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【7月・番外編】 2019年センター試験 難易予想!

  • サブロー先生の進路指導室
  • [2018/7/27]

 こんにちはサブローです。1990年からスタートした「大学入試センター試験」は現在の高2生を最後に一応終了となる。ただ浪人生のことを考慮してその後4年間は移行期間として継続することになってはいるが、新テスト(仮称)の導入に伴いセンターの受験生数は激減するだろう。センターが始まってまもなく今の高校に赴任し、授業中にはいつもセンターの話しを織り交ぜていたものだ。今高2に所属しているので、気合を入れてセンターの指導ができるのもこの学年が最後になってしまうと思うと感慨深い。そしてこの「センター試験難易予想」もあと2回(?)だが、頑張って予想を立てていくので今後の勉強の参考にしてくれ。それでは、恒例の「2019年センター試験難易予想」を始めるが、その前に2018年センター試験を少し振り返ってみよう。


(※以下の当記事では、西暦の「年」表記を外しています。「2015」「2016」「2017」「2018」「2019」等は、それぞれ「2015年」「2016年」「2017年」「2018年」「2019年」を表します。)


「志願者・受験者数増加&文高理低の継続!」
 2018のセンター試験の志願者数は、6,704人増加し582,671人(前年575,967人)となった。また文理別で5年前から遡ってみると、2014までは不況の影響でしばらく「理高文低」が続いていた。しかし2015は文系・理系志望者の差がなくなり、2016は理系前年比約97%なのに対して文系は約103%と増加に転じ、そして2017は理系は前年並みで、文系は微増だった。この裏付けとなるデータを紹介しよう。国語の受験者が2017→2018では11,338人も増加、さらに2018→2019でも少し減ったが5595人増加している。英語も2017→2018では10,341人増加、さらに2018→2019でも、こちらも少し減ったが6,683人増加している。一方で、数学や理科の受験生は多少の増減はあるにせよ、ほとんど前年と変化がないのだ。今後経済が大きく変化しない限りしばらくは「文高理低」は続くだろう。


「各科目の平均点の影響」
 特徴的なのは『国語』だ。2014に過去最低平均点(98.7点)を出し、2015と2016の2年間で約30点以上もアップしたが、その反動なのか2017は急降下!約22点もダウンしてしまった。さらに2018はわずかだったが約2点下がってしまった。平均点が約50%前後というのは、英語のリスニング、地学、数学ⅡBに次いで4番目の難しさだ。早く過去問に挑戦してどんな問題だったのかを研究してみよう。
 次は『数学ⅡB』だ。2015に過去最低の平均点:39.3点を記録した反動なのか2016は8.6点アップし、さらに2017は4.1点アップ、ようやく50点に到達したが、2018はわずかだが1点ダウンした。一方で、『数学ⅠA』は、2016に新課程問題が増え問題構成が大幅に変更された影響で、平均点は約6点ダウンしたが、2017は2015の平均点61点程度に戻り、2018もほぼ同じだった。
 そして問題なのは『リスニング』だ。2018の平均点は約23点で得点率50%にも届かなかったのだ。内容については後で触れるが、受験生の対策がどれくらいできているかにもよるが、恐らく2019も2018同様の難度で出題されそうなので準備は怠りなく。
 それでは、2018センター試験各科目の平均点・過去の平均点推移からの2019の予想を立ててみよう。2019は新課程の四年目であり、ほぼ出題の傾向も定まりつつあるので、どの科目も概ね安定した平均点(一部の科目は除く)だったと思う。「前回上がりすぎた点数は下げる」「前回下がりすぎた点数は上げる」これを基本に予想を立てるぞ。


「国語」200点満点で解説
 この6年間の国語の平均点推移は101.0点(2013)→98.7点(2014)→119.2点(2015)→129.4点(2016)→107.0点(2017)→104.7点(2018)で、国語の先生から聞いている人も多いと思うが、2013の現代文の難化「小林秀雄ショック!!」に続き、2014の古文の難化「源氏物語ショック!!」により過去最低の平均点を記録した反動なのか、一昨年までの3年で30.7点も上昇した。だから2017は難化と予想したが、その予想以上に難化してしまい、さらに2018は難易度には変化はなかったが約1点下がってしまった。

