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2018年 推薦・AO入試特集:「AO入試」傾向徹底分析!

  • 推薦・AO入試はこう行われる![2018]

推薦入試とAO入試は、両方合わせて大学入学者の4割以上を占める、受験生にとってひとつ目の“ヤマ場”だ。ここ数年と同様、2018年度も東京医科歯科大・一橋大など、推薦・AO入試の拡大が続く。推薦・AO入試がどう行われるのか、概略を押さえ、早めの対策に役立てよう。


※【推薦・AO入試はこう行われる![2018]】記事は、「推薦・AO入試の形態はこうなっている」「これが2018年『推薦・AO入試』のタイムスケジュールだ」「推薦入試」「AO入試」「書類審査」「小論文」「面接」の7部構成になっています。


「アドミッション・ポリシー」を確認し、
「意欲」「可能性」をアピール! 面接(面談)重視だが、
「学業成績基準」や英語資格の重要度高まる

全大学の7割以上がAO入試を実施、早稲田大で「新思考入試」を導入

 AO入試の実施率は全大学の71.6%、全学部の58.5%で、推薦入試と比べやや低く、AO入試による入学者数も全入学者の8.8%に留まる(2015年。2016年以降は未発表のため)が、ここ2年間で増加傾向にある。2016年以降、高校教育と大学教育の連続性(高大接続)を重視し、多面的・総合的な評価を重視した選抜を目指す2020年“入試改革”の先取りとして、AO入試が再評価されるようになったためだ。
 国公立大では、2017年度は大阪大が6学部で「世界適塾入試」としてセ試を課すAO入試を新規実施、お茶の水女子大もAO入試を「新フンボルト入試」にリニューアルし、募集枠を倍増(10人→20人)。私立でも、東京女子大でAO「知のかけはし入試」を新規実施した。
 2018年度もこの傾向は続き、国立大では千葉大 ‐ 園芸、徳島大 ‐ 薬、九州大 ‐ 文などがセ試を課すAOを、東北大‐医・歯、九州大‐共創(新設予定)などがセ試を課さないAOを新規実施し、弘前大では4学部でAOの募集枠を大幅に拡大。私立大では、早稲田大が5学部でセ試を課す「新思考入試(地域連携型)」を新規実施、南山大 ‐ 外国語でもAO入試を導入する(図表4)。
 国公立大AO入試の実施学部数の推移を見ると(図表5)、学力を担保する目的からか、セ試を課すAOがここ2年間で急激に増えたのに対し、セ試を課さないAOはほぼ横ばいだ。
 なお、推薦・AOともに、インターネット出願を導入する大学が増えている(2018年度は、国立の静岡大・佐賀大・長崎大・熊本大、公立の北九州市立大の推薦・AO入試で導入予定)。


学業成績基準を重視する方向。英語検定試験利用が加速

 AO入試の出願条件は、推薦入試と同じく学業成績、卒業年度(現浪)、併願の可否などだ。
 学業成績基準は、北海道大 ‐ 医(医)・歯、東北大 ‐ 文・法・理・工(Ⅱ期)・農(Ⅱ期)、大分大‐医(医)などで「学習成績概評A段階以上」。順天堂大‐医(A方式)で「全体の評定平均値4.5以上」の基準を設けている(2017年度入試)。以上は厳しい例で、AO入試全体の条件設定は私立大を中心にかなり緩やか。学業成績基準を設けていない大学が多いが、近年は基準を新たに設けたり、高めたりする大学が増えた。
 また、4技能(読む、聞く、書く、話す)のバランスが取れた高い英語力を求めて、英語外部検定(英検、TEAPなど)を出願資格として利用する大学・学部が増えた。英語外部検定の利用のされ方は、推薦・AOとも「出願資格」が最も多い。また、推薦では「評価加点」も多い(図表6)。
 卒業年度(現浪)については、北海道大 ‐ 理・医(医・保健)・歯・水産、東北大 ‐ 文・教育・法・理・工(Ⅱ期)・農(Ⅱ期)・医(医)・歯、慶應義塾大 ‐ 理工、玉川大(全学)、愛知淑徳大(全学)などで現役に限っているが、他は既卒者(浪人)も出願可の大学が多い。
 併願の可否は、「否」すなわち「専願」と制限する大学がほとんど。この点は推薦入試より厳しい。専願であることが前提条件の場合、自分が本当に入学を希望する第1志望大学かどうかを見極めなければならない。
 「出願資格」とは別に、「入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)」の適否基準がある。AO入試では、特にこの「アドミッション・ポリシー」との適合性が重視されるので、注意しよう。入試要項などに「求める学生像」として、学部・学科のくわしい特定条件(高校で履修すべき科目、取得が望ましい資格など)が示されているので、注意深く読んでおくこと。

選考方法は「書類審査+面接(面談)(注)」が中心

 AO入試の選考方法を分類すると、およそ次の5つのパターンになる。

①書類審査(調査書+推薦書+志望理由書など)+面接
②書類審査+小論文(作文)+面接
③書類審査+学力試験+面接
④体験授業(セミナー)+書類審査+面接
⑤エントリーシート+面談+書類審査+面接
 

 5つのパターンのうち、最も多いのが①の「書類審査+面接」。また、⑤の「エントリーシート+面談+書類審査+面接」は、私立大(特に中堅クラス)のAO入試の典型的なパターンだ。
 面接・面談では、入学への意欲や目的、自分の将来性や可能性などを十分アピールしよう。

(注)面談は大学(面接者)と受験生が相互に質問し、理解しあうもの。面接は、提出書類に基づいて受験生に一方的に質問し、選考するために行うもの。正式出願前に面談、出願後に面接を実施する大学も多い。

エントリーシートは、面接(面談)へのパスポート

 ⑤のエントリーシート(エントリーカードとも)は、面接や面談の重要な資料として取り扱われる。その記入事項は「役員歴(生徒会活動・部活動)」「活動実績(部活動・ボランティア活動)」「資格取得」「留学・渡航経験」「将来の希望職種」「自分の長所・短所」「入学後に学びたい分野」のほか、「志望理由」「自己PR」など。
 記入は各項目とも、できるかぎりくわしく書こう。大学側は記入内容から、キャリアを見るだけでなく、充実した高校生活をすごしたかどうかを判定する。特に「志望理由」「自己PR」の欄は、後日、別途提出する「志望理由書」「自己推薦書」本体のダイジェスト版にあたるので、内容の相違がないようにしっかり書くこと。
 ⑤のパターンでは、このエントリーシートが受理された後、1~3回(多くは2回)の事前面談(予備面談)を受ける。その結果、出願許可が出され、書類審査に進む。書類には、調査書・推薦書・志望理由書のほか、自己推薦書(自己PR)・活動報告書・課題レポートなどが含まれる。

この記事は「螢雪時代(2017年6月号)」より転載いたしました。



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