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【受験生を持つ保護者の方へ】入試まっただ中のお子さんに掛けるべき言葉

  • サブロー先生の進路指導室
  • [2017/2/10]

 こんにちは、パスナビ進路指導室長のサブローです。センター試験の受験を終え、既に「合格」を手にした受験生もいらっしゃることと思いますが、多くの受験生は、私立大学の一般入試を次々に受験する「正念場」を迎えていることでしょう。さらに、国公立大学を第1志望としている受験生は、“超直前期”ということでピリピリとした毎日を過ごしているのではないでしょうか。保護者の皆様のご家庭ではどのような状況でしょうか。様々な場面で保護者としてはどのような対応が良いか? そのあたりをアドバイスさせていただきます。

入試本番。勝っても負けても、親が子どもに掛けるべき言葉とは。

 多くの受験生が、1月のセンター試験を経験しているとはいえ、その自己採点の結果によっては、まさに背水の陣で一般入試に立ち向かっていることでしょう。精神面も体力面もギリギリの状態で、保護者としてどう対応するべきなのか苦慮されていることと思います。

ストレスがたまっているようなときは…

【1】:センター試験を境に会話が少なくなっていることはないでしょうか。本人が望んでいないならば無理に話しかけないほうがよいとは思いますが、何か会話を待っているようであるならば、たとえば入試前日ならば「明日のお弁当のおかずは何がいい?」などから、体の調子を聞くなど、お子様が好きなお菓子を用意して、食べながら話をするのもリラックスできるチャンスかもしれません。

【2】:イライラしている時などは、もしかすると話し相手を探しているのかもしれません。様子を見ながら冷静な対応を心掛けてください。また、不安そうな様子でしたら、常に声をかけ、話を聞いてあげてください。保護者から「絶対に合格できるよ!」の一言は、何より励みになると、私の生徒たちからもよく聞いています。

【3】:まずこのようなことはないとは思いますが、お子様の同級生の「合格した」というような話題や、お子様本人の「不合格になったら…」というようなネガティブな話題は絶対にNGです。

ノンビリしているようなときは…

【1】:年内に併願可能な滑り止め大学へ合格をし、一般入試で第一志望を目指してはいるが、この時期に「もうこの大学(滑り止めの大学)でいいや」と思ってしまうことがよくあります。確かにその大学も、納得して受験したのですから、進学しても問題はないですが、一般入試を受験している受験生は、まさに今頑張っているのです。この時期にヤル気を失ってしまっては、大学入学後に、一般入試で合格した生徒に後れを取ってしまう可能性が高いです。これは大学生活全体に、また就職活動にも影響が出る心配がありますので、仮に滑り止めの大学に入学することになっても、今の努力は絶対に必要だということを伝えてください。保護者が言いにくいような場合には、担任の先生にお願いしてはいかがでしょうか。

【2】:これも担任の先生にお願いすることを勧めますが、今年は諦めて浪人すると決めているような場合です。浪人については、後ほど詳しく述べますが、現役生として本気で勉強を頑張った人だけが一浪で合格できるのです。その理由は、現役で頑張った人が不合格になるときって、ほんの数点差です。頑張った人は、間違いなく高校3年間の知識がしっかり身に付いているはずですが、ただ問題演習が足りなかったことが原因なのです。そのやれなかった問題演習を浪人でしっかりやれば、当然合格圏内に入っていきます。この基礎力がない場合には、一浪しても合格の保証はありません。

精神面・生活面で親が掛けてあげるべき言葉や行動は?

【1】:受験期には、お子様がナーバスになっているのはもちろんであり、保護者の些細な一言や、一挙手一投足が気になってしまうことでしょう。お子様にとって、「自分の家が一番リラックスできる!」と思えるためには、いつも通りの対応がベストなのです。

【2】:まさにインフルエンザや、感染性胃腸炎などウイルス性の病気が流行っていますので、体を温め、免疫力を高めるような食事作りを心掛けてください。また食事の時間もリラックスできるような雰囲気作りに努めて下さい。

【3】:だんだんと後がなくなってきても、「浪人」という言葉はNGです。

浪人決定…保護者として持つべき意識と覚悟とは?

