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書類審査とは

◎日常学習の積み重ねが大切!
◎課外活動も評価対象に!
◎志望理由書は、その大学でなければいけない理由を明確に!

提出書類はさまざまだが、基本は調査書!

 推薦・AO入試で提出が必要な書類は大学によってさまざまだが、概ね調査書、推薦書、志望理由書、活動報告書などがある。これらに加えて別途、課題作文や、芸術系の学科だと課題作品などが求められる場合もある。これらのうち基本となるのが調査書だ。
 調査書には日常学習の成果とも言える各教科・科目の学習記録(評定平均値など)をはじめ、出欠の記録や特別活動の記録、行動の特徴、部活動の実績、取得資格などが記されており、受験生の人物像、高校生活の全体像を見て取ることのできる内容になっている。高校の先生による推薦書や受験生が書く志望理由書と、調査書の内容、さらには小論文や面接などを加味して、大学は総合的に受験生の資質や適性を評価するのだ。


学業成績重視の一方で、他の活動や人物像も評価対象!

 調査書のうち、出願資格として基準が示される「全体の評定平均値」や「学習成績概評」は、大学が受験生の基礎学力を見る際の重要な項目となっている。
 出願資格としての基本は「全体の評定平均値」だが、それに加えて、たとえば国際関係系統の学科で英語の評定平均値を、工学系統の学科で物理の評定平均値を、別途基準として設定するなど、大学で学ぶ学問の専門性に応じて特定教科・科目の評定平均値が求められることは少なくない。「全体の評定平均値」は、全教科・科目の評定値を合計し、その値を全体の科目数で割ると求められる。調査書サンプル(●[調査書]2019年入試用サンプル(PDF) を参照)について「全体の評定平均値」を計算すると、下の図表『全体の評定平均値の計算方法』の通り4.2となる。
 調査書の評価方法は、主に次の4通りだ。

①参考程度
②点数化して総合点に加える
③段階評価して総合判定に利用する
④点数化、段階評価はしないが重視する

 ②は、「全体の評定平均値」を10倍もしくは20倍などするもので、10倍だと50点満点となり、20倍だと100点満点となる。この点数を、小論文や面接、学力試験などの点数と合わせて総合判定に利用する。
 下の図表『調査書の評価の例』は、「螢雪時代」編集部取材による、A大学経済学部の調査書評価の実際例の一部だ。「全体の評定平均値」のほか、一般入試で入試科目として課されている外国語、国語、地歴に加えて、出欠、活動、資格についても2段階評価で点数化されている(A=1.2点、B=1.0点で計算)。
 一方、下の図表『推薦入試の評価の例』は「螢雪時代」編集部取材による、B大学工学部の推薦入試での評価表の一部だ。
 評価項目は4つある。「学業」の評価が550点ともっとも高い一方、「人物」「教科以外の活動」「志望理由書」にも各々50点が配点されている。「人物」は、能力・資質、性格などを推薦書や面接などを通して評価しているものと考えられる。「志望理由書」については、図示は割愛したが、「工学部へ入学を希望する理由」「これまでに熱中したこと」「文章力を含めた総合評価」などの評価ポイントが設定されている。
 これらを見ると、日常学習の成果が重要なのはもちろんだが、特別活動や高校生活そのものからうかがうことのできる性格や行動も含めた人物像も、入試では重視されていることがわかる。


全体の評定平均値と合格率に相関が!?

 下の図表『全体の評定平均値別の合格率』は、「螢雪時代」編集部取材によるC大学の「全体の評定平均値」別の合格率だ。出願条件「全体の評定平均値3.5以上」の大学だ。このグラフから読み取れるポイントは、以下の3つだろう。
①全体的に評定平均値が高いほど合格率が高い。
②ただし、たとえば4.0のグループより、3.9のグループが合格率は高いという逆のケースもある。
③出願条件は、全体の評定平均値3.5以上だが、3.5の受験生12人のうち、合格者はゼロである。  ①は、一般的に納得できる。
 ②は、大学受験においては最後まであきらめない、逆に言えば油断しない、ということが言える。
 ③は、このデータでは合格者がゼロではあるが、このようなケースでの出願をためらわせるために示したわけではない。ただし実際の出願では、出願資格の基準の数値より0.2~0.3程度以上の余裕があれば安心だ。

志望理由書は、自分のことを伝える丁寧な記述を!

 推薦書や調査書は、先生に記入してもらうもので、「志望理由書」は受験生が自分で作成するもの。書類自体が、評価の対象になる場合があるのはもちろんのこと、面接の資料にもなるため極めて重要だ。
 「なぜ、その大学を志望したのか?」「なぜ、その学部を志望するのか?」「大学に入った後、何を目指していきたいのか」などについて、丁寧に書こう。気をつけたいポイントは、自分のことを知らない人に自分をわかってもらうのが目的であることを意識することだ。明確かつ、自分の言葉でわかりやすく書くことを意識しよう。


調査書

●[調査書]2019年入試用サンプル(PDF)こちら⇒


推薦書

受験生の高校生活への取り組みや人物像が記される!

 推薦入試は、大学に受験生を「だれか」が推薦する入試だ。大きく2パターンあり、学校(先生)が推薦するパターンと、自分で自分を推薦する(自己推薦)パターンだ。ここでは学校が受験生を推薦する推薦書を例示した。「推薦書」に記入される項目は、主に次の5点だ。

①人物(性格、人柄、個性など)
②学業(成績、学習態度、勉学意欲など)
③行動(特別活動[部活動、生徒会、ホームルーム・文化祭・体育祭などでの活動、ボランティア、取得資格など])
④健康(健康状況、出欠状況など)
⑤推薦理由(志望動機、学部・学科への適性・意欲、将来性など)
 上に示した例では、担任の先生が、生徒の人物像・学業成績に深い理解を示している。加えて、チーム医療が進む医療の世界で、リーダーシップや協調性が求められる医師への適性についても、「課外活動」や「推薦する理由」で触れている。
 先生に自分を理解していただいた上で推薦してもらうためには、日頃のコミュニケーションが大切なのだ。

●[推薦書]国立大学医学部の推薦書の例(PDF)こちら⇒


志望理由書

なぜ、その大学を志望するのか、明確かつ具体的な記述を!

 受験生が自分で書く提出書類には「志望理由書」「エントリーシート」「自己推薦書」などがある。大学や入試種別によって、書類の名称はさまざまで、書く内容の詳細も異なるが、基本は志望理由。その大学・学部に入りたい理由を書いたうえで、そこで学ぶ適性が自分にはあるとアピールするのだ。
 ポイントは、次の5点だ。

志望の意志を明確に示す
その学問を志望したきっかけ、契機を具体的に書く
③校風やカリキュラムにも触れながら、他大学ではなく、その大学・学部でなければならない理由を書く
④入学後の抱負、やりたいことを具体的に書く
卒業後の進路希望、展望について具体的に書く

 自分の長所や個性は、抽象的な記述ではなく具体的なエピソードとともに書くとよい。ただし、アピールポイントは強調しすぎると不遜な印象を与えてしまう場合もあるので、抑えぎみに書くほうがよいだろう。
 上の例では、志望理由がエピソードとともに書かれており、さらに将来展望についても具体的に触れている。

●[志望理由書]国立大学教育学部の志望理由書の例(PDF)こちら⇒

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