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データで見る!2017年センター試験結果を分析!【センター試験 All About!】

  • まずは知っておこう!センター試験 All About!
  • [2017/4/18]

国公立でも私立でも、志望校合格の大きなカギを握る「センター試験」。
難しかった科目は、易しかった科目は、選択科目の組み合わせは…?
センター試験を攻略するには、2017年の試験結果の特徴を押さえ、
そこから2018年の動向を読み、対策を立てる必要がある。
実施データをもとに、センター試験の実像に迫ろう。
※センター試験関係のデータは、特記したもの以外は大学入試センターの発表による。

全部で何人くらい受けるの?

志願者数から、試験の規模を知る

大学・短大受験生の8割がセンター試験に出願

 2017年センター試験の志願者数は57万5,967人で、全受験生の8割近くが出願した(旺文社推定の受験生数により算出)。国公立大だけでなく、私立大の約91%(526大学)、公私立短大の約48%(154短大)でも、センター試験を利用する入試を行っているからだ。
 また、過去5年間を見ると、現役生の5人に2人以上が出願している。大学・短大受験におけるセンター試験の重要性は非常に高い。
 高卒者数が増えた(2016年より約9千人増:0.8%増の見込み)こともあり、2017年センター試験の志願者数は、2016年より1万2,199人(2.2%)増と、2年連続で増加した。また、現役生は9,507人(2.1%)増と3年連続で増えたが、既卒者(浪人)も2,664人(2.8%)増と3年ぶりに増え、しかも増え方は現役生を上回った。こうした“浪人”の増加が、2017年センター試験の特徴のひとつであり、各大学の出願動向に“安全志向”として影響したようだ。
 2018年のセンター試験は、教科・科目や仕組みなどが2017年と変わらないので、受験生は安心して準備に集中できる。一方、高卒者数自体は約1万6千人減少(1.5%減)する見込みだが、現役志願率は年々上がっているので、2018年のセンター試験は、2017年と同様に厳しい戦いが予想される。



どの科目の受験者が多いの?

各科目の受験者数から、競争の激しさを知る

英語・国語は50万人超の受験生が挑戦

 2017年のセンター試験を受験したのは54万7,892人。各教科・科目の受験者数を見ると、国公立大の文系・理系型共通の“基幹科目”である英語と国語が50万人を超え、次に数学Ⅰ・Aが40万人近く、同じく数学Ⅱ・Bが約35万人で続く。
 理科は、基礎を付した科目(以下、基礎科目。2科目受験が必須)と、付さない科目(以下、発展科目)の2種類ある。4つの選択パターン(A=基礎2科目/B=発展1科目/C=基礎2科目+発展1科目/D=発展2科目)が設定され、出願時の申請が必須だ。受験者数は、理系受験生が主体のDパターンが半数以上を占め、次に、文系や看護系が主体のAパターンが約36%を占める。
 科目の組合せを見ると、Aパターンでは「化学基礎+生物基礎」が、Dパターンでは「物理+化学」が最も多い。また、Cパターンでは「化学基礎+生物基礎+生物」が最も多い。


地歴・公民は日本史Bを軸とした選択が多い

 地歴B科目と公民の受験者数は、5科目で増加したが、2016年に平均点がダウンした現代社会と倫理は減少。特に倫理は大幅減(前年より約4千人減)、2016年に平均点が過去最低を更新(51.8点)したため、敬遠されたようだ。
 地歴・公民の2科目受験者の選択パターンを見ると、最も多いのが「日本史B+現代社会」で、日本史Bを軸とした組合せが上位を占める。


「地歴・公民」2科目受験で多い組み合わせ TOP5

日本史B現代社会・・・・・・26,805人
日本史B + 政治・経済・・・ 17,424人
日本史B + 倫理、政治・経済・・・17,102人
世界史B + 倫理、政治・経済・・・11,602人
地 理B + 現代社会・・・・・・11,340人
(注)人数は受験者数(追・再受験を含む)。2科目受験者は実受験者全体の31.3%


7科目受験者が5割超、3科目受験者が約2割

 2017年の7科目受験者(理科基礎は2科目で1科目としてカウント)は29万7,009人と、全パターンで最も多く、センター試験の受験者数の54.2%を占める。文系・理系ともに、国公立大が課す最も標準的な科目数だ。
 次に多いのは、私立大志望者に多い3科目受験者で22.2%を占め、さらに4科目受験者が8.5%で続く。国公立大志望者と私立大専願者で、受験科目数がはっきり分かれていることが見てとれる。


どれくらい得点すればいいの?

全体の平均点を参考に、目標得点を決める

5教科6科目の平均得点率は60%程度。あとプラス20%を!

