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【新高校3年生へ】(2)3月中に済ませておきたいこと。(1・2年次の「模試」の整理整頓と再活用のススメ)

  • サブロー先生の進路指導室
  • [2018/3/9]

 こんにちは、パスナビ進路指導室長のサブローです。

「君の書いた答案は、君に勉強方法を教えてくれる、
どこの本屋にも売っていない、世界最高の君だけの参考書だ!!」

「模擬試験」とは何だ?

 予備校や出版社などの模擬試験を、普通科の高校ならば年に少なくとも3回ぐらい、この2年間で合計6回ぐらいは受験してきたでしょう。君達はその模試を、これまでどんな意識で受験してきたかな?

 「模試ってさ、定期試験と違って、範囲が広くって何を勉強したらいいかわかんないよ。」 な~んて言って、模試そのものを無駄にしたばかりか、受験料(無料じゃないんだよ)をも無駄にした人はいないかな?

 勉強というのは、定期試験のためにやるものではない。どの学校も定期試験1週間前には部活が活動休止になるが、その期間だけ一生懸命暗記して定期試験で良い点数を取ったとしても、知識としては残らず、これじゃあ「脳みその無駄遣い」だよ。まさに一夜漬けは「百害あって一利なし」だ!! 君達は、この「パスナビ」に来ているということは、大学生になりたいと思っているわけだよね。大学入試で「うちの英語の文法問題は仮定法しか出ません。」こんな話あるわけないだろ。大学入試の範囲は、高校の教科書だけじゃない!! 君達のこれまでの人生全てだ。つまり、「授業を大切にし、日々の予習・復習をしてきたか?」さらに、「予習・復習から生まれてくるプラスアルファの学習にも手を伸ばすことができたか?」「世の中の動きを理解しているか?」「今までどれくらい読書をしてきたか?」「毎日、新聞を読んでいるか?」だ。知識はもちろん“教養”も必要なのだ。そして、その成果がどれくらい表れているかを計るものが、まさに「模擬試験」だと思わないか?「エー、もう遅いよ~!!」まあそう落ち込むな。これから模試に対する意識を変えることができれば問題はない。今はまさにその時期なのだ!! 

 また、模擬試験とは、文字通り“模擬”なのだ。問題作成者は、いろいろな大学の入試問題を研究していて、「これは高校生としては絶対に得点できてよ!!」「こんなところに引っかからないように注意してよ!!」「こういった問題はあちこちの大学に出るよ!!」などと考えながら作問をしているんだ。そしてもちろん同じような問題は実際に出題されているし、バッチリ大当たり!!なんてことはよくある話だ。

模擬試験を保管している?

 みんなは、模試ばかりでなく定期考査だって小テストだって、キチンと保管をしているかな? では、なぜ保管をする必要があるのだろうか? それは、自分の書いた答案を残しておけば、たとえば高1の冬に出来なかった問題を、今は解決できているかどうかをチェックできるよね。勉強というのは、“自分の弱点を見つけ、それを克服する”ところから始まるのだ。その弱点とは、虫歯のようなもので、早期発見すれば、痛みは少なくてすむが、穴も広がり手遅れになってしまうと、痛みもひどく、治療も長引くよね。

 もしも保管をしていないならば… これはあまり書きたくないんだが…「おい、サブロー、余計なこと言うんじゃない!!」って先生方に怒られそうだけど… 学校の先生に頼み込んで、模試の過去問をコピーさせてもらうしかない。さらに、当時の成績も出してもらいなさい。君のわがままを聞いてくれそうな先生に頼んでごらん(苦笑)。

模試のやり直し&弱点補強

 「模試のやり直し」の目的は、その問題が解けるようになるのはもちろんだが、解けるようになるために基礎からやり直すことも大切な目的の一つなのだ。その目的を達成するたびに、受験生が一番恐れている、そう「ケアレスミス」をなくすことができるし、それによって応用力も徐々に付いていくのは間違いない。第一志望合格にグーンと近づくのだ。

 それでは「やり直し」の基本だが、まず本番と同じ時間で解くこと。次に採点をして、出来なかった問題について「どうすれば解けるようになるか? どこまでさかのぼって勉強すれば解けるようになるか?」などを追求するのだ。もちろん最初は、自分で参考書・教科書などを使って調べまくることが大切だ。これに費やす時間をかければかけるほど、「自力で解決する能力」が養われていくのだ。でもどうしてもダメだったら、先生に聞きに行き、自分には何が足りなかったのかを教えてもらいなさい。ここが大事なのだが、理解できただけで、次の問題に進んではダメだぞ。その出来なかった問題の類題の演習に時間を注ぐのだ。こうしないと、せっかく手に入れた知識を定着できないままになってしまう。ここで再び「知識の定着の図式」を示そう。


受験生の勉強方法とは?


