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【7月・番外編】 2018年センター試験 難易予想!

  • サブロー先生の進路指導室

 こんにちはサブローです。1990年からスタートした「大学入試センター試験」も現在の高1生の受験を最後に廃止される予定となっている。今高3に所属していて、私の担当している授業はセンターの第1問から第3問の対策を中心に行っている。来年もし高1の所属になり、そのまま高2高3と持ち上がったら、もうセンターの指導をすることもなくなるのだなあと思うと・・・※ 涙が出そうです。自分の教員人生はセンターと共にあったと言っても過言ではない。あー、センター試験! スイマセン。気を取り直して… あと3回だが、頑張って予想を立てていくので参考にしてくれ。それでは、恒例の「2018年センター試験難易予想」を始めるが、その前に2017年のセンター試験を少し振り返ってみよう。
 ※7/11の朝刊で「移行期間として4年間はセンター試験を継続する」というニュースが入りました!

(※以下の当記事では、西暦の「年」表記を外しています。「2015」「2016」「2017」「2018」等は、それぞれ「2015年」「2016年」「2017年」「2018年」を表します。)

「志願者・受験者数増加&文高理低の継続!」
 2017のセンター試験の志願者数は、12,199人増加し575,967人(前年563,768人)となった。また文理別で4年前から遡ってみると、2014までは不況の影響でしばらく「理高文低」が続いていた。しかし2015は文系・理系志望者の差がなくなり、2016は理系前年比約97%なのに対して文系は約103%と増加に転じ、そして2017は理系は前年並みで、文系は微増だった。この裏付けとなるデータを紹介しよう。国語の受験者が11,338人増加、英語も10,341人増加している一方で、数学や理科の受験生はほとんど前年と変化がないのだ。今後経済が大きく変化しない限りしばらくは「文高理低」は続くだろう。

「各科目の平均点の影響」
 特徴的なのは、2014に過去最低平均点(98.7点)を出した『国語』は、2015と2016の2年間で30点以上もアップしたが、その反動なのか2017は急降下! 22.5点もダウンしてしまった。早く過去問に挑戦してどんな問題だったのかを研究してみよう。
 また『数学ⅡB』は、2015に過去最低の39.3点を記録した反動なのか2016は8.6点アップしたのだが、さらに2017は4.1点アップし、ようやく50点に到達した。一方で、『数学ⅠA』は、2016に新課程問題が増え問題構成が大幅に変更された影響で、平均点は約6点ダウンしたが、2017は2015の平均点61点程度に戻った。
 そして、理系生徒にとっては痛かったのが、『化学』だ。3年連続ダウンで過去最低の51.9点だった。もう一つ過去最低だったのが『物理基礎』だったが、それでも約60%の得点率だった。
 それでは、2017センター試験各科目の平均点・過去の平均点推移からの2018の予想をたててみよう。2017は新課程の二年目であり、ほぼ出題の傾向も定まりつつあるところで、どの科目も概ね安定した平均点(一部の科目は除く)だったと思う。「前回上がりすぎた点数は下げる」「前回下がりすぎた点数は上げる」これを基本に予想を立ててみよう。

◆「国語」(200点満点で説明)
 この5年間の国語の平均点推移は101.0点(2013)→98.7点(2014)→119.2点(2015)→129.4点(2016)→107.0点(2017)で、国語の先生から聞いている人も多いと思うが、2013の現代文の難化「小林秀雄ショック!!」に続き、2014の古文の難化「源氏物語ショック!!」により過去最低の平均点を記録した反動なのか、昨年までの3年では30.7点も上昇した。チョッと上がりすぎだろうから2017は難化するだろうと予想していたが、ここまで下がるとは予想外だった。

<2018予想・国語>(得点率で予想)
 2017では第1問の評論文の難化で平均点が下がったのは言うまでもない。国語の予想でいつも言っているのが、「どのような問題に直面しようとも、それに耐えうる力を身につけるためにしっかり演習に励みなさい。」と強く言いたい。私大対策にも間違いなく有効になるはずだ。できるだけ早くこの過去問には挑戦しなさい。
 それでは予想だが、2013、2014と同様のことが起こりそうな予感がするので、2年連続難化することを予想し、2018国語は昨年よりは多少易化するが55%前後になるだろう。

◆「数学」ⅠA、ⅡB(それぞれ100点満点で説明)
 数学ⅠAの2010の平均点は、数学では過去最低の49.0点だった。その後66.0点(2011)、70.0点(2012)と上昇したと思ったら、51.2点(2013)と急激に下降し、62.1点(2014)、61.3点(2015)となっている。この傾向は2007から起きていて、実は『50%⇒60%⇒60%』を繰り返しているのだ。
 数学ⅡBは、ここ10年ぐらいでは50点台の平均を推移し落ち着いていたのだが、2015は過去最低の39.3点で理系受験生にとっては大変ショックであったが、実はこのように大きく難化したときは、それが2年続くことは過去になく2016は47.9点で約8.6点アップした。

