慶應義塾大学 法学部 政治学科 K・Sさん
2014年入学
静岡県立浜松西高校 2014年卒 男
得意科目:日本史、英語
苦手科目:国語
追い込み学習の成果が出た科目《ベスト3》:1位 日本史、2位 国語、3位 英語
センター試験結果:

私の個別試験対策!
国語
早稲田大-政治経済学部の過去問演習で解き方をマスター
まだ解いていない早稲田大の政治経済学部の過去問があったので、それを解きました。この学部の問題は、難易度はそれほど高くありませんが、高得点が求められます。合格に十分な点数はとれていませんでしたが、教えられてきた問題の解き方が初めて自分のものになったように感じました。問題の狙いも幅広いので、受験しない人もぜひ取り組んでみてください。
英語
最近の過去問を再度解き、単語や熟語の暗記をする
ひと通り早稲田大と慶應義塾大の過去問は解き終えていたので、東京に受験に行く日までの日数を考えて、これらの2 大学の最近の過去問にもう一度取り組みました。また、英語力の低下を実感していたので、単語帳や熟語帳を使って暗記をしたり、今まで取り組んだ問題集や過去問の長文を音読したりしました。直前であっても、継続的に長文問題に取り組むことが大切です。
日本史
出題頻度の高い用語を古代から現代まで覚え直す
この時期まで慶應義塾大の過去問を解いてきて、やはり知識が不十分だと感じていました。以前から取り組んでいた用語集の暗記も思うように進んでいませんでした。実際の入試では、用語集の解説がそのまま、あるいはほとんど同じ文章で、問題文や選択肢に出てくることがかなりあります。しかし、あの膨大な量を覚えることは現役生には無理なことで、浪人してあと1年やったとしても限界があるだろうと思っていました。だから、問題集や塾でもらった小テストのプリントを使い、出題頻度の高い用語を、古代から現代まで忘れないようにすることを中心に勉強しました。
センター試験後の取り組み
国語で失敗し、明治大を急遽併願
早慶志望だったので、センター試験では、センター試験利用入試で明治大の法学部に合格することだけが目標でした。また、ボーダーが例年80%代だったので、国語で模試と同じように8割近くとることができれば大丈夫だと思っていました。しかし、苦手な国語が難化していて、目標を大きく下回る点数でした。そのため、センター試験直後に出願締切りだった明治大の全学部統一入試を受けました。
結果の良し悪しに左右されない対策を
出願後に結果が出たセンターリサーチでは、明治大はB判定でした。センター試験で確実な点数をとることが理想でしたが、受かるか微妙な時には全学部統一入試を受験するつもりでした。すべてが想定内だったので慌てることはありませんでした。
あらかじめセンター試験結果がよかった場合、悪かった場合を考えて、受験校の対策や願書の取り寄せ、スケジュール立てに取り組むとよいと思います。
主な併願結果
◆慶應義塾大学 商学部
○合格 … 一般入試(B方式)
商学部は高得点勝負で、配点の半分を占める英語でいかに高得点を取るかがカギです。苦手な論文テストはかなり易化していたため、助けられましたが、その分、合格最低点も上がったので、英語と地歴で高得点をとることが理想です
◆早稲田大学 政治経済学部 政治学科
○合格 … 一般入試
唯一英語がいつも通りにできました。東京大志望の人が多く受験し、問題も法学部に比べて易しいので、ハイレベルな戦いになります。マークの部分ではなるべく間違いを減らしたいです。自由英作文などの記述問題の対策も必要です。
◆早稲田大学 法学部
○合格 … 一般入試
英語と国語は量が多く、難易度も高いです。過去問演習でも正答率が低かったです。とくに英語の長文問題は設問形式も独特です。ただ、他学部に比べ、合格最低点も低めなので、配点比率の高い英語と国語が重要です。
◆明治大学 法学部 法律学科
○合格 … センター試験利用入試(前期)
配点が高く、比較的学習成果が出やすい英語で高得点をとることが大切です。文系ならば英語か国語のどちらかと、地歴・公民もしくは数学の2つは得意科目にしたいです。また、併願校はセンター試験利用入試などで合格できると負担も減ります。
この記事は「蛍雪時代(2015年2月号)」より転載いたしました。