札幌医科大学 医学部 医学科 O・Yさん
2015年入学
北海道札幌北高校 2015年卒 女
得意科目:物理、化学
苦手科目:国語(古文)、数学
センター試験結果:
総合点 857点/950点 得点率 90%
国語 183点/世界史B 90点/数学I・A 100点/数学II・B 83点/物理 88点/化学 90点/英語(筆記)173点/英語(リスニング)50点

チカラになった言葉:うまくいかなくてもくさっていたらそこで終わり
勉強が思うように進まなくても、頑張り続けるしか状況を打開する方法はないと思い、モチベーションを保って冷静に勉強することができました。
2次試験対策メインでセンター対策は厳選
センター試験の点数があまり合否に関係ない大学を志望していたので、それほどセンター試験対策は行わず、2次試験対策をメインに学習していました。しかし、国語(とくに古文)や世界史はセンター試験でしか受験しなかったので、できるだけ短時間で後悔のないようにしっかり対策しました。
センター対策は短時間で集中して行う
センター古文は1日に1題、必ず解いて、世界史も2日に1回は知識を思い出して忘れないようにしました。この2科目は、バスの中など、必然的に制限時間のある環境で勉強し、だらだらやらないように気をつけました。そうすることで、センター試験対策と2次試験対策を両立できました。
センター科目別 解法のポイント
国語(古文)
古文が苦手だったので、とにかく敬語を完璧にしました。尊敬語、謙譲語の違いに注意して覚えるだけでなく、例外や、「せ給ふ」のような、よく使われる組み合わせについても覚えました。そうすることで、敬意の対象についての問題に答えられるようになるだけでなく、問題文が長くてもストーリーを追えるようになります。
数学II・B
制限時間内にすべてを解ききるのはとても難しいです。センター試験の過去問を60分で解く練習をしましょう。ただひたすらに急いで解く練習をするだけではなく、時間がかかるわりに点数に結びつかなさそうな各大問の最後の問題などを飛ばす練習もするとよいです。できるかできないかを瞬時に見分ける能力もセンター試験には必要です。
物理
教科書に載っているような基本的な実験が図になって出題されることもあります。物理のイメージ(物体がぶつかったらたいていこっちに飛んでくだろうなという感じ)がわかっているだけで、4択の問題が2択まで絞れることも間々あります。高校で勉強した基本的なことを一度思い出すと高得点に近づきます。
化学
センター試験では難しい有機の問題はあまり出題されないので、基礎事項だけをやって深追いはしませんでした。むしろ無機の非金属原素や理論を中心に勉強しました。理論分野はやればやるほどかかる時間を短縮できるので、制限時間の9割の時間以内に解けない場合は、できるようになるまで繰り返し練習するようにしてください。
センター試験 2日目までをレポート
クリスマス :のこり 23日
周りもとくに浮き足立っておらず、まったく気になりませんでした。両親はクリスマスプレゼントをくれ、受験のプレッシャーをかけることなく接してくれたので嬉しかったです。
おおみそか :のこり 17日
年越しの特番の歌番組で好きなアーティストが出演する予定だったので、それを楽しみに普段よりも夜遅くまで勉強しました。むしろはかどりました。
正月 :のこり 16日
家族が親戚の家に新年の挨拶をかねて出かけたので、自宅でひとりで勉強しました。いつもより1時間遅く起床しましたが、正月気分に浸ることなく、平常心で勉強しました。
センター前日 :のこり 1日
自分の高校が受験会場だったので、道に迷うなどの心配はありませんでした。世界史を中心に勉強し、持ち物を簡単に確認して、いつも通りの時間に就寝しました。
センター1日目朝
弱点ノートの最終確認をしました。普段高校に行くのと同じ時間に家を出発し、集合時間よりも早く到着したので、教室で今まで勉強したことのおさらいをしました。
センター1日目夜
次の日に向けた勉強をしたかったので、1日目の答え合わせはしませんでした。慣れない環境で試験を受けたので、疲れがたまっているはずだと考え、早めに就寝しました。
センター2日目朝
数学はどれだけ速く解けるかが勝負なので、早めに起床してやさしめのセンター予想問題を解き、頭をフル回転できる状態にしました。理科は、簡単に公式の確認をしました。
センター2日目夜
やっとセンター試験が終わってほっとした気持ちでした。でも自分の点数と向き合う勇気がなく、翌日に高校で自己採点する時間が用意されていたので、採点はしませんでした。
この記事は「蛍雪時代(2016年1月号)」より転載いたしました。