<2018予想・数学>(得点率で予想)
 数学ⅠAについては、全体的には典型的な出題が多いのでケアレスミスには注意しよう。それでは予想だが、昨年の予想(60%に易化する)が見事に当たったので、やはりこの『50%⇒60%⇒60%』を信じて、2018も数ⅠAは60%だろう。
 数学ⅡBについては、時間内で解ききれないという受験生の声も聞かれるのでしっかり演習をやり準備する必要がある。それでは予想だが、こちらも昨年の予想(50から55%)がほぼ当たったが、一昨年の39.3点以外は、ほぼこのあたりの平均点なので同じ得点率にする。2018も数学ⅡBは50から55%だろう。

◆「英語筆記&リスニング」(筆記200点 リスニング50点で説明)
 英語筆記については、過去20年以上のデータから、新課程入試の導入年の1997は137.4点(得点率約68.7%)、2006は127.5点(得点率約63.8%)となっていたが、2016は112.4点(得点率56.2%)と予想外に難化し、一転して2017は123.7点(得点率61.9%)と易化した。
 リスニングについては、開始された2006はいきなり36.3点(得点率72.6%)と高得点であったが、2014の33.2点(得点率66.4%)、2015の35.4点(得点率70.8%)と高得点が続き、2016は難化し30.8点(得点率61.6%)とダウンし、さらに2017は28.1点(得点率56.2%)にダウンした。第2・3問が難化した影響だろう。

<2018予想・英語筆記&リスニング>(得点率で予想)
 英語筆記は、2016第5問で9年ぶりに物語文が復活したのは驚いたが、2017も出たので2018も出るのは間違いないだろう。この第5問は昨年とほぼ同様の出題となっている。2007以前の過去問にも挑戦して、つまり以前の物語文にも挑戦してみよう。毎年「センターの過去問をこの夏に最低10年分はやれ!」と言っているが、センターはこれまで習った英語の知識を総動員する出題となっているので、基礎力が不安な生徒は、まずは基礎固めからやるように。
 英語筆記の得点はこの20年間では概ね60%前後を維持していた。しかしこの4年間で下降傾向だったので、昨年の予想を60%にしたら見事に当たった。やはりこの得点率が理想なので、2018英語筆記は2017と同様60%前後となるだろう。
 先ほども触れたが、より読解力を重視する傾向は続いているので、時間配分がますます重要となってくる。過去問をやる時には、70~75分で終了できる練習を積むこと。そのためにも、第1問から解くのではなく、どの順番で問題を解くか、大問ごとに何分で解くかをあらかじめ決めておこう。ついでに、高得点の秘訣は第6問からやること。だって1問6点は落とすと痛いぞ!

 リスニングは、2016新傾向の問題(3人の討論)が出題されたが、2017も2人のいる場所(2人とも別々の場所)を問う問題は面白かったね。他にも目新しい問題があり、難化したと思われる。今後もこのように新傾向が出題されることは間違いないので、2018リスニングは今年とほぼ同じか少々難化し55%前後となるだろう。

◆「日本史B」(100点満点で説明)
 センター試験開始の1990から数年は、70点を越えることもあったが、その後1995年からの10年間は、60点前後に落ち着いていた。2007以降は70点近い平均点も2回あったが、ほぼ60点台の平均が続き2016は若干低くなったが59.3点だった。

<2018予想・日本史B>(得点率で予想)
 この10年間で得点率60%を超えたのが8回(ただし2009は57.9% 2017は59.3%)あることから考えれば、65%近くはいくだろうと昨年予想を立てたが結果は約60%だった。そこで少し弱気な予想だが2018日本史Bは60から65%となるだろう。

◆「世界史B」(100点満点で説明)
 70点を越えたというのは過去に2回(1991、1992)しかない。この10年の推移を見てみると、2006と2007は65点を越えていたが、それ以降2013までは60点前後を推移していた。しかし2014以降は易化し68.4点→65.6点→67.3点→65.4点と70点に迫る得点もあった。

<2018予想・世界史B>(得点率で予想)
 昨年の予想がバッチリ当たり、この4年間は見事に隔年現象となった。来年もこれが来ると信じ…2018世界史Bは、67.5%と言いたいところだが、ちょっと弱気に65%から70%となるだろう。

◆「政治経済」(100点満点で説明)
 前回の新課程2006からしばらく60点台を推移して70点に届きそうな年もあったが、ここ5年間は50点台を徐々に下降してきていて、2014はその中でも最低の53.9点で下げ止まりとなり、2015(54.8点)、2016(60.0点)、2017(63.0点)とアップを続けている。

<2018予想・政治経済>(得点率で予想)
 2014が下げ止まりと考えれば、これから徐々に上昇傾向になることを考慮に入れれば… 2018政治経済は、さらにアップを続け65%に易化するだろう。

◆「倫理・政治経済」(100点満点で説明)
 倫理・政治経済がスタートして6年たったが、67.1点(2012) 60.7点(2013) 67.3点(2014) 59.6点(2015) と明らかに隔年現象だったが、2016は昨年並みの60.5点、そして2017は66.6点となり隔年現象復活の兆しか?

