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高2生向け『進路選択・調査のために自ら「問い直す」ことの重要さ』

  • サブロー先生の進路指導室

 2016年も残すところわずかとなり、高2生諸君にとっては、高校生活はすでに折り返し地点を過ぎているわけだが、2018年1月のセンター、2月からの一般受験を見据えて、順調に滑り出しているだろうか。今回は、君たちそれぞれの第一志望校突破に向けて高3生が始まるまでにやっておくべきことなどを中心に話していく。上手にこの時期を過ごすことができれば、第一志望の合否通知の封筒はきっと分厚いぞ!!

【1】 突然ですが問題です。

問題:『2018年のセンター試験は何月何日?』
正解:君たちが受験する2018年のセンター試験は1月13・14日です。

 あと約400日(12月9日現在)、時間に直すと9600時間。睡眠時間と学校にいる時間を除くと、おそらくこの半分ぐらいの時間が自分の勉強時間でしょう。多いと思う?少ないと思う? さあ2018年4月に満面の笑みで第一志望の校門をくぐっていることを夢見て、しっかりと計画を立てるのだ。

【2】 志望校&受験科目が決まっていない人へ

『志望校を決めよう』
 目標が決まらなければ、ヤル気にはなれないので、何とか志望校を決めること。無理に絞り込む必要はないが、とりあえずいくつかの大学を探すために「パスナビ」のトップページ「大学を探す」を利用しよう。学部・場所を指定すればあっという間に大学を検索できるよ。たとえば、勉強していて辛くない教科から学部を絞っていく方法。これは進路の詳しい先生に相談しながら学部・学科を教えてもらおう。また、これまでに少しでも興味を持った学部・学科をもう一度調べてみよう。そして出てきた大学のパンフをパスナビからも請求できるぞ。大学のHPへ行くことも忘れずに。

【パスナビ編集部より】
「志望」から学部系統、そしてその学部をもつ大学を
探すには『学びたい学問で探す』もオススメです!

『受験科目について調べよう』
 無理に1学部・学科に絞り込む必要はないが、受験科目は基本的に揃えた方が受験勉強がし易いね。また、この時期にはオープンキャンパスは行われていないが、来年春休みにはあちこちで行われるので出来るだけ多く参加しよう。その時のポイントだが、自分がこの大学に入学したと仮定して、勉強・生活・様々なことを想像してごらんよ。もしワクワクするようだったら第一志望間違いなしだ。理系の人たちは研究室のチェックを忘れないように。

 志望校が決まったとして、受験科目&受験方式のチェックをしてみよう。HPまたはパンフレットで、今年度のものを読んでおくこと。今は、各大学で様々な受験方式があり、その中で特に注目して欲しいのが、傾斜配点(ある科目の得点を2倍にするとか…)だ。特に得意科目が傾斜配点となる場合は、すごく有利だぞ。こういったことも重要な情報として得ておこう。基本的に、私大ならば2・3科目が中心だが、普通倍率が低めになる4・5科目も視野に入れたらどうだろう。その場合、本当に4・5科目の受験勉強に耐えられるかを自問自答しなさい。夏・秋ごろに「5科目はもう間に合わないから2・3科目に変更!!」なんてことにならないように。国公立志望の人たちはなおさらだ。

  『“AO命・推薦命”はダメ!』
 もちろん受験は、一般受験を第一に考えるのが定石ではあるが、もし君の第一志望にAO・公募推薦・指定校推薦入試があるなら、もちろんエントリー(出願)する方向で検討しよう。ただし、AO(公募・指定校)で合格できる保証は全くないわけだから、万が一不合格になっても「大丈夫、私は一般入試で必ず合格してみせる!!」という気持ちでいること。つまり勉強比率は一般受験の勉強70~80%、AO・推薦入試のさまざまな対策には20~30%で進めること。



【3】 冬休みから、進級前の3月までが勝負だ


『何事にも準備が必要』
 これを読んでいる高2生諸君、受験生としての自覚はあるかな?「高3になったらしっかり勉強するよ。」なんて呑気に構えている人はいないだろうね。高3の4月からの授業は、間違いなく大学受験を意識した内容、または過去問などを使用した問題演習が中心になるはずだ。その時に「わかんないよ~」「無理~」なんてことになったら大変だ。そうならないために、来年4月に照準を合わせ、これからの約3か月半の勉強方法がカギとなるのだ。詳しくは以下で。



【4】 具体的な勉強法は?


