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【7月】推薦・AO入試:志望理由書と面接の重要ポイント

  • サブロー先生の進路指導室
  • [2017/7/12]

 こんにちはサブローです。いよいよ夏休みに入るが、直前の授業内容は受験色の濃いものになっているでしょう。定期試験の結果から自分の弱点や苦手箇所を急いで補いなさい。もちろん模試からも探すのだぞ。とにかく今の時点では、堅固な基礎力を作っておくことが重要課題だ。充実した夏休みを過ごしてくれよ。

 さて、パスナビの読者の中にはAO入試に挑戦する人はいるかな。そうすると8月にエントリー、そして8月中旬から9月にかけて受験というスケジュールになるので、そろそろ面接練習を始めておかなければならない。今回はその準備、そして高校の先生に面接練習をしてもらう上で気をつけておくことなどを話そう。しかしその前に、面接でしっかりアピールするためには、しっかりとした『志望理由書』が書けていなければならないので、まずはそこから。もちろん指定校・公募推薦を考えている人も、10月に出願、そして11月からは受験に行くことになるので、徐々に意識し始め、大いに参考にすること。

■志望理由書を書く上で大切なこと

<大学側を納得させる志望理由書を書けない人は、話すことは出来ない>
 AO入試を受験しに行く人は、もう既に志望理由書の添削はしてもらっている頃でしょう。かなり完成に近づいているかな? しっかりとした志望理由書が書けない人は、面接で合格点は絶対にもらえないぞ。面接を甘く見てはいけません。指定校・公募受験予定者もそろそろ準備を始めよう。それでは志望理由書を書くポイントを押さえておく。

<ダメな志望理由書>
 自分の志望動機とその大学、学科との接点を見つけられず、さらには入学後の学習計画などのシミュレーションもできていない志望理由書は、全く説得力がない。具体的に言うと…
「将来は***になりたいので○○大学××学科に行きたい。」
「在学中は様々な資格を取って***を目指して頑張りたい。」
「勉強ばかりでなく、サークル活動も積極的に頑張りたい。」
この程度のことしか書かれていないのでは全く話にならない。上記の3つに足りない言葉は、それぞれ「行きたい理由」「その資格を取りたい理由」「サークル活動をやりたい理由」… つまり理由が足りないのだ。これでは○○大学へ入学したいという熱い気持ちなど伝わるわけがなく、面接官から『△△大学に行けば?』って皮肉を言われちゃうよ!! 書類審査でダメでしょう。



<良い志望理由書>
 じゃあ、説得力ある志望理由書とは…
「***になりたいと思ったきっかけは・・・・・・である。」
「現在までに、***を目指すためにやってきたことは・・・・・・である。」
「他の大学にも××学科はあるが、・・・・・・の理由で○○大学を選んだ。」
「もし入学が叶ったら、将来の夢に向かって・・・・・・な学習計画を考えている。」
その大学の先生が「この学生は、うちの大学に本当に入学したいんだな。」「その夢の実現のために協力したい。」また、「この学生には、是非うちのゼミに来てもらって一緒に研究してみたいな。」というような印象を与える文章が書けなければ、そして面接で話せなければ出願許可(合格)をもらえるわけがない。具体的な説明・理由を加えることで、説得力ある話となるのだ。それでは本題に入るぞ。



■面接に向けて取り組むべきことと諸注意

<面接練習の回数は?>
 これは人それぞれだが、数多く練習すればもちろん上手になっていくよ。学校で行う面接練習の“面接官”役をしている私の経験では、5回前後で何とかなる生徒もいれば、10回やっても厳しい生徒もいる。自分はダメそうだなと思っている人は、10回以上はやるつもりで、試験日から逆算して、いつから始めればいいか確認しておくこと。また夏休みをはさむことになる場合には、今のうちに担任や顧問の先生などに、学校に来られる日を聞いておき、面接練習の予約をお願いすること。

<面接の基本チェック> 先生(保護者・友人)にチェックしてもらおう
 1.身だしなみのチェック
 初めに言わなければならないことがある。“身だしなみ”は、突然出来るものではない。日頃から気をつけておくことは言うまでもない。だらしないなあ…と思っている人(自分では気付かない人もいるから他人に見てもらおう)は今日からしっかりやること。それでは具体的に…… 
 身だしなみは全身です。頭のてっぺんからつま先まで気を配ること。だって、面接官は君とは初対面であり、身なりによる第一印象は「あなたを映し出す鏡」だからだよ。髪の毛は整っているか? 目や耳が隠れていないか? 制服やシャツの襟や袖はきれいか? 制服にアイロンはしっかりかかっているか? 靴は磨いてあるか? ヒゲのそり残しはないか? メイク、パーマ、マニキュア、アクセサリーはNG …などしっかりチェックしよう。いいか、もう一度言うが、面接練習から既に試験は始まっていると思いなさい。

