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【新高校2年生】高校2年生になるキミに…

  • サブロー先生の進路指導室

 こんにちは、パスナビ進路指導室長のサブローです。

 高校生活1年目はどうだったかな。いよいよ2学年に進級し、部活動、委員会活動、様々な行事で中心的な存在として活動していかなければならない。しかし一方で、徐々に受験モードへ変換していかなければならない時期でもある。そのあたりを話していこう。

今年の目標は?

 いよいよ高2になり高校生活に慣れてくると、だんだんとダレてくるもので、そんな時に限って「こっちにおいで~」「遊ぼ~よ」と悪魔のささやきが聞こえてくるのだ。特に帰宅部の人、そのささやきに付いて行くと、気がついたら奈落の底に落っこちてしまうぞ。落ちたことのある私が言うのだからマジです(爆)。もちろん勉強ばかりじゃ息も詰まるが、ケジメのある息抜きを心掛けてくれよ。そのためには、君の第一志望大学合格を実現するための一年間のスケジュールを立てて、その中に「○月○日から受験モードにチェンジ!!」を決めておいてほしい。そうすれば、その「受験モードに入るまでにやるべき勉強」「受験モードに入ったらやるべき勉強」を決められるのだ。このスケジュールには、第一志望校名も大きく書き、その校舎や校門の写真なども貼り、いつも見えるところに貼っておくんだぞ。

いつから受験モードに?

 それでは、いつから受験モードに入るべきなのか? ちょっと余談になるが、うちの高校では、9月に文化祭があり、10月には高2が修学旅行に行く。高2にとっては、大きな行事が一通り終わるこの秋の時期に合わせて、進路ガイダンスを行い、「昨日までの甘ったれの自分を捨て、今日を境に自律し、受験モードに切り替えろ!」と伝えている。もちろん、このガイダンス後にうちの全ての高2生が受験モードにシフトできているわけじゃないけどね。トホホホ(苦笑)。話を戻すが、それではその受験モードに入る日を決めてみよう。君たちの高校の年間予定表を見ながら決めたらどうだろう。基礎力に不安のある人は、早めに設定するんだぞ。しかし、間違えるなよ。受験モードに入る日から勉強するんじゃないぞ。その前にやるべき勉強は山ほどある。これについては次で…。

ヤル気は出るの?

 どうしてヤル気がおきないの?どうして勉強できないの? それには2つの理由がある。まず君が勉強できない環境を作ってしまっているからだよ。だから、初めに取り掛かることは、勉強できる環境作りだ。具体的には、部屋の整理整頓に心がけ、机の上・周囲に君を誘惑するものは置かない。そういう遊び道具のことで親とケンカしないためにも、自分でそれらを片付けなさい。ダンボールに入れガムテープでしっかり止め「合格するまで開けないぞ!!」って大きく書く。ここまでやったら自分では開けないでしょ。また、勉強机の配置や電球や蛍光灯を換えるだけで、環境も変わりヤル気が出るかもよ。

 次に勉強方法の確立だ。これから話すことは、勉強方法が確立されている人は読まなくていいです。勉強方法がいつも暗記(一夜漬け)に頼っているな、という人に特に読んで欲しい。それでは具体的に。
 まず、こんなことを先生に聞いてみよう。「先生、過去にやった模試のやり直しをしてみようと思うのですが、先生だったらどんな方法でやりますか?」って。次に、友達にも聞いてみる。そしてそれらを真似してみよう。君とその先生、君と友達は違う人間だから、全く同じ方法で勉強することはできないだろう。でも、ある部分は君にとって使えるな、と思ったらその方法を頂いちゃいなさい。これを続ければ自然と自分独自の勉強方法が見つかるはずだ。

 以上の二つに関して共通点はなんでしょう?そう、どちらも今まで君がやって来た勉強方法とは違う勉強方法を作り上げていることだね。つまり、どんなにヤル気を出して勉強を始めても、これまでの「誘惑に負けてしまう環境の中での勉強」「暗記に頼ったその場限りの勉強」を繰り返していたら、残念ながら結果は同じになってしまうのだ。高校入試に失敗して、第二・三志望へ入学した人、原因はきっとこれでしょ(ハッキリ言ってごめんなさい)。もう一度言うが「昨日までの甘ったれの自分を捨てて、今日を境に自律し、受験モードに切り替えろ」ということなのだ。

 最後に「ヤル気」を出すためのヒントを・・・ 環境や方法を変えれば刺激となり「ヤル気」は出てくるとは思うが、「ヤル気」が出てくるのを指をくわえて待ってちゃダメ。「ヤル気」は少し行動するとそれに刺激され出てくるものだそうだ。以前テレビである脳科学者の先生が言っていたんだが、「楽しいから笑う」ではなく「笑うから楽しい」のだそうだ。ヤル気の場合には「ヤル気が出たからやる」ではなく「やるからヤル気が出る」そうだ。「ヤル気」って脳から身体に情報を伝達するのではなく、身体から脳に情報を伝達しているそうだよ。早速行動に移すのだ。

部活の引退と受験勉強

 今の時期に、まだ引退のことなんか考えてはいないと思うけど、一つ上の先輩たちの進路状況はどうだった?推薦やAOで合格を、または一般受験で合格を勝ち取った人もいるでしょう。逆に思うような結果が出なかった先輩もいることでしょう。いずれにせよ、その先輩たちの話を大いに参考にすること。そうすれば今何をしなければならないか分かってくるんじゃないかな。もちろん部活で忙しいのは分かっているが、5分でも10分でもスキマの時間を見つけ、徐々に受験モードに近づけていていくことではないだろうか。勉強習慣があまり付いていない人向けにその方法を簡単に説明してみよう。

