早稲田大学 社会科学部 N・Mさん
2015年入学
千葉県立千葉東高校 2015年卒 女
得意科目:数学
苦手科目:日本史
センター試験結果:
国語 173点/日本史B 65点/政治・経済 74点/数学Ⅰ・A 94点/数学Ⅱ・B 64点/化学基礎 44点/地学基礎 47点/英語(筆記)179点/英語(リスニング)48点
これまでの主な模試結果:
【B】12月下旬 マーク模試 千葉大学 法政経学部 法政経学科
【C】12月下旬 マーク模試 早稲田大学 社会科学部

合格を決めたポイント【ベスト3】
1位:英語と古文の単語の暗記を徹底
英単語と古文単語をそれぞれ単語帳を使って暗記。夏休みからは、取り組む時間を大幅に増やした。
2位:センターの過去問に毎日取り組む
1日2科目程度、センターの過去問を解いた。とくに英語か国語のどちらかは毎日やり、長文に慣れるようにした。
3位:教科書・参考書を読み直す
知識の漏れがないかどうかの確認のために、教科書や参考書を読み直した。
[センター試験 過去問 vs 予想問題]力を入れたのは?
●実戦に近い状態で取り組める過去問を重視
過去問に力をいれました。問題傾向、難易度などを総合的に見て、やはり過去問のほうが実戦に近い状態で取り組めると思ったからです。また、過去問は平均点を調べることができるので、問題に対し自分がどれだけ取れたのかを知ることができます。予想問題は新しい出題形式も予想して作られているので、実際の試験問題とはかなり異なることもあります。過去に出た形式を対策しておくほうが有意義な勉強になると感じました。
夏休み後!(9月~11月)
センター試験対策:問題集と過去問演習で数学の得点力を伸ばす
ほとんどの科目は過去問を中心に勉強を進めました。解き直しに時間をかけ「次に解く時には満点を取る」気持ちで取り組みました。ただ解説を読むだけではなく、自分の持っている教科書や参考書で、類題や詳しい説明を探すようにしました。
9月頃には、どの科目も志望校の合格に必要な目標点には程遠く、焦りがありました。目に見えて夏の成果が出ていたのは英語と国語ぐらいでした。そこで主要3科目のうち、もっとも点数のとれなかった数学の基礎を固めていくことにしました。センター数学のほとんどは基礎的な知識さえあれば解ける問題であり、出題される問題の傾向も似ているものでした。ですから、1冊の問題集を繰り返し解くことで広く知識をつけ、センター試験の過去問を解いて応用問題の解き方に慣れる、という方法をとりました。これによって点数が伸びるようになりました。
個別試験対策:問題を解き直し、必ず添削してもらう
いちばん時間をかけたのは、国公立大の記述試験対策です。予備校の添削システムを使って、実際の志望校の過去問を解いたものを添削してもらいました。今までにそのようなことをしたことはなかったので、初めて添削してもらった時には添削の厳しさに驚いてしまいました。
記述問題は選択式の問題以上に、解き直しをすることが重要になってきます。英語や国語では、解説を読みながら答えの根拠になった文に印をつけていきました。ただ解説を読んで満足するのではなく、文章のどのあたりに根拠があったのか、正確に把握する必要があります。初めの頃はその作業を怠っていたために、もう一度同じ問題を解いてみても、まったく同じ間違いをしてしまうということがありました。記述試験においては解き直しのほうが重要といえるかもしれません。また、学校の先生にお願いするなどして、必ず添削してもらう必要があると感じました。
セ試直前!(12月~センター試験)
センター試験対策:一問一答形式の勉強法で日本史の暗記に努める
夏の後の対策のおかげで主要3科目はほぼ完成していたので、理科と地歴・公民の勉強をしていました。しかしもちろん、3科目の成績を保つために、それらの勉強も定期的に行っていました。勉強というよりは過去問や模試などで、試験の感覚を忘れないようにするという意識でやっていました。
暗記することが苦手だったので、日本史にいちばん苦しんでいました。今までの暗記のための勉強でもっとも効果があった単語帳形式の一問一答に勉強の軸を移し、繰り返しやりました。歴史は流れが大切だとよく言われますが、私には出来事などを単語とみなし暗記していく方法のほうがあっているということに、この時期になって気づきました。一般的な勉強法よりも、自分にあった勉強法を見つけることのほうが大切だということに、受験生の皆さんには知っていてほしいです。
個別試験対策:時間配分と大問の解答順を決めて解く
私立大の一般入試対策については、冬までにやってきたセンター試験対策とあまり変わりません。毎日必ず過去問を解くようにし、試験の感覚をつかむことを意識しました。大学によって試験時間や問題の構成が違うので、かなり細かく時間を確認しながら解きました。時間配分と取り組む大問の順番を決めておくことで、試験中に時間が足りなくなるというミスを防ぐことができました。各大学の過去問を3年分ぐらい解き終わった後は、同じ大学の他学部の過去問などから同じ出題形式の問題を見つけて解きました。
私立大の一般入試の問題の難易度はどれもセンター試験よりも高いのですが、とくに英語に苦手意識をもっていました。そこで長文にはとくに力を入れ、日本語訳を読んだ後に音読をして英文を読みました。文の中で大事な部分が見えてきたり、どこで区切れば意味が理解しやすいかということが身についていったと思います。
この記事は「蛍雪時代(2015年10月号)」より転載いたしました。