『1に基礎、2に基礎、3・4も基礎で、5も基礎???』
 チョッとしつこかったが、先輩で第一志望に合格できた人たちは「基礎力を充実させたことが合格を勝ち取った要因です」と声を揃えて言っているのを知っているかな。基礎力養成のためには、「これまでの高校2年間では何をどういう順番に習ったか?(勉強は横の繋がりが大切なのだ)」そして「苦手箇所はどこか?」の2つをチェックするのだ。しかし、教科書や分厚い参考書をもう一度最初からやるなんて気が遠くなるでしょ。


『基礎力強化のために』
 そこで利用するのは、できる限り薄い問題集を使う(分厚いのはみんな嫌いだよ!)。特にお勧めなのが、たとえば「高校英文法を1か月でマスター」のような問題集です(旺文社からは良い問題集が出版されているよ)。それを1か月で終わらせる必要はなく、2~3か月かけたらどうでしょう。やり始める前に、総ページ数を総日数で割ってみると、1日おおよそ何ページ進むかの目安がわかるし、それを直接書き込んでみるのも、継続させるための策でもあるね。

 そして、間違えた問題、疑問点は、まずは自力で参考書・教科書で徹底的に調べるのだが、どうしてもダメな時は、学校の先生に聞く。どちらにしても解答までのプロセスを常に意識することで、単に暗記と言うのではなく、論理的に理解できるようにしよう。そして理解できたあとは、同様の問題で演習を繰り返すのだぞ。


『模試のやり直し&弱点補強』
 模試のやり直しの目的は、その問題が解けるようになるのはもちろんだが、納得できないような問題があった場合には、その分野の基本へ戻ってもう一度やり直すことも目的の一つだ。つまり弱点補強が大きな目的で、それによって受験生が一番恐れている、そう「ケアレスミス」をなくすことができるのだ。逆に言えば得点力を付けることができるのだ。第一志望合格にグーンと近づくよね!!

 それではやり直しの基本だが、本番と同じ時間内に解き、採点をする。できなかった問題について追及していくわけだが、ここは上記の基礎力強化で述べたことと同じだ。大事な個所をもう一度言うが、理解したと思って、次に行ってはダメだぞ。同様の問題で必ず演習を繰り返すように。こうしないとホントに知識は定着できないんだ。ここでいつも私が言っている「知識の定着」の図式を示そう。

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 どうだろう、大変そうに思うか? しかし、これがまさに与えられたものではなく自ら進んでやる、本当の意味での「勉強」だよ。ミスした箇所は、高1の模試ではそれほど多くはないとは思うが、徐々にミスした箇所が増えれば増えるほど、かなり時間がかかるだろう。でも「これくらいの苦労は、買ってでもやれ!!」この成果は必ず2・3か月後に現れるはずだ。

『私の弱点満載ノート』
 上記の「基礎力強化」にしても「模試やり直し」にしても、ノートはぜひ作ってくれ。「私の弱点満載ノート」と命名しよう。間違えた問題を書きとめ、その弱点補強に向けてどんなことをやったのかも書き込むのだ。そして、補強が済んだことも明記しておけば、君にとってこのノートはものすごい財産となるのは言うまでもないね。入試前日や入試会場での休み時間などを使って読み返せば、君の強力な心の支えとなってくれることだろう。



【5】 最後に


『真の受験生とは?』
 結論から言うと、勉強の習慣がついているかどうかだ。これまでの高校2年間で、宿題や予習・復習は、サボらずにちゃんとやってきたかな? これらはある意味、学校・先生から与えられているもので、やるのは当然なんだが、ここが大事!! それプラスアルファの勉強まで手を出したかな? つまり与えられたものではなく、自ら進んで目標を決めて勉強をする事だ。これが出来ている人は、まさに真の受験生だろう。

 それでは、来年4月に良いスタートが切れるように、これからの約3か月半を有意義に過ごすのだ。
 サブロー



著者プロフィール
サブロー先生

サブロー先生

都内・某私立高校で長年にわたり進路指導部長を務める。2017年4月からは3年生の学年主任に。英語科の教員としても、その指導には定評がある。また、音楽は趣味の領域を超え、おやじバンドコンテストで全国優勝するほどの腕前。学校でもフォークソング部の顧問として、生徒たちのバンドを熱血指導中。「大学受験パスナビ」では『お悩み相談』と『サブロー先生の進路指導室』を担当。

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