 基礎力をつけるためには、まず「高校3年間では何をどういう順番に習ったか?(勉強は横の繋がりが大切なのだ)」「苦手箇所はどこか?」をチェックするのだ。だからと言って、教科書や分厚い参考書をもう一度最初からやるなんて大変でしょ(もちろんやれるならばやってね)。そこで利用するのは、できる限り薄い問題集を使う。特にお勧めなのが、たとえば「高校3年間の英語を30日でマスター」のような本だ。それを30日で終わらせる必要はなく、60日でも90日かけてもよいのだ。やり始める前に、総ページ数を日数で割り、1日何ページ進むかを直接書き込んでみるのも、継続させるための策だぞ。そして、間違えた問題、疑問点は参考書・教科書で徹底的に調べること。どうしてもダメならば学校の先生に「この問題ができるようになるためには、私に何が足りないのでしょうか?」と聞きなさい。勉強というのは、解答を出すまでのプロセスを常に意識することなのだ。解答ばかりを意識しすぎるなよ。勉強のやり方の分かっている人と、分かっていない人の差はココだよ。

 さあ、小さな積み重ねが数ヵ月後の受験モードに入ったときの大きな土台(基礎力)となることを信じるのだ。

選択科目は何にする?

 高3になっても選択科目が決まらない人が結構いるんだよね。地歴・公民の中から何を受験科目にするか? 理科の中からは? 高2のうちに決めておかないと絶対に間に合わないぞ!! そこで、理想的な時期を提案しよう。高2の秋に行われる予備校や業者の模擬試験から地歴・公民、理科が入ってくる。そのための準備を夏休み頃から徐々に始め、問題練習を繰り返しながら絞り込んだらどうだろう。そしてその模試の結果を見て最終決断をするように。また文系で数学受験を考えている人もこの時期には決断するように。学校の先生に頼んで、昨年の模試の問題(過去問)をコピーしてもらうという方法もあるぞ。ダメ元で聞いてごらん。

 また、それぞれの高校の理科の履修科目について、多くの高校生に関係する話ではないのだが、念のために話しておきたいことがある。

 キミの高校の理科のカリキュラムが、“基礎科目”のみで、もしもキミが受験する大学の入試科目が、例えば「生物基礎」ではなくて「生物」の場合、「生物」の授業がないキミはどう対応すればよいか? 「物理」「化学」でも同様なんだが、これはもう“独学”でやるしかない。
 その場合は、学校の理科の先生に「生物」(「物理」「化学」)の教科書と問題集をもらいなさい。もし先生の手元にない時は、どこで買ったらよいか教えてもらいなさい。そして、まずは「読むこと」だ。例題などもしっかり解いて、分からない箇所があったら、理科の先生に頼りまくろう! 1項目が終わった後にはすぐに問題演習をするように心がけること。
 理想的なことを言えば…、(この独学スタイルでも)なんとか夏休み頃までに教科書を終えることができれば、その後にセンター対策や過去問対策に取り掛かれるよね。これら新カリキュラムに対応した問題集は春から書店にも並び始めているが、この“問題集選び”についても先生に相談してみよう。

3年で文理選択がある人へ

 一般的に、文理選択を決める時の手がかりとなるのは、「将来就きたい職業」だろう。その職業に就くためには、大学へ、短大へ、それとも専門へ? そして、そこを受験するために必要な教科は? これで大体決まるだろう。しかし、その教科が苦手科目だったりする場合は困っちゃうよね。苦手科目がイヤだから、将来の職業を変える? そんなことはできないね。将来就きたい職業として君が選んだからにはそれなりの理由があるはずだ。だったら、たとえ苦手科目があっても、それを克服できなければ、その職業だって全うすることはできない。

3年の秋になって、ようやく気付くこと

 「人は後悔する生き物だ!!」というのを良く聞くことがあるでしょ。もちろん失敗、反省、後悔を繰り返すことで、人として強くなれるし、心も豊かになれるので、悪いということはない。大学受験だって、全ての受験生が第一志望に入学できるわけではなく、願いが叶わなかった受験生も多くいるのだ。でも彼らは、受験の後悔を一生引きずって生きているわけではなく、その後悔を糧として、次のステップに向けて努力するので、第二・第三志望も一概に悪いというわけではないぞ。

 ただ、第一志望に入学できなかった理由のトップは、やはり「時間が足りなかった」「スタートが遅すぎた」という時間的なことだ。高3の秋に気付いても遅いぞ。高2のこの1年間は、時間を大切にし、ケジメある生活を心がけるのだ。
 さあ、高2生活のスタートだ!!  

著者プロフィール
サブロー先生

サブロー先生

都内・某私立高校で長年にわたり進路指導部長を務める。2017年4月からは3年生の学年主任に。英語科の教員としても、その指導には定評がある。また、音楽は趣味の領域を超え、おやじバンドコンテストで全国優勝するほどの腕前。学校でもフォークソング部の顧問として、生徒たちのバンドを熱血指導中。「大学受験パスナビ」では『お悩み相談』と『サブロー先生の進路指導室』を担当。

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