 センター試験の問題は、教科書の範囲内で、受験者の平均が60%程度になることを目標に作られる。このため、2017年の主要科目(原則として受験者1万人以上)の平均点は、配点に占める割合(得点率)が、ほぼ50%~70%の間に収まっている。
 その中で、国語の平均点が50%台前半まで大幅ダウンしたのが注目される。
 また、理科基礎科目(50点満点)の生物基礎が大幅アップ(=易化)したのに対し、発展科目(基礎を付さない科目)の化学はダウン(=難化)し、対照的な結果となった。
 総合得点の参考として、5教科6科目(算出方法は注を参照)の平均得点率を見ると、過去5年間で60%近くを推移している。しかし、難関大を目指すなら、8割以上の得点はほしい。


※大学入試センター発表の科目別平均点の小数第2位を四捨五入しているため、「対前年差」は「2017年-2016年」の計算値と一致しない場合がある。




難しかった科目、易しかった科目は?

国語が大幅に難化、生物基礎や英語が易化

 平均点がアップ・ダウンした主な科目を、順に5つずつ示した。最もアップしたのは50点満点の生物基礎(11.9点アップ)で、かなり易化したといえる。次に英語(筆記)、「倫理、政治・経済」、数学Ⅰ・A、生物と続く。
 一方、最もダウンしたのは国語(22.4点ダウン)で、昨年まで2年連続で大幅アップした反動といえる。次に日本史B、物理基礎、英語リスニング、化学と続く。「国語ショック」の影響は、化学で得点が伸びなかった理系受験生により強く作用し、文系の「初志貫徹」、理系の「安全志向」につながったようだ。
 ただし、平均点が大幅にアップ(ダウン)した科目は、翌年に出題レベルが調整され、逆にダウン(アップ)することがある。
 2018年のセンター試験では、国語の平均点がアップ(=易化)、逆に数学Ⅰ・A、生物基礎、英語(筆記)などはダウン(=難化)する可能性もあるので要注意だ。

得点調整とは?

指定された科目グループの中で、最高平均点と最低平均点の科目の間に20点以上の差が生じ、それが試験問題の難易差によると認められた場合、平均点差を15点以内に縮めるよう調整する。その際、受験者の得点に応じ、得点分布の中間あたりになるほど多く加点する(0点、100点とその付近は固定)。また、中間にある他の科目も、同じ比率を用いて平均点差を縮小する。ただし、受験者数が1万人未満の科目は対象外。今年(2017年)は地歴・公民・理科②のいずれも行われなかった。


(注)「主要科目の平均点」に掲載した科目の中で、受験者1万人以上で平均点のアップ・ダウンが目立つ科目をそれぞれピックアップした。

(注)2017年の得点調整は、本試験の地理歴史の各B科目、公民の「倫理、政治・経済」を除く3科目、理科の各発展科目の、それぞれの科目間で、原則として試験問題の難易差に基づき20点以上の平均点差が生じた場合に行われる予定だった(ただし、受験者1万人以上の科目が対象)。ここでは、平均点の較差が最も大きくなる2科目の組合せを示した。その結果、いずれも得点調整は行われなかった。



国語が難しくなったそうだけど…

英数国の平均点から、難易の傾向をつかむ

 英語は、筆記の平均点が大幅にアップする一方、リスニングが2年連続でダウン。情報処理能力が問われる、出題形式の複雑化により、やや難化した。リスニング対策は付け焼刃ではどうにもならず、日頃からの学習が大切だ。
 数学では、数学Ⅰ・Aの平均点が5.8点アップ、数学Ⅱ・Bが4.2点アップといずれもやや易化したが、多面的な思考力を問う出題も増え、油断はできない。特に数学Ⅱ・Bは出題範囲が広く、応用問題も出題しやすいため、平均点がⅠ・Aを下回る年が多く、しかも過去10年で50点未満も2回あった。2科目とも必要な受験生は、バランスの取れた準備が要求される。
 国語の平均点の大幅ダウンは、現代文(評論)が過去2か年より、硬質なテーマの抽象的な問題文で文章量も増え、しかも選択肢の迷いやすい設問もあったことが、難化の要因と見られる。国語は過去10年で、得点率60%を超えたことが2回しかない。得点源とするためにも、早くからの十分な対策が必要だ。
 難関校の合格の目安となるセンター試験のラインは「得点率8割」。そのためには、配点を考えても、英語・数学・国語の「基幹3科目」でどれだけ得点できるかがカギを握る。

(注1)大学入試センター発表の本試験平均点の小数第2位を四捨五入した。
(注2)数学Ⅰ・Aは2014年までは旧数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・Bは同じく旧数学Ⅱ・Bと比較した。

この記事は「螢雪時代(2017年5月号)」より転載いたしました。


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