 2.挨拶のチェック
 これも、初めに言っておくことがある。挨拶は、突然出来るものではない。日頃から気をつけておくことは言うまでもない。出来ていないなあ…と思っている人(自分では気付かない人もいるから他人に聞いてみよう)は今日からしっかりやること。それでは具体的に…

 人間関係におけるマナーの基本は「挨拶」だ。君たちの学校でも「挨拶に始まり挨拶で終わる」はいつもやっていることだね。
 まず、入退室時と着席を勧められた時は、特に心を込めて敬礼(普通礼)をすること。そして言葉は、入退室時の「失礼いたします。」面接開始時の「よろしくお願いいたします。」面接終了時の「ありがとうございました。」をハッキリと、元気良く声を出そう。練習をしていて特に気になるのが、お礼(お辞儀)と言葉を同時にやってしまう人が多いのだ。必ず分けて、言葉を言ってから礼をすること。また、立ち姿勢と座り方もチェックしてもらおう。ちなみに、お礼(お辞儀)の種類は、最敬礼は45度 敬礼(普通礼)30度 会釈15度だ。最敬礼は使う必要はない。いいか、もう一度言うが… 上記と同じだよ。
 ここで、うちの高校での秘密作戦を教えよう。入室の時に満面の笑みで元気良く「こんにちは」を言おう。これってその場を和ませ、面接官には大変好評だよ。

 3.言葉遣い
 言葉遣いの基本は、目上の人に対して正しい敬語を使うことだ。尊敬語、謙譲語、ていねい語の3種類あるが、大人でもその使い方を間違えてしまうこともあり、普段から気をつけていないと、面接で使いこなせるものではない。しかし自信がないのに無理に使って失敗しては大変なので、そんな時は、ていねい語で通して問題ない。
 また、「チョー…」とか「マジ~」「ビミョー」などのはやり言葉を絶対に使ってはいけない。さらに「食べれる」のような<ら抜き言葉>も当然NGだぞ。

<面接内容のチェック>
 ここからがさらに重要だ。よく生徒から質問されるのが「志望理由書と同じ内容を話しても構わないですか?」当然です。逆に違っていたらおかしいよね。ただ、さらに突っ込んだ質問が来る可能性があるが、志望理由書がしっかり書けていれば回答に困ることはないね。

 4.「○○学科を選んだ理由は?」
 この質問では、その○○学科に興味を持ったきっかけを話すこと。たとえば、「小学校の時に怪我をして入院し、その時の看護師さんのやさしさが忘れられなかった。高3になり、進路を考えた時に、やはり看護師の道に進み、今度は、私が患者さんのお世話をし、一日も早い回復のお手伝いが出来ればと思い、看護学科を志望いたしました。」つまり君の歴史を話すのだ。

 5.「なぜ本学を選んだか?」
 例えば保育志望だとしよう。保育学科がある大学はたくさんあるが、数ある中から貴学を選んだ理由は…… と話せるようにしよう。NGなのは、パンフレットに書かれている、例えばカリキュラムやゼミナールのことばかりを並べてしまうこと。これではダメ! また、大学の偏差値や、知名度、就職率で志望したようなことは触れたりしないようにしよう。それらの視覚的なものや、数字だけで志望したと思われるぞ。とにかく「私の学びたい学問はまさに貴学にしかないのです」ということをしっかりアピールすること。また、話に入れると喜ばれるのは、オープンキャンパスや公開授業などに参加した時の印象を述べること。これは加点されるよ。
 さらに大学側が思わずニッコリししまう秘策を伝授しよう。「もし入学が決まったらオープンキャンパスのスタッフになって高校生のお手伝いをしてみたいです。」これでカンペキです!!

