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2018年 【推薦入試・AO入試】難関国立大で推薦・AO入試の導入、募集枠拡大の動きが活発に!

  • [2018年]大学入試まるごとガイド

2016年は東京大・京都大、2017年は大阪大・お茶の水女子大と、難関国立大で推薦・AO入試の導入が相次いだ。将来の大学入試のあり方を先取りする、新たな“エリート選抜”の姿とは?

将来の大学入試のあり方を
先取りする“新エリート選抜”

東京大・京都大・大阪大は
超高水準の出願資格、
膨大な提出書類、面接などで選抜

 東京大がセンター試験(以下、セ試)を課す「推薦入試」を、京都大も推薦・AO入試を含む「特色入試」を導入して2年目を迎えた。また、大阪大が「世界適塾入試」を、お茶の水女子大が「新フンボルト入試」を、いずれも全学部で新たに実施した。
 ここ2年の難関国立大の試みは、「高大接続」を重視しつつ、世界的な大学間の競争が激化する中、思考力・表現力に富み、能動的に学ぶ突出した才能の獲得を目指す点で、国で審議中の“入試改革”の先取りだ。
 出願要件を見ると、東京大・京都大・大阪大は「科学オリンピック上位入賞者」や高度な語学力など“超高水準”。セ試(7~8科目)の基準点も、一般入試合格者に準じるレベル(東京大では概ね8割以上、医学科のみ約87%)が求められた。出願の際に、受験者がアピールする成果等について、膨大な提出書類によって証明を求められたのも共通している。一方、お茶の水女子大の出願要件は上記3大学ほどではないが、むしろ「自ら学ぶ力」を測る選考方法に特徴がある。



お茶の水女子大のAOは
「自ら学ぶ力」を丁寧に測る選抜


【東京大:推薦入試】

 選考方法は「書類審査→2次選考→セ試」と比較的シンプル。2次選考は、推薦要件や提出書類・資料について、面接や質疑応答、小論文などによって、信憑性や理解度の深さを測る色彩が強い。前期日程のような科類別(文科1類~3類、理科1類~3類)募集でなく、学部・学科単位で募集。入学者の多様性確保のためか、各高校からの推薦人数は男女1人ずつ。
 同入試による入学者は、1~2年次は他の学生と同じく教養学部で学ぶ(志望学部・学科に対応した科類に所属)が、優先的に志望学部・学科に進める。また、担当教員が配置されたり、早期に学部専門科目を受講できたりするなどの配慮もなされる。


【京都大:特色入試】

 学部・学科により、セ試を課す推薦・AO、セ試を課さない推薦、後期日程(法学部)とスタイルが異なる。医学部医学科では高校2年生の「飛び入学」も可能だ。
 選考方法は、書類審査に加え、総合問題・学科試験・論文など、学部・学科の特性に応じた筆記試験の重要性が高い。提出書類の中で特徴的かつ重要なのが「学びの設計書」。高校時の興味や活動を踏まえ、入学後に何をどのように学び、卒業後にどう活かすかを、受験者自身に計画させた。


【大阪大:世界適塾入試】

 セ試を課すAOを6学部で、同じく推薦を5学部で実施。募集枠は定員の約8%と、東京大・京都大(定員の3~4%程度)より規模が大きいのが特徴。選考方法のタイプは「書類審査→面接や小論文→セ試」と東京大に近い。


【お茶の水女子大:新フンボルト入試】

 従来のAO入試をリニューアルし、募集枠も倍増(10人→20人)。1次選考ではプレゼミナールで講義理解力テスト(講義を聴きレポートを作成)を行い、2次選考では文系学科で「図書館入試」、理系学科で「実験室入試」という、自ら課題を発見して能動的に学ぶ「アクティブ・ラーニング」の力を問う試験を組み合わせたAO入試だ(以下の図を参照)。



東京大は合格者減も多様化実現
京都大は間口を広げ合格者増

 東京大「推薦入試」は、募集100人に対し173人が出願。最終的に昨年より6人少ない71人が合格(表1)。
 京都大「特色入試」は、後期日程の法学部を除くと、募集125人に対し374人が出願し、97人が合格した(表2)。農学部が全学科で導入、工学部の3学科や医学部人間健康科学科で出願要件を緩和したため、志願者・合格者とも大幅増。それでも、合格者は募集人員の78%に過ぎない。
 大阪大「世界適塾入試」は、募集270人に対し、志願者は332人に留まり、5学部で募集人員を割り込む、同大学には厳しい結果となった。最終的に118人が合格したが、募集人員の半数に満たなかった。
 3大学とも、欠員が出ても前期日程の募集人員に上乗せし、基準を緩めて募集枠を満たさず、合格者を絞り込む「少数精鋭」入試となった。
 一方、お茶の水女子大「新フンボルト入試」は、募集20人に対し、198人もの志願者を集め、20人が合格と、初年度から高倍率の激戦となった。
 なお、東京大「推薦入試」の合格者に占める女子の割合は約38%、関東地区以外の出身校の割合も約54%と、それぞれ2016年一般入試(約18%、約41%)を上回った。また、出願した159校のうち、105校が新規の出願高校だった。入学者の多様性を、ある程度実現したといえる。



この記事は「螢雪時代(2017年4月号)」より転載いたしました。


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