一般選抜、総合型・推薦型ともに増加中!
多くの大学で「読む」「聞く」「話す」「書く」の“英語4技能”を測るため、「外部検定」の入試利用が進められている。当初予定されていた認定試験の成績を一括で提供する「成績提供システム」は見送りになったが2021年入試では前年と比べ、一般選抜、総合型・推薦型ともに外部検定を利用する大学は増加となった。
「外検入試」の利用方法は、大きく分けて4つ
①出願資格
大学・学部が指定する英語外部検定の級・スコアを持っていると出願が可能。
- 例
- 関西大学 - 文学部
【一般選抜(英語外部試験利用方式)】
英検®準1級以上、またはそれに準ずるスコアを取得している受験生が出願できる。
②得点換算
英検®準2級を持っていると、独自試験の英語「70点」、2級だと「80点」、準1級だと「100点」に換算されるなど。「英検®2級以上を取得している場合は、個別試験の英語を免除する」という場合には、英語以外の教科を受ければよい。
- 例
- 南山大学 - 全学部
【共通テスト利用入試(前期・後期)】
英検®2級以上、またはそれに準ずるTEAP、IELTS、TOEFL iBTなどを取得していると、共通テストの外国語を満点に換算してもらえる。
③加点
各入試の英語の得点に「英検®準2級以上は10点、2級以上は20点、準1級以上は30点加点する」など。
- 例
- 早稲田大学 - 国際教養学部
【一般選抜(共通テスト・独自試験併用)】
共通テスト、独自試験の合計得点に英語外部検定試験として取得スコアに応じて加点してもらえる。
④判定優遇・合否参考
「英検®準2級以上を取得している場合、合否判定の際に優遇する」など。
- 例
- 順天堂大学 - 国際教養学部
【総合型選抜(A方式)】
外国語能力を示す資格を取得してる場合、出願時に提出することが望ましいとされている。
入試で採用率の高い外部検定は?
全国の大学で行われている外検入試の中で、各外検が採用されている割合を採用率として算出した。採用率が高ければそれだけ多くの入試で利用できる。
旺文社の調査によると、2021年度入試では総合型・推薦型、一般選抜ともに「英検®」の採用率が最も高く、90%以上だった。
また、全体的に採用率が年々伸びており、採用率80%を超える検定が多数登場している。

外検入試のメリットは?


