電気通信大学 情報理工学部 情報・通信工学科 H・Tさん
2014年入学
東京都立南平高校 2014年卒 男
得意科目:英語
苦手科目:国語
追い込み学習の成果が出た科目《ベスト3》:1位 数学、2位 英語、3位 物理・化学
センター試験結果:

私の個別試験対策!
数学
1月中は行列を重点的に勉強
2014年は新課程移行前の年だったため、行列が出る可能性が高いと考え、1月中は行列を重点的に勉強。学校の問題集で忘れているところを復習しました。個別試験対策として、センター試験の範囲外の基本・応用の典型問題は確認しておく価値があります。また、過去問演習では、どの問題に時間がかかったか、どうしてその問題が解けなかったのかを分析して、弱点を減らしていきました。
化学
過去問の復習では図表を用いて視覚的に理解
おもに過去問で対策しました。その復習では図表を用いて視覚的に理解したり、学校で購入した問題集で基礎知識を確認したりしました。また、過去問では発展的な知識や応用問題がしばしば出てきたので、その対策を多めに行いました。ただその分、基本的な問題の解き方がおろそかになり、簡単な問題で苦しめられたので、基本的な問題もやっておくとよいです。
物理
過去問を時間を決めて解き、わからなかった箇所を見直す
基本的には過去問を解いて、わからなかったところを見直しました。時間を決めて解き、解けなかったところは次に同じ形式の問題が出たら解けるようにしました。また、問題と関連のある内容などを調べてみるのも意外と効果がありました。問題を速く解けるように多くの問題を解いていたことは、やっておいてよかったと思います。
英語
英文法・語法を見直し、知識の抜けがないか確認
自信があったので、知識の抜けがないか確認するという意味合いで英文法・語法を少し見たりしました。過去問演習では知らない表現があれば、それを使えるようにしました。また、癖の強い早稲田大の英語は、問題がどういう意図で作られているかを分析する必要がありました。和文英訳では、日本語の解釈力がものをいう場合も多いので、国語力もつけておくとよいです。
センター試験後の取り組み
志望校のランクは下げずに受験
出願校の中で、センター試験の結果を用いるのは、東京工業大の前期(出願できるための基準点は600点< 950点満点>、個別試験等のみで合否判定)、AO入試、明治大のセンター試験利用入試、電気通信大(個別試験で上位に入ればセンター試験の得点に関係なく合格)の4つでした。センター試験結果を受け、東京工業大のAO入試以外はまず大丈夫だろうと考え、志望校のランクは変えませんでした。
国立大志望の人はAO、後期も視野に
併願プランを練る際、センター試験結果に影響されにくいように立てたので、センター試験後に計画を変更することはありませんでした。国立大志望だったので、AO入試を利用して合格の可能性を高めるようにしました。浪人はしたくなかったので、合格確保のために私立大の一般入試を3校受けました。国立大志望の人は、後期日程も考えることをお勧めします。前期日程でかかるプレッシャーを軽減することができます。
主な併願結果
◆慶應義塾大学 理工学部 [学門5]
○補欠合格 … 一般入試
私の感覚では、英語は比較的簡単で、理科が難しいイメージです。理科の配点が大きいですが、英語と数学で差がつく可能性が大きいので、理科は基礎知識で解ける問題を押さえ、数学と英語で発展知識を取り入れ、得点するとよいです。
◆早稲田大学 基幹理工学部 学系Ⅱ
○合格 … 一般入試
試験問題に特徴が多いですが、数学は記述式なので、数学力を安定させ、しっかりと得点しましょう。英語は出題の意図がつかめれば問題がかなり解きやすくなります。過去問を何回か解き、自分に合った解き方を見つけましょう。
◆東京理科大学 理学部 数理情報科学科
○合格 … 一般入試(B方式)
数学が300点満点中200点を占め、数学力がものを言います。自分で解法を考える力がカギとなります。差がつきやすい問題ですので、他科目が悪くても挽回できます。英語は理科っぽい問題がよく出ます。
◆電気通信大学 情報理工学部 情報・通信工学科
○合格 … 後期日程
数学の配点が高く、英語の配点が低いです。理科と数学に関しては、どれも典型問題を少しひねったものです。諦めずに解こうとする粘り強さがものを言いますが、時間切れに注意しましょう。英語は時間配分に気をつけてください。
この記事は「蛍雪時代(2015年2月号)」より転載いたしました。