【1】:誰もが一浪すれば第一志望に合格できるわけではありません。しかしその夢を実現させるには条件があります。その一つは、「悔しさ」です。現役の時に勉強をしっかりやってきたからこそ、その「悔しさ」があるのです。中途半端では「悔しさ」は出てきません。一浪での合格は、現役の学習・生活習慣が大きく影響しているのです。二つ目は、浪人生活のスタートは今です。4月に予備校がスタートするまでの生活が、一浪で志望校に合格するかどうかが決まるといっても過言ではありません。やるべきことは「勉強方法の改善」と「基礎力の充実」です。現役の失敗は、勉強方法にあるはずなので、それを何も改善しなければ、来年の結果はまた現役と同じになってしまいます。また、受験科目の基礎の中で抜けている知識があるときは、4月からの本格的な受験勉強、つまり、しっかりとした土台(基礎)の上での受験勉強のペースにのっていくことは不可能です。そして、「免許は取らない」「バイトはしない」「誘惑は自ら断ち切る」を約束させて下さい。これまでのお子様の様子から、今後の方針を決めてください。

【2】:予備校からも受験情報はいくらでも届きますが、これまでお子様を良く知っている担任との連絡を密に取っておいたほうがお子様にとってもプラスに働くと思います。

【3】:予備校にもよりますが、高校時代とは違って、時間の管理は自己管理となるのが基本です。生活の乱れから、体調不良になりかねません。保護者の皆さんは、現役以上に精神面・生活面での対応が必要になります。

晴れて「志望校合格」をゲットしたお子さんに掛けていただきたい言葉

1. 第一志望に合格・進学する場合
 おめでとうございます。しかし、大学合格がゴールではありません。これから何度か人生の岐路に立たされることがありますが、その時に決断できる人間力を大学生活を通して身につけなければなりません。その準備期間をこの3月に始めてはいかがでしょうか。大学での学びに通じる読書をする、新聞を読む週間を身につける、恐らくどの大学でもTOEICの試験が入学後すぐに用意されているでしょうから、書店で問題集を買って演習をしてはどうでしょう。
 これから入学する大学での学びは、大学側から与えられたものを消化するだけではダメです。それを元に自らの力で研究することが必要になります。合わせて、一般常識や知識は、大学教育から学ぶこともありますが、基本的には自らが身につけていくものです。これら+αの勉強を、つまり自分自身で勉強する力を大学生活で身につけてほしいですから、この3月を大学生活のイントロダクションにしてほしいのです。ぜひ折を見て話題にしていただければと思います。

2. 滑り止めに合格・進学する場合
 この場合には少し間を空けて、落ち着いているようでしたら、次の話をされたらどうでしょうか。
 これは賛否両論あるとは思いますが、私は、「大学は偏差値で良し悪しを判断するものではない。」と考えています。確かに成績が良いことも大事ですが、これからの大学生活をいかに充実したものにするかでその学生の評価は、偏差値を越えるものになる可能性があります。上でも述べました勉強の内容に加えて、サークル活動・ボランティア活動など、大学生活を通して何を学んだかを語れるようになれれば、企業の人事課はその学生を欲しがるのは間違いありません。この日本から学歴社会が完全になくなることはないですが、大学生活での学習歴をしっかり語れる学生に成長してほしいと思います。

著者プロフィール
サブロー先生

サブロー先生

都内・某私立高校で長年にわたり進路指導部長を務める。2017年4月からは3年生の学年主任に。英語科の教員としても、その指導には定評がある。また、音楽は趣味の領域を超え、おやじバンドコンテストで全国優勝するほどの腕前。学校でもフォークソング部の顧問として、生徒たちのバンドを熱血指導中。「大学受験パスナビ」では『お悩み相談』と『サブロー先生の進路指導室』を担当。

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