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2018年 推薦・AO入試特集:「小論文」傾向徹底分析!

  • 推薦・AO入試はこう行われる![2018]

推薦入試とAO入試は、両方合わせて大学入学者の4割以上を占める、受験生にとってひとつ目の“ヤマ場”だ。ここ数年と同様、2018年度も東京医科歯科大・一橋大など、推薦・AO入試の拡大が続く。推薦・AO入試がどう行われるのか、概略を押さえ、早めの対策に役立てよう。


※【推薦・AO入試はこう行われる![2018]】記事は、「推薦・AO入試の形態はこうなっている」「これが2018年『推薦・AO入試』のタイムスケジュールだ」「推薦入試」「AO入試」「書類審査」「小論文」「面接」の7部構成になっています。


自分の意見・考えを筋道立てて、論理的に書く。
課題文の読解力・批判力や、統計資料の分析・総合力などが不可欠!

「課題論述型」と「文章読解型」が主流

 小論文試験は、推薦入試やAO入試の第二関門だ。その目的は、基礎的な学力をチェックするもので、一般入試の学力試験に相当する。
 小論文の出題形式は、大きくは次の5つのタイプに分類される。

課題論述型:与えられたテーマについて自分の意見を書くもの
文章読解型:課題文が提示され、それを読み解き、文章を要約したり、関連テーマについて論述したりするもの
資料分析型:提示された資料やグラフなどから分析した結果を論述するもの
教科密着型:小論文という名称だが、実際は特定教科の学力試験的問題になっているもの
その他の型:上記①~④に該当しないか、複合的なもの(講義理解力テストなどを含む)

 これらのパターンのうち、国公立・私立ともに、出題形式は①が最も多く、②が続く。②の長文には、英文が出題される場合もある。④は国公立大の理系学部・学科に多い。③は、やはり国公立大の理系学部・学科や、教員養成学部の理数系専攻などで見られる。
 試験時間・解答字数は、およそ国公立大が「90分~120分で800~1,200字」、私立大が「60分~90分で400~800字」の範囲だ。


自分の考えや意見を明確に書くことが大切

 小論文の設問形式は、次の7つのパターンに分類される。①~⑥は出題の多い順。
①課題について文章や資料を読み、論述を求めるもの
②文章や資料(文献・グラフ・図表・写真など)について意味や説明を求めるもの
③文章や資料(文献・グラフ・図表など)について要約を求めるもの
④文章で空欄補充を求めるもの
⑤文章にタイトルを付けることを求めるもの
⑥文章の主題文を書くことを求めるもの
⑦その他
 ①の論述問題が圧倒的に多い。小論文は意見文だ。設問はいずれも「~についてあなたの意見を述べよ」「~についてあなたの意見を書け」などとなっている。したがって、志望学部・学科関連のテーマについて、自分の考えや意見を明確に書けるようにしておかなければならない。

ポピュリズム、人工知能などに注目!新聞の社説やコラム記事から多出

 小論文の出題内容は、およそ次の4つに分類される。

学科・専攻分野に関するもの
青年期の生き方に関するもの
現代社会・文明に関するもの
教科内容に関するもの
 ①は学科・専攻分野の関連事項について出題し、その専攻の研究能力や適性の有無を見る。②は青年期における人生観・世界観について問う。③は現代社会・文明が直面する諸問題について批判力、問題意識、感性を見る。④はいわゆる学力試験に代わるものである。③の出題にあたっては、特に新聞の記事や社説、コラムなどが、テーマの新鮮さや文章の論理性などから題材として使われることが多い。図表10の円グラフは、朝日新聞の記事の分野別出題比率を示したものである。天声人語、オピニオン、社説などからの出題が多いことがわかる。
 最近の小論文問題から、時事的テーマを20挙げてみよう。これらの項目について書く練習をしておくとよい。
①憲法 ②安全保障法制 ③国際テロ ④難民問題 ⑤ヘイトスピーチ ⑥18歳選挙権 ⑦少子高齢化 ⑧非正規雇用 ⑨格差社会 ⑩消費税率引き上げ ⑪グローバル化 ⑫震災 ⑬児童虐待・幼児虐待 ⑭生物多様性 ⑮ロボット開発 ⑯地球温暖化 ⑰感染症 ⑱人工知能(AI) ⑲食料自給率 ⑳再生可能エネルギー
 2018年度入試では、トランプ大統領就任、イギリスのEU離脱、ポピュリズム、人工知能、新元素「ニホニウム」、ノーベル生理学・医学賞受賞、給付型奨学金、ドローンなどの出題が予想される。特に、夏休みとその直前(5~7月)の新聞記事やニュースなどが出題されることが多いので要注意だ(図表11)。

内容性・論理能力が、配点の50%以上を占める

 図表12は、国立大A大学教育学部の小論文の採点票である。この採点票の基準・観点では、①表題、②内容性、③論理能力、④文章表現能力、⑤漢字やかなづかい、の5項目につき、それぞれの観点要素と配点(5段階評価)が設けられている。さらに、⑥の「字数」では、字数不足の程度に応じての減点基準が示されている。
 100点満点中、内容性と論理能力が最も重視され、各28点で合計56点。小論文では、内容性と論理能力がいかに重視されているかがわかる。設問の「あなたの意志(考え)を述べよ」と対応しているのだ。
 ここで注意したいのは、やはり漢字やかなづかい。配点では12点と最も低いが、小論文や作文を書くうえで最も基本的なことなので、ミスしないようにしたいものだ。ミスが多いと、採点者の心証を害し、大幅に減点されるケースも

この記事は「螢雪時代(2017年6月号)」より転載いたしました。



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