<2018予想・倫理・政治経済>(得点率で予想)
 2015で隔年現象は終わったかと思いきや、復活する予感がするので、2018倫理・政治経済は、再び隔年現象で60%前後になるだろう。

◆「物理」(100点満点で説明)
 物理は、前回の新課程導入の73.4点(2006)をピークに、その後2016までの11年間で60点台がなんと10回もあった。

<2018予想・物理>
 この5年間は60点代前半であるので、このまま推移していくと考えれば、2018物理は60から65%となるだろう。

◆「化学」(100点満点で説明)
 前回の2006新課程導入年から4年間は60点台をキープし、その後2年間は50点台を2回続けている。その後また2012から4年間は60点台をキープし、2016は54.5点と難化した。

<2018予想・化学>(得点率で予想)
 ということで、この傾向を信じて昨年予想をしたが、見事に的中…ではなかった。少し難化してしまったのだ。でも上記の傾向は続いているので、2018化学は60%前後になるだろう。

◆「生物」(100点満点で説明)
 2016で63.6点(+8.6点)にアップしたのは、その前2014,2015が50点台と低迷していたからだろう。生物では一度アップすると2年から4年はアップの状態が続く傾向があるので、昨年の予想はほぼ当たった。約69点とはちょっと易化しすぎていたが…。

<2018予想・生物>(得点率で予想)
 この状態が続きそうなので、2017生物は昨年並みか多少は難化し、65%前後は間違いないだろう。

◆「物理基礎・化学基礎・生物基礎」(各50点満点で解説)
 この3年の変化を見てみると、物理基礎31.5点→34.4点→29.7点。平均が落ちた理由は過去2年の出題傾向に変化があり、計算問題が昨年の3問から5問に増え、逆にグラフ読み取り問題がなくなったことが影響しているのだろう。

 化学基礎35.3点→26.8点→28.6点。昨年かなりダウンしたが何とか持ち直した。ほぼ出題傾向がまとまったような感じだが、思考力を必要とする第2問の問5・6のような問題は絶対正解にたどり着きたいね。

 生物基礎は26.7点→27.6点→39.5点。2年連続難度の高い出題であったが、2017はかなり易化してしまった。生物基礎に限った話ではないが、知識をしっかり整理し、考察問題に慣れていけば得点は稼げる。

<2018予想・物理基礎 化学基礎 生物基礎>(得点率で予想)
 3科に共通しているところは、教科書を中心に学ぶことが必要だが、思考力を必要とする設問に答えられるようにしよう。
 2018物理基礎は、昨年の平均点でも全く問題ないと思うので、昨年並みの60から65%となるだろう。
 2018化学基礎は、昨年の平均が理想的だろうから、60%前後となるだろう。
 2018生物基礎は、2017の平均は予想外の易化だったので、間違いなく下げるはずである。昨年よりも難化させ65%前後としよう。


「最後に・・・」
 2017の5教科8(7)科目の予想平均得点は、900点満点中文系が556点(昨年547点昨年より+9点・得点率61.8%)、理系が562点(昨年564点 昨年よりー2点・得点率約62.4点)となった。あとセンター試験も3回(7/11朝刊の発表でそのあと4回は続くことが決定!)のみとなり、大きな変化をさせることはなく、上記の予想の中でも書いたが概ね60から65%の平均得点率が予想される。と言うことは、それほど難しい問題が出題されるとは考えにくい。しっかり勉強している受験生は間違いなく高得点を取れるはずである。基本を大切にし、丸暗記ではなく、プロセスを理解する勉強方法に心掛ければ、必ず80%以上得点できる力を身に付けられるはず。有意義な夏休みを過ごしてね。
 さあ、この大胆予想を信じるか信じないかはあなた次第です。それではまたね。
 サブロー

著者プロフィール
サブロー先生

サブロー先生

都内・某私立高校で長年にわたり進路指導部長を務める。2017年4月からは3年生の学年主任に。英語科の教員としても、その指導には定評がある。また、音楽は趣味の領域を超え、おやじバンドコンテストで全国優勝するほどの腕前。学校でもフォークソング部の顧問として、生徒たちのバンドを熱血指導中。「大学受験パスナビ」では『お悩み相談』と『サブロー先生の進路指導室』を担当。

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