 どうだろう、大変そうに思うか? しかし、これがまさに“与えられたものではなく自ら進んでやる”、本当の意味での「勉強」だと思わないか。ミスした箇所は、高1の頃の模試ではそれほど多くはないとは思うが、ミスした箇所が増えれば増えるほど、かなり時間がかかるだろう。でも「これくらいの苦労は、買ってでもやれ!!」だぞ。必ずこの成果は2・3か月後に現れるはずだ。

 また、この「やり直し」を記録するためのノートはぜひ作ってくれ。「私の弱点満載ノート」とでも命名しよう。間違えた問題を書き込み、その弱点補強に向けてどんなことをやったのかも書き込んでおけば、君にとってこのノートはものすごい財産となるのは言うまでもないね。入試前日や入試会場での休み時間などを使って読み返せば、テストで一番恐ろしいケアレスミスが減り、君の強力なパートナーとなってくれるはずだ。

今後の計画

 今まで模試を受験して、ちゃんと「やり直し」をしてきた人(君たちはエライぞ)は、これまでの模試で発見した弱点の最終チェックをして、その箇所の問題演習に時間をかけよう。逆に、模試のやりっぱなし&結果のもらいっぱなしだった人(君たちはエラクないぞ)は、もちろん高3生になる前に今までの模試をすべてやりなさい。「エー無茶だよ!!」何を言っているの? ツケをため続けたのは誰だ? だってそうしないと、もう既に受験モードに入っている全国のライバルから、更に遅れを取ることになるぞ。そして、高3になると、もちろん校内で数回やるとは思うが、外部の公開会場での模試もほぼ毎月行われ、今まで以上の回数を受験しに行くだろう。だから、今度は同じ間違いを繰り返さないように、受験したその日には自己採点をして、その後一週間ぐらいをやり直し&弱点補強に費やすのだ。わかったか? 

またまたヤル気を出すには?

 「ヤル気」は自然に出るものではないことは、『受験生になるということは』の最後に説明したね(読んでない人はそこを読んでから、ここに戻って来なさい)。この『3月中に済ませておきたいこと』のコーナーでも、君の「ヤル気」を引き出すいい題材が見つかったぞ!! それは、オープンキャンパス(生徒たちはオーキャンと略している。以下OC)だ。

 チョッと余談になるが、私が高校生の頃、40年近く前の話をするが… オープンキャンパスというものは存在しなかったし、パンフレットだって貧相なものだった。もしあの時OCがあったら、今とは違う道に進んでいたかも(笑)。

 今は昔と違って、学部・学科名を見ても何を勉強するのか分かりにくい名称もある。だから入学後に「こんなはずじゃなかった!!」なんてことにならないように、事前にOCに参加して、学問の内容、体験授業に出席、大学・現役の学生さんの雰囲気などを確認することが当たり前になっているのだ。しかし、こういった内容の確認をするのに、入試センターの職員や教授に聞いても、正しい答えが返ってこない場合も考えられる(大学関係各位申し訳ありません)。そこで、ここ数年でOCの中心的な存在になっているのが、現役大学生のOCスタッフだ。やはり現役大学生の「生の声」が一番。今ではこのスタッフを選ぶためにオーディションがあって大変な競争率らしいぞ。


 それでは、OCでチェックする項目は概ね以下の通りだ。
:入試の確認(AO、推薦、一般、センター利用の定員・日程・試験内容・どんな人が不合格になったかを必ず聞く…)
:学部・学科の内容確認(自分の勉強したいことがあるか?・シラバスや講義の詳細を聞く…)
:資格取得(そのための特別講座の開講はあるか、無料か、有料か…)
:学内の施設・設備・雰囲気・学食の味(笑)
:学生生活の確認(学生の様子・サークル活動・留学制度…)
:就職状況の確認(就職ガイダンスの内容、就職先、就職率…)
:大学院への進学状況
:交通アクセスの確認(最も安い&早い交通経路・往復の交通費・定期代の確認…)
:奨学金(学内の奨学金…)
10:その他(退学率…)


