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【先輩たちの軌跡】勉強のリズムを確立し受験モードに。 苦手払拭のため手薄だった分野を補強(北海道大学 S・Sさん)

  • 《合格体験記》夏休みの学習 先輩たちの軌跡
  • [2016/7/22]

北海道大学 文学部 人文科学科 1年 S・Sさん

山形県立酒田東高校 2016年卒業 男子

夏の目標設定

 8月の初め頃まで部活動(吹奏楽部)を続けており、1学期はまだ受験勉強に専念してはいませんでした。そのため、第一に、夏休みを「受験モードへの切り替え期間」と位置づけて、長時間勉強に慣れることを目標としました。また、1学期は基礎固めがメインで、実戦形式の演習を行っていなかったため、夏休みには実戦問題を多く解いて、2学期からの演習につなげていくことも目標としました。とくに苦手分野であった英語長文読解に力を入れ、苦手意識をつぶすこと、そして得意科目の国語で手薄だった漢文に重きを置きました。

夏の学習 教科別の時間配分

夏の学習の軌跡

国語

漢文は語彙の習得と並行して
文法を覚え、穴をなくす


 比較的得意だったので、穴をなくすことを目指しました。過去の模試結果などから、個人的には漢文の、とくに語彙や文法の力がまだ十分についていないと感じ、夏休みから9、10月頃にかけて重点的に取り組みました。漢文はまず再読文字や返読文字を覚えることを心がけました。以前はこれらにあまり力を入れず、なんとなくで済ませていましたが、これらを身につけるか否かで漢文の読みやすさが全然違いました。漢文における文法は語彙を覚えるのに近い形で覚えられるので、語彙の修得と並行して行いました。2次試験対策に絞り、センター試験対策はとくに行いませんでした。

数学

問題集をひたすら解き
全範囲の基本を押さえる


 全範囲の基本を夏休み中にひと通り押さえることを目標としました。難しい問題にトライするよりも、基本・標準問題を多く解くことで基礎知識・定義・定理・法則を身につけたり、計算の速度や精度を向上させることを目指しました。具体的には、自分のレベルにあった問題集をひたすら解きました。とくに分野を絞ることはせず、全体的に満遍なく取り組み、その過程で自分が苦手とする問題のタイプをリストアップ。2学期以降の学習の要点とするようにしました。頻度は多くありませんが、定期的に模試や過去問にも取り組み、自分のレベルを再確認しつつマンネリ化しないようにしました。

日本史/倫理

日本史は時系列の確認を
倫理は知識の充填に努める


 私は日本史選択で、1学期は中世~江戸中期までの基礎知識の補充をおもに行っていました。夏休みはその期間の復習に加えて、縄文時代からの流れと、幕末からの流れの確認を並行して行うことにしました。それまでは用語や事件の内容を覚えることに集中していましたが、夏休みには教科書の通読などによる時系列や関係性の整理・確認にも力を入れるよう心がけました。余裕があれば記述や論述問題にも取り組みました。倫理はほとんど手つかずでしたので、夏休みから本格的な勉強を始めました。基本的に問題は解かず、当面は資料集による知識の充填と整理に絞って取り組みました。

英語

長文読解でアウトプットし
復習でインプットする


 もっとも重要な課題は英語全般に対する苦手意識の克服でした。英語はもともと得意でなかった上に、1学期はあまり勉強時間を充てられなかったため力がつかず、模試の得点も伸び悩んでいて焦りを感じていました。そのため、夏休みには、毎日最低一題、長文読解に取り組みました。1学期は単語帳や文法書での知識のインプットをメインに行っていましたが、夏休みはあえてそれをせず、長文読解によって覚えた単語や文法を使ってどれだけ解けるかを確認しました。その後の復習で不足していた知識をインプットし直しました。センター試験対策は、リスニング以外とくに行っていません。

