◎ 学科関連テーマ、社会的トピックスをチェック
◎ 「問われたことに答える」の当たり前が重要
問題は大きく5タイプ!
学校推薦型・総合型選抜の小論文問題は、大きく分けると以下の5タイプになる。
① 課題論述型:与えられたテーマについて自分の意見を述べるもの。
② 文章読解型:課題文を読み解き、文章を要約したり関連テーマについて論述したりする。
③ 資料分析型:資料やグラフなどから分析した結果を要約したり論述したりする。
④ 教科密着型:特定教科の学力試験的な問題。
⑤ その他:上記以外か複合的なもの。
各大学・学部の出題は同傾向が続くことが多い。志望校以外でも類似の問題は、「螢雪時代」の過去問&解答例などで取り組んでおきたい。
出題テーマは4パターン
小論文の出題テーマはおおよそ、「①学科・専攻分野に関するもの」「②青年期の生き方に関するもの」「③現代社会・文明に関するもの」「④教科内容に関するもの」の4種類に分類できる。①は志望学科での研究能力や適性を見る。②は青年期における人生観・世界観について問う。③はテーマに対する批判力、問題意識、感性を見る。④は学力試験に代わるものと言っていいだろう。特に③については、新聞の記事や社説、コラムなどが題材として使われることが多い。
「問われたこと」に答えよう!
小論文の解答作成時に気をつけるべきなのは、「問われたことに答えること」。当たり前のようだが、たとえば「課題文の作者の意見をまとめなさい」とあるのに自分の意見を述べてしまう、「あなたの意見を述べなさい」とあるのに、どこかのだれかの意見を書いてしまう、などは NG だ。
下の図表11は、小論文の採点表の例。②内容性・③論理能力が各28点と最も重視されている。漢字や仮名遣いは配点が最も低いとはいえ、12点もある。誤字・脱字などのミスが多いと、内容はよくても大幅に減点されてしまうケースもある。採点者が読みやすい字を書くことも心がけよう。