 これらのことを、まずは入試センターの職員や先生方に聞くのだが、上に書いたようにOCスタッフの学生さんにも聞いてごらんなさい。もしもAOや推薦で合格した人に会えたら、事前の準備をどのようにやってきたか、そして、面接や小論文、プレゼンなどについても聞いておくように。思わぬ秘策が聞けるかも。また一般での合格者に会えたら、やはり勉強方法だよね。勉強に関して悩んでいることや過去問をどのようにやったかなどを積極的に聞いてみたら。今後の勉強方法の参考になること間違いなしだ。

 実際に大学を見たり、話を聞いたりすれば、君の進路決定に何かヒントを与えてくれるはずだ。それぞれの大学では、それぞれの個性を持ってカリキュラムを組んでいるので、その微妙な違いを比較していくことはとても大切だ。OCとは、パンフレットやHP、受験雑誌だけではわかりにくい部分を発見する素晴らしい機会なのだ。そしてOCへ行くことが、君の「ヤル気」に火をつけそうな予感がしない? 

 OCは、以前は夏休みに実施されるのが普通だったが、今では3月の春分の日の頃からスタートするのが当たり前になっているので、日程などは各大学のHPや進路室にも情報が来ているから調べてみてね。またどこに行っていいかわからないという人は、まずは友人に付き合って行ってみるのも進路決定のきっかけになるはずだよ。

第一志望校が決まっていない人へ

 それでは3月中にもう一つやっておかなければならないことをお話しよう。それは第一志望校と受験科目の最終確認をすることだ。

 第一志望校については、先ほど話したOCに行くことで、絞られてくるよね。ポイントは、自分がこの大学に入学したと仮定して、勉強・生活のことを想像してごらんよ。ワクワクしたり、ニヤッとするようだったら第一かも? もし志望の大学で春のOCを実施していない場合は、パンフの隅々を読み、HPなどもしっかりチェックしておこう。理系の人たちは特に研究室のチェックも忘れないように。

 第一志望が決まれば受験科目&受験方式のチェックだ。まだこの時期では新年度の受験方式は発表になっていないと思うが、昨年のものでいいからしっかり調べておくこと。一般・センター利用入試の中にも、傾斜配点(ある科目の得点を2倍にするとか…)があり、特に得意科目が傾斜の場合は、凄く有利だということも要チェックだ。こういったことも情報として手に入れておこう。私大ならば2・3科目が中心だが、普通倍率が低めになる4・5科目も視野に入れたらどうだろう。その場合、本当に4・5科目の受験勉強に耐えられるかを自問自答しなさい。夏・秋ごろに「5科目はもう間に合わないから2・3科目に変更!!」なんてことにならないように。国公立志望の人たちはなおさらだ。

 また、英語の外部試験利用入試を考えている場合には、何の検定試験が必要か? その試験日は? 発表日はいつか?…などをしっかりチェックしておくことが必要だ。特にAOや推薦など、早めの入試を受験する人は注意してね。 英検やTEAPを申し込むのを忘れた!…なんてことにならないように。

 最後に、もちろん受験は、一般受験を第一に考えるのが定石ではあるが、もし君の第一志望にAO・公募推薦・指定校推薦入試があるなら、もちろんエントリー(出願)する方向で検討しよう。ただし、AO(公募・指定校)で合格できる保証は100%ではないので、万が一不合格になっても「大丈夫、私は一般で必ず合格してみせる!!」という気持ちで、受験科目の勉強も並行して行うこと。つまり勉強比率は一般受験の勉強70~80%、AO入試や推薦入試のさまざまな対策には20~30%で進めること。

 それでは、4月の進級までの時間を有効に使って、受験の基礎力のチェックや、志望大学の研究をキッチリとこなしていこう!

著者プロフィール
サブロー先生

サブロー先生

都内・某私立高校で長年にわたり進路指導部長を務める。2018年4月からは2年生(特進クラス・理系)の担任に。英語科の教員としても、その指導には定評がある。また、音楽は趣味の領域を超え、おやじバンドコンテストで全国優勝するほどの腕前。学校でもフォークソング部の顧問として、生徒たちのバンドを熱血指導中。「大学受験パスナビ」では『お悩み相談』と『サブロー先生の進路指導室』を担当。

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