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2018年 推薦入試・AO入試

  • [2018年]大学入試まるごとガイド

受験勉強を始めるにあたっては、まず大学入試のしくみを正確に知ることが大切だ。
早く知れば知るほど、志望校を決めたり、学習計画を立てたりする上で有利になる。
そこで、2018年の大学入試のしくみやポイントについてまとめたので、自分に合った入試のスタイルを探してみよう。そして、「難関大合格!」に向けて受験勉強をスタートさせよう!

入試の多様化が進むなか、推薦・AO入試の入学者の割合は拡大傾向にあり、とくに私立大全体では入学者の半数が推薦・AO入試で入学している。まずは、推薦・AO入試の基礎知識を解説しよう。


●難関国立大で拡大している推薦・AO入試についてはこちらの記事を参照。


もうひとつの受験ルートとして
存在意義を増す推薦・AO入試

推薦入試は公募制と指定校制

 推薦入試の募集方法は大きく分けて「公募制」と「指定校制」の二通りがある。
 公募制推薦入試とは、大学が提示した出願条件を満たす人について、高校長の推薦に基づき、高校の成績や活動ぶり、面接や小論文、学力検査などを総合して合否を判定するものだ。すなわち、出願条件をクリアし、高校長の推薦が得られれば、全国どこの高校からでも出願できる推薦入試なのだ。
 国立大は原則として公募制推薦で行われ、指定校制推薦はない。また、公立大は一部で指定校制推薦を実施しているほか、「県内・市内の高校に限る」というように、出身地を指定する場合もある。
 一方、私立大では全体的に公募制推薦と指定校制推薦を併用して実施している大学が多い。指定校制推薦は大学が指定した高校から人数を限って出願を受け付ける入試制度だ。大学は過去の入学者数や、入学後の成績などをみて高校を指定する。指定校制推薦では、事前に「高校内選考」があるので、実際の選抜は調査書が中心。指定校制推薦を受けようと考えている人は、進路指導の先生に、どこの大学が自分の高校を指定してきているのかを確認しよう。大学から高校への推薦依頼状は、1学期末までに直接高校長宛てに届くのが一般的だ。



最重要は「全体の評定平均値」

 推薦入試の出願条件は、学業成績、現浪、併願の可否などであり、もっとも重要なのは学業成績。学業成績は、調査書に「全体の評定平均値」または「学習成績概評」として記載されている。「全体の評定平均値」とは、調査書に記載された全教科・科目の成績(評定)を足し合わせて、その合計数を全科目数で割ったもの。学習成績概評は、「全体の評定平均値」に応じて区分されている(以下の図参照)。いずれも、現役生は1年から3年の1学期(前期)まで、浪人生は3学期(後期)までの成績が調査書に記入され、出願条件のもっとも大きなポイントとなる。国公立大では、「全体の評定平均値」が4.0以上、または学習成績概評がA段階以上の大学が目立つ(B段階以上の大学もある)。私立大では、「全体の評定平均値」を3.2 以上、学習成績概評をC段階以上としているところが多いが、なかには4.0~4.5以上と高かったり、2.7以上と低い大学・学部もある。



3年1学期の中間・期末テストが勝負

 現役生は、自分の志望大学・学部の成績基準がどうなっているかを、進路指導室で調べてみよう。そこにある入試資料などで成績基準を調べたら、この時点(2年まで)における自分の評定平均値を計算しよう。その数値が志望大学・学部等の基準値に届かなければ、3年1学期(前期)の中間・期末テストでがんばってクリアしよう。とくに3年1学期(前期)の期末テストは評定平均値アップの最後のチャンスなので、1点でも高い得点が取れるよう全力を尽くそう。「全体の評定平均値」が高ければ高いほど志望校の合格率も高くなる。なお、出願条件の現浪については、国公立大は現役のみに制限しているところが多い。私立大は現役中心だが、浪人可の大学も多い。

「専願」には気をつけよう!

 推薦入試では、この大学しか出願できない、つまり他大学との併願が認められない「専願」という条件がある。国公立大はほとんどが「専願」で実施、私立大は大学により異なるが、全国的に見ると、首都圏の大学に「専願」が多く、関西地区の大学に「併願可」とする大学が多い。「専願」の場合、合格すると入学辞退が認められないので要注意だ。また、私立大の指定校制推薦は、原則として「専願」なので気をつけよう。

AO入試は総合的な人物評価入試

 AO入試は学力試験だけでなく、面接・小論文や書類審査、自己PRなどで、受験生の個性や適性、意欲など総合的な人物評価を行う選抜方法だ。高校長の推薦を必要としない場合が多く、専願の大学が大半。このため、自分が本当にその大学に入学を希望しているのかを見極める必要がある。また、AO入試は選考が長期間にわたるため、最終的に不合格になった場合に備え、推薦入試や一般入試の準備もしておいたほうがよい。推薦入試と同様に、AO入試の出願条件は、学業成績、現浪、併願の可否などである。学業成績基準は、難関大などを除き、私立大を中心に緩やかな大学が多い。しかし、大学では、文部科学省の「学力把握措置」の方針を受け、学業成績基準を新たに設けたり、基準を高める動きが出ている。また、推薦入試と同様、AO入試でも出願資格に英語外部検定(英検、TEAPなど)を加える大学は増加傾向にある。


この記事は「螢雪時代(2017年4月号)」より転載いたしました。


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