センター試験が終わり、大学入試もいよいよ終盤戦へ。先輩たちはセンター試験自己採点結果を受けて2次出願をどう判断し、国公立大の2次試験突破をめざしてどう戦ったのか。残り少ない時間を有効に使うため、ぜひ参考にしてほしい。
北海道大学 総合教育部[理系] G・Sさん
2016年入学
大阪府・清風南海高校 2015年卒 女子
得意科目:国語、生物
苦手科目:数学、日本史
前期試験
配点比率:[センター] 40 : [2次] 60
入試科目:(2次)数学、化学、生物、英語
私の2次試験対策!
数学
学習時間はあまり取らず
過去問を大問一問ずつ解く
苦手な科目であることから、解き始めると時間が取られてほかの科目の勉強ができなくなるような気がして、なんとなく避けてしまいました。結果としてあまり勉強時間を取ることができませんでした。過去問を大問一問ずつ、たまに解いていました。苦手だからこそ、工夫してもっと学習時間を取るようにできればよかったと思います。
生物
記述問題の解答例集を読み
教科書や参考書で確認する
比較的得意な科目だったため、あまり時間を取って勉強はしませんでした。高校の生物の先生にもらった記述問題の解答例集を読み、自分で書けなそうなところを教科書や参考書で確認して理解を深め、自分で書けるようにしました。さまざまな反応や関係を、裏紙などに簡単な図を描いてまとめたのは、知識の整理になってよかったと思います。
化学
無機、有機分野を中心に
過去問と参考書で対策
過去問を数日おきに解き、参考書を使って知識の確認をしていました。無機、有機分野を中心にずっと勉強していたのですが、センター試験前の勘を取り戻す意味もあって、もう少し理論分野も含めて全体的にバランスよく勉強していればよかったと思います。また、過去問をもう少し多く時間を計って解いておいたほうがよかったと思います。
英語
重要例文を確認して
毎日長文に触れる
自由英作文が出るので、参考書を用いて対策をしていました。重要な例文などをもう一度確認して覚えるようにしたり、できるだけ毎日長文に触れるようにしていました。ただ、過去問を通して解く機会が少なくなってしまい、本番で少し時間配分を間違えてしまいました。全体を通して時間を計って過去問を解くことで、時間配分に慣れておいたほうがよかったと思います。
2次出願から試験対策へ!
中期・後期試験はランクを下げて出願
センター試験の得点が、目標としていた点数よりも低かったため、第一志望校以外の出願校について、当初とは少し違う大学を選びました。私立大は、センター試験前に出願を終えていたため、それ以上受験校を増やすことはしませんでした。国公立大については、第一志望校は北海道大で、判定がBと悪くはなかったため、そのまま前期で受けることに決めました。しかし、中期・後期試験は、それまで考えていた大学だと不安に感じ、どちらも少しランクを落とした大学に出願しました。中期試験は受けるかどうか悩んでいましたが、結極受けることに決めました。併願プランを練るにあたって、その人の性格にもよりますが、最低1校はほぼ確実に受かるであろう大学を受けると、第一志望校やほかの試験を比較的落ち着いて受けることができると思います。また、私立大は、合格発表日と入学金の締め切り日に注意し、できるだけ払うお金が少なくて済むように工夫しました。
センター試験の目標と結果
私のココロ・サポーター
私立大の個別試験は、第一志望ではないこともあり、模試のつもりで受けるという気持ちで挑むことで、落ち着いて臨むことができました。不安になっていろいろ考えてしまいそうになった時は、音楽を大きめの音で聞いて考えないようにしたり、本番でも、いつも聞いている音楽を思い出すなどして、不安を取り除きました。また、冬限定のチョコなどを食べて、ストレス解消をしていました。
主な併願結果
◆関西学院大学 理工学部 生命科学科
○合格 … 一般入試(全学日程)
本命ではなかったため、ほぼ模試のような感覚で受けました。校舎がとてもきれいで豪華だな、と思ったのが印象的です。対策としては、比較的問題はやさしいので、基礎がしっかり固められていれば、過去問を何度か解いて傾向に慣れておく程度でよいと思います。
◆同志社大学 理工学部 機能分子・生命化学科
○合格 … 一般入試 (全学部日程-理系)、(学部個別日程)
どちらの試験も合格したため、とりあえず入学金を納めたのですが、正直あまり行く気はありませんでした。もし国公立大に落ちてしまった場合には、もう一年浪人するのもよいのではないかと思っていました。対策は、センター試験までの勉強で基礎が固められていれば、過去問を数回解いて傾向に慣れるくらいでよいと思います。
◆大阪府立大学 生命環境科学域 自然科学類
受験せず … 後期試験
前期試験で第一志望校に合格したため、出願はしたものの受験はしませんでした。家から近くて親しみがあったのと、成績から考えて安全校だったのが選んだ理由です。対策としては、過去問の傾向を確認し、基礎を中心にしっかり固めておくとよいと思います。
この記事は「螢雪時代(2017年2月号)」より転載いたしました。