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[入試突破に不可欠!]“読む力+書く力”を鍛えよう!

  • “読む力+書く力”を鍛えよう!

受験生になくてはならないのが、どんな教科でも、問題文や設問を論理的に読み解き、出題者や作者の意図をつかむ「読む力」だ。
また、推薦・AO入試や国公立大2次試験では、小論文や記述式など「書く力」を問われることが多い。
でも、どちらもすぐには身に付かない。受験勉強がスタートしたばかりの今だからできる、「読む力+書く力」アップに効く基礎トレーニング法を、高校や予備校の先生が伝授する!

論理的に「読む、書く力」は、受験生の“必須アイテム”だ

 「いまの高校生は、興味の対象の幅が狭く、驚くほど社会のできごとに関心がありません」…高校の先生から、よく聞く話だ。入試問題を見て、初めて社会問題に興味を持つこともあるという。そのためか、「語彙が乏しく、抽象的な文章を読むときに支障をきたす」とも。また、「SNSで文字によるコミュニケーションは慣れているが、話し言葉による短文のやりとりなので、まとまった量の論理的な文章の読み書きは苦手な人が多い」ともいう。

 今年のセンター試験では、国語の平均点が大幅にダウンした。第1問の評論文が、過去2年間のように身近なテーマではなく、科学と社会の関係をテーマとした内容で、選択肢の読み取りにも手間取ったことが要因といわれる。しかし、問題文自体は標準的なレベルであり、飛びぬけて難度が高かったわけではない。背景には、長い文章を論理的に読み解く力が不足する、受験生の現状もあるのではないだろうか?
 国語に限らずどの教科でも、問題文や課題文、さらには設問について、筆者や出題者の意図を理解するためには「読む力」、構造的・論理的な読解力が必要不可欠だ。この力なしには、受験そのものが成り立たないと言っていい。
 さらに「書く力」、つまりわかりやすい言葉で筋道立てて、自分の意図を正確に伝える文章を書く力も、やはり必要とされることが多い。

 推薦入試を受ける人や、国公立大の個別試験(2次試験)を受ける人(特に後期日程)は、多くの場合、「小論文」に直面する。公募制推薦を行う大学について、小論文を課す学部(ごく一部の学科や方式で実施する場合も含む)がどの程度あるか、ざっくりと集計すると、国公立大全体の6割強、私立大全体の6割弱を占める。
 たとえ小論文がなくても、推薦・AO入試では志望理由書やエントリーシートを提出することが多い。面接の時に質問の材料に使われる重要書類なので「なぜ入りたいか、何を学びたいか」について、説得力のある書き方が必要だ。

 また、国公立大の2次の学科試験は、多くの場合、前・後期とも記述式だ。私立大の一般入試でも、記述式で出題するケースは少なくない。そこでは、採点者に自分の意図を正確に理解してもらえるような答案が求められる。

直前で身につけるのは大変、対策を始めるなら“いま”

 従来から、論理的な読解力は、受験生にとってなくてはならない能力だが、国公立大の入試を中心に、「書く力」の必要性も高まりつつある。

 2020年以降に予定される「入試改革」では、多面的・総合的な評価、英語4技能(読む、聞く、書く、話す)の評価などと並び、論理的思考力や表現力が重視され、センター試験に代わる新テストでも、国語の一部で記述式が導入される予定だ。
 そのような「入試改革」の先取りとして、ここ数年で、小論文を課す推薦・AO入試を導入したり、国公立大の2次試験で小論文を新たに課したりする大学が出てくるなど、「書く力」を問う試験は、じわりと増えてきている。
 例えば国公立大では、2次試験で小論文を課す大学・学部は2015年まで少しずつ減っていたが、2016年で「123大学267学部→127大学273学部」と増加した(2017年は128大学270学部)。2018年は、埼玉大-工の前期で5学科が小論文を、1学科が総合問題を導入する。

 また、ここ数年で推薦・AO入試を実施する大学・学部が増えたが、2017年度から始まった大阪大「世界適塾入試」では、11学部中6学部で小論文を課した。2018年度に新規実施する、一橋大-経済・法・社会、埼玉大-教養・経済[昼]の推薦入試でも小論文を課す。
 そして、その前提として、課題文・問題文や設問を読み解き、筆者や出題者の意図を理解する「読む力」が必要となってくる。
 推薦・AO入試の場合、本格的な小論文対策は本番の1ヶ月ぐらい前から始める人が多い。また、国公立大の2次試験の対策も、センター試験が終わってから始める人が多いので、本格的な記述試験対策は、やはり1ヶ月ぐらい前からになる。

 “推薦・AO入試組”は並行して一般入試の準備も進めなければならない。また、“一般入試組”はマーク式のセンター試験対策が優先されるからだが、それでも論理的な文章を書き慣れていない人が、短期集中で成果を出すのは、かなり厳しい。

 受験勉強がスタートしたばかりの今だからこそ、本格的な対策を行う前段階として、「読む、書く力」アップの基礎的な“仕込み”をしておこう。特に、推薦入試を目指す人にとって、スケジュールを考えると(下の図)、けっして早すぎるタイミングではない。

◆小論文・記述式問題対策のスケジュールこうしてみては?


ここがPOINT

●求められる「論理的思考力と記述力」
●“読む力+書く力”は入試の必須アイテム
●だからこそ、今から基本を仕込む!



「論理的に文章を読み解く」「書くことに慣れる」「書くための素材集め」など、できる範囲で基本的なスキルが身に付く練習法について、高校と予備校の先生から、わかりやすくポイントを伝授していただいた。

 このうち、【≪読む力+書く力を鍛えよう!≫文章のレントゲン写真を撮り、「構造化」することで、論理的な読解力を身につける】はおもに「読む力」、【≪読む力+書く力を鍛えよう!≫新聞を利用したトレーニングと「考える癖」をつけることで、「読む、書く力」をレベルアップ!】【≪読む力+書く力を鍛えよう!≫まず「言いたいこと」を見つけ、自分の意見をまとめよう!「書く、読む力」は後からついてくる】はおもに「書く力」の基礎トレーニングのために役立ててほしい。

この記事は「螢雪時代(2017年6月号)」より転載いたしました。


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