりも〈読み取り〉

 資料に示されている数字や動きを、言葉に直して書き表す〈読み上げ〉。資料に示されている数字や動きから、もっとも重要な流れをくみ取る〈読み取り〉。
 限られた文字数の中で設問の課題に対応するためには、〈読み取り〉の方が有効である。〈読み上げ〉は、手元のメモをつくる上で活用するよう心がけたい。
 〈棒グラフ〉にて表現される資料では、分布のかたよりを「読み取る」。その際に用いるのが〈くくりあげ〉という技法だ。テーマに即しながら、最大公約数的な内容を各項に見出そう。〈折れ線グラフ〉にて表現される資料では、変化の経緯を〈読み取る〉。折れ線が著しい変化を示しているポイントに注目。そのポイントの意味を考察することが〈読み取る〉コツとなる。
 今回の課題は、基本的には〈折れ線グラフ〉系のデータ。時間の推移において、増加や減少の動きの途中に変化は見出しにくい。その場合でも、数字の〈読み上げ〉ではなく、「増加」「減少」の傾向そのものを指摘することが〈読み取り〉となる。

攻略のポイント② 論述の対象を見失ってはならない

 今回の設問においては、「要介護者」こそが論述の〈対象〉である。資料においては、「要介護者」を「高齢者」に限定しているわけではない。そのことを踏まえつつも、「要介護者」に注目するならば、表においては「高齢者世帯」の推移をとらえることになるだろう。「高齢者世帯」の〈折れ線グラフ〉的な動きを見ると、途中で大きな変化はなく増加していることがわかる。
 「高齢者世帯」と対照的な項目にも注目しよう。高齢者を含めないものとして「三世代世帯」の減少を、「高齢者世帯」の増加に合わせてとらえる。「核家族世帯」「夫婦のみの世帯」は、「高齢者世帯」を含んでいる可能性があるので、「高齢者世帯」の比較対象としては適切とはいいがたい。〈対象〉の〈傾向〉が見えやすくなるように、情報を整理してみよう。
 データから「導かれる」問題の指摘とは、データが示す〈傾向〉を原因として、発生してしまう結果を予想することである。感情的な判断よりも、このような〈因果関係〉を優先させることを心がけよう。

攻略のポイント③ 社会問題の「対応策」について

 資料分析を求める設問は、〈社会〉を客観的に判断する姿勢そのものを評価のポイントにしている可能性が高い。悪者と決めつけた対象を攻撃する姿勢や、「高齢者の方々の笑顔を取り戻す」などの主観的な基準は、客観的な判断を志している姿勢とはいいがたい。〈社会〉の構成を踏まえて、解答を作成しよう。
 〈社会〉とは、多くの〈立場〉が構成するものである。そして、〈立場〉とは、次の3つのフレームを使ってとらえるものである。①国・自治体、②地域コミュニティー(学校や企業を想定する場合もある)、③個人。
 社会問題の「対応策」を考える場合にも、この3つを意識しよう。①の対応策は、「公助」。実態を調査し、制度を整備・実施することを含む。②地域コミュニティーが行う対応策は、「共助」。人的交流、文化活動も含む。③での対応は、「自助」。自分のことはまず自分で、ということ。志望専攻の内容において〈公助・共助・自助〉がどのようになるか、検索して調べたり議論をしたりしながら理解を深めておきたいところだ。

【くくりあげの練習】 次のA~Fの語群に共通する要素を空欄に記入せよ。

A イヌ サル イノシシ トリ ヘビ=(     )
B 群馬 栃木 埼玉 神奈川 茨城 千葉 新潟=(     )
C 火 水 木 金 土 日 月=(     )
D テレビ パソコン 携帯電話 =(     )
E テレビ パソコン 携帯電話手紙=(     )
F パソコン 携帯電話 手紙 あやとり=(     )

【解答例】

A〈十二支の生物〉B〈関東甲信越〉:関東地方に新潟が加わっている。これは関東地区以外の人にはわかりにくかったかな。C〈曜日〉:惑星と答えると日と月が該当しない。D〈通信に利用する電化製品〉E〈通信手段〉:Dを通信手段と答えても間違いではないけれど、「手紙」が含まれているデータとそうでないデータがある場合、その違いについてよく考えてから答えてほしい。F〈双方向性〉:これは難しかったね。共通項は、「情報や意志を相互にやりとりすること」以外に見当たらない。


◆合格へのアドバイス ~くくりあげ~

 人、鯨、ネコ、ネズミ。これらを「哺乳類」という特徴ですくいあげるのを〈くくりあげ〉と名づけてみる。人、鯨、ネコ、カエル。これを「哺乳類」とくくりあげるのは間違いだ。「脊椎動物」あたりがふさわしい。「地球上の生物」というくくりあげは、ちょっと大げさ過ぎるだろう。資料の具体的な項目を適切に〈くくりあげ〉するのが、腕の見せどころ。
 複数のデータを対象に論述のポイントをつくるためには、一つひとつを読み上げるのではなく、その最大の特徴を〈くくりあげる〉のが有効となる。
 小論文とは、細かい数値を報告する場ではない。論述すべき対象を限定した上で、それに対してどのような評価を施すか、その過程を示すことが、合格解答作成のための条件である。
 資料分析とは、データの奥に潜む「意味」や「価値」を見届ける行為に他ならない。そして、それは、データの向こうにある人や世界への想像力によって促され培われる。世界へのまなざしを鍛えよう。

NGポイント
資料分析型は〈気持ち〉で乗り切れない

●資料分析は犯人探しではない
 資料分析には、善悪などの価値基準を超えたまなざしが必要。何がどのように変化したのかを見届ける冷静さが必要。資料から「善い者」と「悪い者」を探し出そうとするのは、合格を遠ざける行為だ。犯人探しのような態度は、慎むべきだろう。「若い世代の身勝手さ」などの指摘は、感情を基準とした論述を呼び込み、意見の枠組みを縮小させてしまう。

●機能していない〈読み上げ〉〈読み取り〉
 書き出しに注目してほしい。年月や期間を具体的に上げながら、数値の変化を記している。これは〈読み上げ〉。少ない文字数では、〈読み上げ〉の割愛も可能。さて、この〈読み上げ〉と、そこから「わかる」とされた〈読み取り〉の内容にも注目。〈読み上げ〉と〈読み取り〉がきちんと対応していない。「排除」という要素はどこからきたものなのであろうか。

GOODポイント
設問の条件をバランスよくクリアする

●要求のすべてに応える文章構成
 「表からどのようなことがわかるのか」「データから導かれる問題点は何か」「問題点に対してどのような対応策が必要と考えるか」という3つの課題を380字以上400 字以内で述べるのが設問で示している条件。具体的な記述を省きつつ、対象を正面からとらえ、有効な対応策を整理することで、設問の要求を規定文字数内で書き切ることに成功している。

●社会的な視野が説得力を加えている
 介護・看護・医療などの医療系、防災・防疫などの衛生系、男女共同社会・いじめ対策などを含む教育系、政治・経済などの社会系。これらの問題においては、「対応策」などの考えを問われる。その際に、〈社会〉=〈複数の立場〉ととらえ、それぞれの立場からの活動を述べることが重要になる。この解答では、社会的な視野が、結論に説得力を与えている。

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