<2019予想・国語>得点率で予想
 2018は2017と比較すると難易度にはそれほど変化はなかったが、平均点が若干下がったのは古文と漢文の難化が響いているようだ。国語の予想でいつも言っているのが、「どのような問題に直面しようとも、それに耐えうる力を身につけるためにしっかり演習に励みなさい。」と強く言いたい。私大対策にも間違いなく有効になるはずだ。できるだけ早く上に挙げたセンターの過去問に挑戦しなさい。
 それでは予想だが、2017と2018が難化したのは、2013、2014ほどではないが良く似ている。その翌年の2015は60%近くまで易化したが、出題者は「これくらいの問題に対処できるような力を身につけるのだ!」と言っているような感じがするので、極端な易化はしないと予想する。2019国語は昨年とほぼ同様か少し易化し50~55%の得点率になるだろう。


「数学ⅠA」「数学ⅡB」それぞれ100点満点で解説
 数学ⅠAの2010の平均点は、数学では過去最低の49.0点だった。その後66.0点(2011)、70.0点(2012)と上昇したと思ったら、51.2点(2013)と急激に下降し、62.1点(2014)、61.3点(2015)となっている。さらに55.3点(2016)と難化は少ないがその後、61.1点(2017)、61.9点(2018)となっている。この傾向は2007から起きていて、実は『50%⇒60%⇒60%』の得点率を繰り返しているのだ。
 数学ⅡBは、ここ10年ぐらいでは50点台の平均を推移し落ち着いていたのだが、2015は過去最低の39.3点で理系受験生にとっては大変ショックであったが、実はこのように大きく難化したときは、それが2年続くことは過去になく2016は47.9点で約8.6点アップし、2017と2018で50点台に戻している。

<2018予想・数学>得点率で予想
 数学ⅠAについては、各分野から幅広く、典型的な出題が多いのでケアレスミスに注意し数多く演習に励もう。それでは予想だが、昨年の予想得点率(60%に易化する)が見事に当たったので、やはりこの『50%⇒60%⇒60%』を信じるが、来年度は残念ながら『60%⇒60%⇒50%』となるので、2019の数ⅠAは50~55%だろう。
 数学ⅡBについては、数学ⅠAと同様に各分野から幅広く出題されているので、その中で苦手分野を作らないことが大切だ。しっかり演習をやり準備しよう。それでは予想だが、こちらも昨年の予想(50~55%)がほぼ当たったが、三年前の39.3点以外は、ほぼこのあたりの平均点なので同じ得点率にする。2018も数学ⅡBは50~55%だろう。


「英語筆記&リスニング」筆記200点 リスニング50点で解説
 英語筆記については、過去20年以上のデータから、新課程入試の導入年の1997は137.4点(得点率約68.7%)、2006は127.5点(得点率約63.8%)と易化したが、2016は112.4点(得点率56.2%)と予想外に難化した。その後2017は123.7点(得点率61.9%)、2018も123.7点(得点率61.9%)と2年連続易化した。
 リスニングについては、開始された2006はいきなり36.3点(得点率72.6%)と高得点であったが、その後平均点は安定せず、2015の35.4点(得点率70.8%)からは難化が続き2018はとうとう22.7点と得点率が50%を割ってしまった。ちなみに2006年開始以来で平均点が半分にも届かなかったのは2009、2012、2018の3回だけ。2018の難化の原因は第2・3問だろう。