夏の学習を振り返って

ここが大事! 夏の学習

・長時間勉強のリズムを、学校などに頼らずに自分で作っていく
・2次試験を見据えた問題演習をして夏のうちに経験を積んでおく
・自分の思い描く2学期以降の勉強スタイルを模索し、確立させる


夏の学習 アドバイス

 夏休み頃まで部活動がある人は、未練を残さないように完全燃焼すべきです。私の場合、1学期は部活動が忙しかったので、知識の補充などインプットに重きを置きつつ問題演習は高校の定期テスト対策に絞りました。その分、夏休みには「本番レベルの問題を解ける」までは行かなくとも、「本番レベルの問題に取り組むことに物怖じしない」レベルに到達する精神的な強さを身につけるよう努力しました。注意すべきは、英語の語彙・文法や地歴の知識など暗記がメインである分野も、読むだけ見るだけのインプットでは力がつきにくいということです。問題演習を通してアウトプットを行い、「解くことによって覚える」ほうが、結果として近道だったりします。夏休みに身につけた長時間勉強のリズムは2学期以降も継続させることができ、安定した勉強量を確保できました。夏に身につけたことは受験本番で必ず生きてきます。

夏の目標 達成度・・・60%

夏休みを振り返って

 勉強を少しオフにしようと決めた日(お盆など)でも、せめて生活リズムだけは通常通りにすべきでした。一度生活リズムが乱れると、取り戻すのには少なくとも2日はかかります。いかに自制できるかが、夏休みにはとくに大事になると思います。学習面では、数学が思うように強化できませんでした。1学期以前からの積み重ねが足りなかったこと、そのため夏休みだけではその勉強不足をカバーしきれなかったことが原因だと思います。数学は本番でも思うように得点できず、今でも悔やまれます。

2学期へ!

夏から2学期への学習戦略

 夏休みの勉強のリズムを継続しつつ、ある程度決まった時間に決まった科目に取り組むようにしました。単語帳などによる知識の補充も再開し、インプット・アウトプットのリズムを作りつつ、そのサイクルをどんどん短くし、より効率のよい勉強を行うようにしました。2次試験の過去問研究にも力を入れ、志望校はもちろん、形式の似た他大学の過去問にも取り組みました。英語は長文読解の難易度を上げつつ、スピードも強化し、さらに和文英訳や英作文の対策も始めました。国語は夏休みの学習を継続させ、字数制限問題の対策をメインに行いました。漢文では「漢作文」といった独自の勉強法も始め、より強い定着を目指しました。

夏の生活スタイル!

1日のスケジュール例

夏休みの過ごし方

 生活リズムを安定させることに気を配りました。とくに夜更かしや昼起床を避けるよう心がけるべきです。冷房が効きすぎている空間、逆に冷房がまったく効いていない蒸し暑い空間で痩せ我慢して勉強するのもよくないと感じました。また、夏休み中に思ったほど成果が上がらなくても悲観的になる必要はありません。身につけた力はすぐには実感できないので、「夏休みは受験の天王山」という言葉を重く受け止めすぎず、受験本番には活きてくると信じて前向きにがんばりましょう。

1日の平均学習時間(夏休み) ・・・10時間

私の息抜き時間

 休憩時間に高校野球を見るのが最大の息抜きになりました。地元の花火大会などのイベントにもできるだけ参加するようにしました。休む時は夏休みを満喫し、勉強する時はとにかく勉強に集中するようにして、堕落しすぎず溜め込みすぎないことを心がけ、モチベーションを維持しました。

夏の思い出

 夏休み初頭に所属する吹奏楽部の最後の大会がありました。3年目で初めて上の大会に出場することができ、夏休みのみならず、高校3年間で最大の思い出になりました。また、勉強の合間に友だちと話したのも心に残っています。互いにプレッシャーをかけまくっていましたが、かえってメンタルが強くなったと思います。

この記事は「螢雪時代(2016年8月号)」より転載いたしました。

この記事で取り上げた大学

蛍雪時代

螢雪時代・12月号

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