 6.「入学後の計画は?」
 「一生懸命勉強を頑張ります。」これだけでは具体性がなくNG。やはり自分の将来の夢の実現に向けて、志望している学科での授業をどのように生かすか? 具体的な先生名や講座名が言えると良いね。特に理系の場合には、研究室の名前を挙げられるのがベターだ。
 また、勉学以外に、サークル活動、学生会活動、ボランティア活動などへの参加も積極的に行うことを伝えるのも忘れないこと。ただあまり強調しすぎないように。学生の本分はあくまでも勉強だからね。

 7.「将来はどのような職業に就きたいですか?」
 この質問は、やはり大学進学への目的意識がハッキリしているかを試している質問だ。その職業に興味を持ち始めたきっかけから、その夢を達成させるために大学での学びをどのように生かすか、までを筋道立ててしっかり話せると良いだろう。

 8.高校生活全般について
 特に部活動についてのポイントは、部活動を通して、何を学んだかを話せることが大事だ。たとえば、3年間を通して協調性、忍耐力、リーダーシップの重要性などを養うことが出来たということを伝えて欲しいが、一つに絞って話す方が効果的だ。
 もしも帰宅部の場合、欠席日数が多いなど、マイナス部分を話さなければならない時の対処法は次で話そう。

 9.自分にとってマイナス部分を話さなければならない時
 過去のマイナス部分を後悔しても始まらない。しかしそれをプラスで補うことが出来れば挽回は出来るぞ。帰宅部、欠席が多い…については、ためらわずに正直に話そう。ただしその理由をしっかり言えることが大事だ。例えば部活動については、「やりたい部活動がなかったので、どこにも入部しませんでしたが、地域の・・・・・・に参加し、○○な実績を残しました。」また、「個人的に・・・・・・なトレーニングを積み、もしも貴学への入学が叶ったならば、○○部に入部したいと考えています。」などはどうでしょう。また欠席の場合は、「体調不良で欠席は多かったのですが、高3になってから欠席は減り、貴学を第一志望と決めてからは、体調も戻ってきています。もしも入学できた時には、大好きな○○の勉強に没頭できる自信があります。そして大学では皆勤を目指します。」大きな声では言えないが、多少話を作る程度は問題ない。しかし、ボロが出ることのないように準備しておくこと。

 10.「一般ではなく、推薦(AO)入試で受験した理由は?」
 これは、生徒泣かせの質問の一つだ。まずは、「学科試験がないから。」「早く進学先を決めたかった。」は勉強意欲を疑われてNGだよ。やはり、「第一志望と決めてからは、全ての入試方式で受験するつもりだったので、まずAOに挑戦した。」と言えると良い。さらに、もしも不合格でも一般入試まで頑張ると言う意思を必ず伝えること。さらに「高校時代の諸活動を通して学んだことは・・・・・・であるので、それを評価していただきたく受験いたしました。」もオッケーだね。
 また、併願可の大学を受験する場合は、たとえその大学が第2・3志望であっても、第1志望であることを強調しよう。

 11.学部・学科の専門分野の質問
 その学部・学科への適性を見るための口頭試問というものだ。私の生徒が実際に質問された一例を挙げると… 教育学部で「いじめにどう対処するか意見を求められた」 看護学部で「インフォームドコンセントの説明を求められた」 数学科で「微分・積分の説明を求められた」など。どんな質問が予想されるかは、その学部出身の先生や、進路の先生に相談すれば、何かヒントをくれるから、しっかり答え方をチェックしてもらおう。また、オープンキャンパスで過去に出された質問を教えてくれる大学もあるぞ。要チェックだ。

 最後に、鏡の前で、自問自答しながら顔&身体チェックを忘れないこと。先生との面接練習でも指摘されると思うが、ぜひ自分でも鏡の前で練習しておこう。硬い表情になっていないか? からだ全体の姿勢は問題ないか?……などをチェックしよう。また、面接練習の時には、あらかじめ提出する(提出した)書類のコピーを先生に読んでおいてもらうこと。その内容についての質問は必ずあるからだ。それでは合格に向けて、志望理由書&面接練習をしっかりやろうぜ!!
 サブロー

著者プロフィール
サブロー先生

サブロー先生

都内・某私立高校で長年にわたり進路指導部長を務める。2017年4月からは3年生の学年主任に。英語科の教員としても、その指導には定評がある。また、音楽は趣味の領域を超え、おやじバンドコンテストで全国優勝するほどの腕前。学校でもフォークソング部の顧問として、生徒たちのバンドを熱血指導中。「大学受験パスナビ」では『お悩み相談』と『サブロー先生の進路指導室』を担当。

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