<2018予想・英語筆記&リスニング>得点率で予想
 英語筆記は、一昨年(2016)第5問で9年ぶりに「物語文」が復活したのは驚いたが、その後2年連続出題されているので2019も間違いなく出題されるはずだ。しかし2018はテーマが「惑星Xの探査日誌」だったが、まさか主人公が・・・(ネタばれしてしまうので書きません)とは夢にも思わなかったと生徒たちが言っていたのを覚えています。過去2年よりは難しかったと思う。個人的にはセンターの物語文は良問だと思っているので、ぜひ2007以前の物語文にも挑戦してみよう。毎年「この夏休みにセンター10年分は必ずやれ。」と言っているが、その理由は・・・ センターはこれまで習った英語の知識をフル稼働させる出題となっているので、ミスした問題から知識の抜けているところや苦手箇所を発見できるからなのだ。それが基礎力の強化につながるのだ。英語ばかりでなく他の教科でも同じことが言えるよ。
 英語筆記の得点はこの20年間では概ね60%前後を維持していた。しかしこの4年間で下降傾向だったので、2017の予想を60%に、2018の予想も60%にしたら2年連続で当たった。やはりこの得点率が理想なので、2019英語筆記は2017、2018と同様60%前後となるだろう。
 先ほども触れたが、より読解力を重視する傾向は続いているので、時間配分がますます重要となってくる。過去問をやる時には、70~75分で終了できる練習を積むこと。そのためにも、第1問から解くのではなく、どの順番で問題を解くか、大問ごとに何分で解くかをあらかじめ決めておこう。ついでに、高得点の秘訣は第6問からやること。だって1問6点は落とすと痛いぞ!

 2018のリスニングは、2016にも出題された『3人の討論』がかなり難しかったようだ。昨年は『2人のいる場所(2人とも別々の場所)』を問う問題があり、これも難しかったと生徒たちは言っていた。他にも目新しい問題があり、間違いなくそれらが難化した原因だろう。今後もこのように新傾向が出題されることは間違いないので、2019リスニングは今年とほぼ同じで50%前後となるだろう。


「日本史B」100点満点で解説
 センター試験開始の1990から数年は、70点を越えることもあったが、その後1995年からの10年間は、60点前後に落ち着いていた。2007以降は70点近い平均点も数回あったが、ほぼ60点前後の平均が続いている。

<2019予想・日本史B>得点率で予想
 この10年間で得点率60%を超えたのが8回(2009と2017は60%を少し下回った)あった。この傾向は間違いなく続き、昨年も概ね的中させることができたのでまた同じ予想にした。2019日本史Bは60~65%となるだろう。


「世界史B」100点満点で解説
 70点を越えたというのは過去に2回(1991、1992)しかない。この10年の推移を見てみると、2006と2007は65点を越えていたが、それ以降2013までは60点前後を推移していた。しかし2014から5年間は易化し68.4点→65.6点→67.3点→65.4点→68.0点と70点に迫る得点もあった。

<2019予想・世界史B>得点率で予想 
 こちらも昨年の予想がバッチリ当たり、この4年間は見事にあまり幅の広くない隔年現象となっており、来年もこれが来ると信じ…2019世界史Bは、隔年減少の低いほうの65%となるだろう。


「政治経済」100点満点で解説
 前回の新課程2006からしばらく60点台を推移して70点に届きそうな年もあったが、ここ5年間は50点台を徐々に下降してきていて、2014はその中でも最低の53.9点で下げ止まりとなり、2015(54.8点)、2016(60.0点)、2017(63.0点)と上昇を続けていたが、2018は56.4点と下降してしまった。

<2019予想・政治経済>得点率で予想
 資料を読み取る問題が多く受験生は苦労したようだ。この傾向は当然来年も続くと思うので2019政治経済は、2018とほぼ同じ平均点と予想し55~60%だろう。


「倫理・政治経済」100点満点で解説
 倫理・政治経済がスタートして7年たったが、67.1点(2012) 60.7点(2013) 67.3点(2014) 59.6点(2015) と明らかに隔年現象だったが、2016は昨年並みの60.5点 そして2017は66.6点となり隔年減少復活かと思いきや73.1点(2018)とさらに易化した。

<2019予想・倫理・政治経済>得点率で予想
 まさかの70点越えにはビックリしたが、この異常な易化は是正されるはずなので、2019倫理・政治経済の平均点は60~65%に落ち着くはずである。


「物理」100点満点で解説
 物理は、前回の新課程導入の73.4点(2006)をピークに、その後2018までの12年間で60点台がなんと11回もあった。50点台が少ない理由は、基本問題の出題も多いからであるので、そこを取りこぼさないように注意したい。

