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【北海道大学・合格体験記≪夏≫】個別試験を意識して目標設定。未理解の箇所があれば、教科書に戻って基礎の復習も

  • 【合格体験記】夏休みの学習“先輩たちの軌跡”
  • [2017/7/24]

北海道大学 理学部 物理学科 1年 K・Tさん

福岡県・久留米大学附設高等学校 2017年卒業 男子

夏の目標設定

 英語が苦手で、補うべき理系科目の伸びももう一つで焦りを感じていました。英語の単語力向上、文章の読解速度向上、理系科目の演習量増大、基礎固めが課題だと思い、これらを克服するための計画を立て学習しました。計画は一日単位で作りました。夏休みはおおよそ1か月。1か月は長い期間ですが、成果を出すということを考えると短い期間です。成果を出すためには時間管理が重要です。私は、参考書・問題集に日割りで区切りをつけ、数学3時間、物理3時間、化学3時間、英語1時間と学習時間の目安を決めて取り組みました。

夏の学習 教科別の時間配分


【夏休み・3つのポイント】
その1:夏の学習の軌跡

数学

設定時間内に解けない問題は、教科書に戻って基礎から復習

 演習量を積むことを課題に個別試験に向けた学習を主にしました。過去問で作られた全単元を網羅する問題集を一冊決めて、その履修済み単元のみを、じっくりと一周り解くことを目標にしました。本番で1問にかけられる時間は25分です。それを想定して練習では30分考えて解けなかったらヒントを見て20分考える。それでも解けなかったら解答を見て、理解できないところは教科書にあたるという方法で進めました。やってみると抜けている知識があることに気づきます。焦らず教科書に立ち返って復習すること、かけるべきところにきちんと時間をかけることが大切です。

物理

知識の体系的理解のため、理論と演習を繰り返す

 物理対策も数学と同様、個別試験を意識した学習をしました。課題は知識を体系的に理解し直すことでした。そのため、全単元を網羅する参考書を一冊決めて、じっくりと一回(履修済み単元のみ)読むことを目標にしました。
 進め方は、単元ごとに理論を理解してから演習問題を解き、その手応えの具合によっては再度、理論に戻って確認をするというやり方です。古典物理では、力学、電磁気学が二大巨頭。これらをマスターするには、概念を内面化することが大切で、そのためには何度教科書に立ち戻ろうと焦る必要はありません。演習を多くこなして徐々に理論を内面化することが大切です。

化学

全単元の網羅的把握のため、参考書を一冊読み込む

 数学、物理と同様、個別試験に向けた学習を行いました。課題は、物理同様、バラバラだった知識を体系的に理解すること。そのため、物理と同様、全単元を網羅する化学の参考書を一冊決めてじっくりと一回(履修済み単元のみ)読み込んでいきました。分野が広く全体を捉えづらい化学では、それぞれの単元が全体の中でどのあたりに位置するかを理解することが何より大切です。私はそれを意識し、単元ごとに理論を理解し、それをまとめながら進めました。浅くても良いですから全ての分野を知ることが大切です。焦らずスパイラル式にそれぞれの分野を細かく学習することをオススメします。

英語

単語力向上を目標に単語帳、長文に取り組む

 英語は、他の理系科目と異なり、センター試験に向けた学習が主でした。課題は単語力の向上で、体系的に配列された単語帳を一冊決めてじっくりと一回読むことを目標にしました。同時に比較的安易な長文に多く触れ、読む速さの向上に努めました。
 一番苦労したのは単語の記憶です。理系科目と違い、構造的に理解し記憶することが困難だからです。最後まで苦労しましたが、当時受けた助言や体験で役立ったのは、音読する、文脈の中で記憶する、単語帳を何度も読み返すという方法で、私は意味で分類された単語帳を何度も読んで記憶しました。

【夏休み・3つのポイント】
その2:夏の学習を振り返って

ここが大事! 夏の学習

・大学に試される立場であることをしっかりと自覚すること
大学が求める学生像を想像したうえで、それに向かって努力すること
・学習とはある事象に対し、理解することと意識すること

夏の学習 アドバイス

 大学の求める人材には大きく分けて理系、文系という2つの型があります。大学によって教科に差はありますが、理系では数学、英語、理科、文系では国語、英語、社会が重視されます。そのため、これらの科目を成熟させることが重要です。夏休みには、センター試験で、得意科目なら9割、不得意科目なら8割を目指すべきです。この目標をクリアできれば2学期以降に学ぶ未履修の単元にも余裕を持って取り組め、他の科目にも手を回すことができます。
 やや高い目標だと感じた方もいるかもしれませんが、目標は高いに越したことはありません。高い目標に向けて取り組むことが重要です。学習の方法は人によって違います。大事なことは、入試は大学が学生を選ぶためのものであることを認識して、それに応える学習をすることです。大学生になった自分の姿を想像して、モチベーションを高めて取り組みましょう。


夏の目標 達成度・・・80%


夏休みを振り返って

 「一度決めたらやり遂げる」これは私の入試体験から得た教訓です。焦ると、参考書や問題集のキャッチフレーズに踊らされる、他の受験生の状況が気になる、ということになります。できるだけ計画を崩さないように日常性を維持し、計画が崩れた時も立ち直せるような計画(予備日を設ける等)を立てておくことが大切です。焦って計画を立てるのは人間の性です。しかし達成できないと焦りが増して悪循環に陥ってしまいます。必ず達成できると自信の持てる余裕のある計画を立てることが大切です。


夏から2学期への学習戦略
2学期へ!

 夏休みの学習から計画を立てて学習することを学びました。学習内容については夏休みの学習を引き継ぎつつ、これまで学んでこなかった科目の学習を始めました。未履修の単元の履修が始まった高校の授業では、すべてを授業中に消化するという意気込みで臨みました。数学はさらに演習量を積み、演習に移行した物理、化学はわからないことがあれば教科書、参考書に戻るようにしました。通っていた高校は学習指導が手厚く、センター試験も個別試験も演習量を学校で十分まかなうことができましたが、そうでない場合でも、秋以降はできるだけ多く演習量を積み、演習の中で知識の穴や理解不十分な点を埋めていくことが大切だと思います。


【夏休み・3つのポイント】
その3:夏の生活スタイル!

1日のスケジュール

夏休みの過ごし方

 日常生活の中で情熱や感動を忘れないようにするために予備校の自習室までの往復の時間は好きなアーティストの歌を聴いていました。学問とは感動とともにあるものです。入試で問われる問題も学問のひとつで、過去の人が感動とともに作り上げた知識です。時間やノルマに追われて感動を忘れがちな受験期にこそ、個々の知識の中に少しでも感動を見つけられると学習も楽しくなります。支えてくれる人の存在を忘れないことも大切です。誰かを信じて応援することは愛があるからこそできることだからです。

1日の平均学習時間(夏休み)・・・10時間

私の息抜き時間

 同級生の友達と質問しあったり話したりすることが勉強の励みとなりました。そもそも、学習とはある事象に対して理解することにほかなりません。つまり、一人でも複数人であってもそれが達成できるのであれば問題ないのです。自分にとって学習するためにできる限り最適な環境をつくることが必要です。

夏の思い出

 日々の自習室生活も友だちと楽しく過ごすことができました。考えても考えてもわからなかったり、覚えても覚えても忘れたりすると気持ちは暗くなります。そんな時は、周りの幸せを探してみてください。最後の夏休み、皆さんも思い返せば笑顔になれる時間を過ごしてください。学習と両立することは可能なはずです。

この記事は「螢雪時代(2017年8月号)」より転載いたしました。

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蛍雪時代

螢雪時代・12月号

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