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[2017年]国公立大選抜要項はこう読み解こう!センター試験「理科」選択パターンに要注意!《国公立大編》

  • [2016/9/28]

2017年大学入試の「理科」は、基礎を付した科目(物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎<以下、基礎科目>)と、基礎を付していない科目(物理、化学、生物、地学<以下、発展科目>)の2種類からなる。とくにセンター試験の理科は、基礎科目を①グループ、発展科目を②グループとし、A~Dの4つの選択方法のいずれか1つで受験しなければならない(下図を参照)。そのため、国公立大選抜要項で理科の科目をチェックする際には、注意が必要になる。
そこで、2017年国公立大選抜要項を読み解く際の注意点やポイントについて、例を挙げながら解説しよう。また、『螢雪時代』10月号・特別付録に「2017年 全国/国公立大学 入試科目・配点一覧」をつけたので、合わせて志望校選定に役立ててほしい。ただし、入試科目・配点は今後変更の可能性もあるので、各大学の「募集要項」等で必ず確認をしよう。



2017年国公立大選抜要項の「センター理科」はココをチェック!

例題1~4では、2017年国公立大選抜要項に登場する、センター試験の「理科」の代表的な選択パターンを取り上げ、読み解いていく際の注意点やポイントを解説していこう。

例題1:基礎2科目 A または発展1科目 B の場合 ※例題1~4は、すべてセンター試験科目

●「基礎2科目で1科目扱い」と理解する
 文系学部で多い選択パターンで、センター試験の理科は、基礎2科目または発展1科目のいずれかを選択するケースだ。「基礎2科目で1科目扱い」としていることを正しく理解しているかどうかがポイントとなる。看護・医療・栄養系学部でも、このパターンを導入している大学が比較的多いが、他大学との併願を考慮して、基礎2科目と発展1科目のどちらで受験するのかを決めよう。


チェック 1: 科目全体では、5または6教科7または8科目型とあり、8科目となるのは基礎科目(「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」)から2科目を選択した場合、7科目となるのは発展科目(「物理」「化学」「生物」「地学」)から1科目を選択した場合だとわかる。つまり、基礎科目は2科目で1科目扱いとなっている。
チェック 2: 注に、基礎科目(「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」から2科目選択)と発展科目(「物理」「化学」「生物」「地学」から1科目選択)の両方を受験した場合は、高得点の方の成績(100点満点)で判定するとあるから、これからしても基礎科目は2科目で1科目扱いである。
チェック 3: 理科を選択する場合は、他大学・学部との併願も考慮して、以下ののパターンのいずれかを選べばよいとわかる。
「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」から2科目選択
「物理」「化学」「生物」「地学」から1科目選択

例題2:基礎2科目指定 A の場合

●発展1または2科目で代替できる
「みなし措置」を行う大学・学部が多い

 基礎2科目指定は、文系学部や看護・医療・栄養系学部などで見られる。これらの学部の特徴としては、発展科目しか受けていない受験生に対しても、基礎科目を受験したものとみなす救済措置をとるところが多い。この救済措置を「みなし措置」という。たとえば、「発展2科目を受けていても基礎2科目」とみなしたり、「発展1科目受験でも基礎2科目」とみなす大学もある。

チェック 1: 理科を見ると、「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」から2科目選択すればよいとわかる。
チェック 2: しかし、注1を見ると、「基礎を付していない科目(発展科目)」、つまり「物理」「化学」「生物」「地学」から2科目選択した場合でも、この2科目を「基礎を付した2科目(「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」から2科目選択)」とみなすとあるので、たとえば「化学」「生物」を受験していれば、この2科目の成績で判定してもらえることがわかる。
チェック 3: さらに、注2をみると、基礎2科目、発展1科目の両方を受けた場合は、基礎2科目の成績で判定されることがわかる。たとえば、理科の配点を100点とすると、基礎2科目(化学基礎、生物基礎)で76点、発展1科目(生物)で82点を取ったとしても、基礎2科目の成績で判定される。この点にも注意し、他大学との併願も考慮しながら、チェック1~3のどの選択方法で受ければよいかを決めなくてはならない。

例題3:基礎2 A 、発展1 B 、 「基礎2+発展1」 C 、発展2 D の場合

●理科1科目はA・Bパターン、
理科2科目はC・Dパターンと読み解く

 教員養成系学部などで見られる選択パターンで、A~Dのどの選択パターンでも受験できる。例題1と同じく、センター試験の理科は「基礎2科目で1科目扱い」と捉えることがポイント。ただし、大学により表記が様々なので慎重に読み込む必要がある。理科を1科目選択する場合はA・Bパターンのいずれか、2科目選択する場合はC・Dパターンのいずれかを選ぶ形になる。

センター試験「理科」はA~Dの選択方法のいずれか1つで受験!

チェック 1:

センター試験「理科」はA~Dの選択方法のいずれか1つで受験!
チェック 2: 「地理歴史、公民」と「理科」の科目数の合計が4科目となるのは、いずれも理科の基礎科目を選択している場合であり、「基礎2科目」で「発展1科目」と対等に扱われていることがわかる。

例題4:「基礎2科目+発展1科目」 C で、同一名称不可の場合

●Cパターンで同一名称不可の場合、
併願先の大学・学部も考慮し受験科目を検討しよう

 Cパターン(基礎2科目+発展1科目)で受験できる大学には、基礎科目と発展科目の組み合わせにおいて、同一名称を含む科目同士の選択の可否が条件づけられている場合がある。不可の場合は、「物理基礎」「化学基礎」「物理」のような選択では判定されない。同一名称を含む科目同士の選択が可の大学・学部と併願する場合は、このことを考慮して受験科目を決めよう。

センター試験「理科」はA~Dの選択方法のいずれか1つで受験!

チェック 1:理科で、C(基礎2科目+発展1科目)またはD(発展2科目)のいずれかのパターンを選べばよいとわかる。
チェック 2:しかし、注を見ると、Cパターンを選んだ場合は、「同一名称を含む科目」、つまり「物理基礎」と「物理」、「化学基礎」と「化学」、「生物基礎」と「生物」、「地学基礎」と「地学」の組み合わせは不可ということがわかる。そのため、Cパターンではたとえば「物理基礎」と「化学基礎」と「生物」なら受験可となる。

●選択方法Cで、同一名称を含む選択が「可」「不可」の例
 A大学・B大学の農学系学部では、ともに選択方法C(基礎科目<物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎>から2科目選択、かつ発展科目<物理、化学、生物、地学>から1科目選択)で受験できる。
 違うのは、A大学が基礎・発展科目からの同一名称を含む選択が「」、B大学が基礎・発展科目からの同一名称を含む選択が「不可」となっていることだ。

センター試験「理科」はA~Dの選択方法のいずれか1つで受験!

この記事は「螢雪時代(2016年10月号)」より転載いたしました。


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