<2019予想・物理>得点率で予想
 この5年間は60点代前半であるので、このまま推移していくと考えれば、2019物理は60~65%となるだろう。


「化学」100点満点で解説
 前回の2006新課程導入年から4年間は60点台をキープし、その後2年間は50点台を2回続けている。その後また2012から4年間は60点台をキープし、その後の2年間は50点台をやはり2回続けている。そして2018は60点台だった。化学は過去問と類似した問題も出題される傾向があると聞いている。しっかり過去問対策に取り組もう。

<2019予想・化学>得点率で予想
 ということで、間違いなくこの傾向は続くことを信じて、2019化学は60~65%前後になるだろう。


「生物」100点満点で解説
 2016で63.6点(+8.6点)にアップしたのは、その前2014と2015が50点台と低迷していたからだろう。生物は一度易化すると2年から4年は易化の状態が続く傾向がある。物理・化学・生物は割合と平均点が安定しているので、(物理でも書いたが)基本問題をしっかり得点していくことが高得点のカギとなる。

<2019予想・生物>得点率で予想
 この傾向は続きそうなので、2019生物は昨年並みか多少は易化し60~65%だろう。


「物理基礎・化学基礎・生物基礎」各50点満点で解説
 各基礎科目のこの4年の変化を見てみると・・・
 物理基礎31.5点→34.4点→29.7点→31.3点。昨年難化した理由は過去2年と比較して出題傾向に変化があったからであるが、今年平均点が1回目とほぼ同じになった理由はデータやグラフの問題が少し増えた影響のようだ。

 化学基礎35.3点→26.8点→28.6点→30.4点。一昨年かなり下降したが何とか30点台に入ってきた。第1問は例年出題されている問題でありしっかり得点したいところだ。第2問は計算に時間がかかった受験生も多かったようだ。

 生物基礎は26.7点→27.6点→39.5点→35.6点。2年連続難度の高い出題であった。しかし2017はかなり易化し2018は少し難化したがそれでも70%の得点率だった。生徒の中から時間が足りなかったという話を聞いたが、その理由は考察問題に時間をかけ過ぎたからだそうだ。時間配分に注意しよう。

<2019予想・物理基礎 化学基礎 生物基礎>得点率で予想
 理科基礎3科に共通していることは、教科書を中心に学ぶことが必要だが、思考力を必要とする設問に答えられる力が求められているという点。そこに時間がかかるので注意が必要。
 2019物理基礎は、2018の平均が妥当と思われるので、60%前後となるだろう。
 2019化学基礎は、2018の平均が妥当と思われるので、60%前後となるだろう。
 2019生物基礎は、2018の得点率70%は高いと思うので、間違いなく下げるはずである。昨年よりも難化させ65%前後としよう。


「最後に・・・」
 2018の5教科の平均得点(予想)は、900点満点中文系が554点(昨年556点 昨年より-2点・得点率約62%)、理系は564点(昨年562点昨年より+2点・得点率約63%)であった。センター試験もあと2回(そのあと移行期間で4回は続く)のみの実施となり、大きな変化をさせることはなく、(上の予想の中でも書いたが)概ね60~65%の平均得点率が予想される。と言うことは、それほどの難問が出題されるとは考えにくい。しっかり勉強していて、数多く過去問や演習に励んでいる受験生は間違いなく高得点を取れるはずである。基本を大切にし、丸暗記ではなく、プロセスを理解する勉強方法に心掛ければ、必ず80%以上得点できる力を身に付けられるはず。有意義な夏休みを過ごしてね。
 さあ、この大胆予想を信じるか信じないかはあなた次第です。それではまたね。
 サブロー

著者プロフィール
サブロー先生

サブロー先生

都内・某私立高校で長年にわたり進路指導部長を務める。2018年4月からは2年生(特進クラス・理系)の担任に。英語科の教員としても、その指導には定評がある。また、音楽は趣味の領域を超え、おやじバンドコンテストで全国優勝するほどの腕前。学校でもフォークソング部の顧問として、生徒たちのバンドを熱血指導中。「大学受験パスナビ」では『お悩み相談』と『サブロー先生の進路指導室』を担当。

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