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【5月】三者面談で聞くべきこと・話すべきこと

  • サブロー先生の進路指導室

 こんにちは、サブローです。
 今回は、どの高校でもおそらく6月下旬頃から8月中旬にかけて行われるであろう「担任の先生との『三者面談』」に臨むにあたっての注意点などを話しておくが、まず私が強調したいのは“時期の問題”だ。これは先生の諸事情もあるのでハッキリしたことは言えないが、出来るだけ早めにやってもらおう。この時期の「三者面談」は、やはり「大切な夏休みをどう過ごすか?」が一番のテーマだと思うので、夏休み前にやっておくのがベストでしょう。
 それでは“受験パターン別”に話していこう。

「AO入試を受験予定の生徒へ」・・・先生の力を頼るのだ

 4年制大学のAO入試は基本的に8月1日からエントリー開始となるが、面談や試験は8月下旬から10月中旬が一番多い。それぞれの大学において、エントリー時には、エントリーシート志望理由書自己推薦書、または課題などを提出するのが普通なので、当然、提出前には先生に“添削”してもらわなければならない。大丈夫だとは思うが、全く添削なしで提出するようなことだけは絶対にするなよ。

 恥ずかしい余談だが… 数年前にうちの生徒がAO入試にエントリーしたのだが、その際の書類を一度も先生に添削してもらわずに提出してしまったのだ。数日後その大学の方が来て、「おたくの生徒は何という書類を提出するのですか!! あまりに失礼だ!!」って怒られてしまいました。もちろん、その書類はそのような内容でした。その生徒にはそれ以降のAOや推薦は一切受験させないことにした。

 もし君の高校で、年内のAOや推薦を受験する生徒が多いのであれば、夏頃は先生方も大変忙しくなる恐れがあるので、担任の先生には、夏休みに出勤される日はいつか、また、あらかじめ日程の予約のお願いをしたらどうだろう。提出締切日から逆算して計画を立てておき…、つまり何回ぐらい書き直しをし、それにはどれくらいの日数がかかりそうかなど… それを面談の時に伝えられると話がスムーズに進められるね。

 あと、書類と同様に先生に頼るしかないのは、面接練習だ。やはりピーク時には多くの先生方は面接練習に借り出されて大忙しだ。だから、書類の添削の時と同じように、面接日から逆算して、夏休みなどを利用して、余裕を持って練習(模擬面接)をしてもらうこと。回数を言うのは難しいが、“最低5回はやれ!”と私はよく言っています。そのほかプレゼンテーションがある場合なども同様だ。

 最後に、「万が一、AOがダメの場合にはどうするか? もう一度AOに挑戦。指定校または公募に切り替える(これを認めていない大学もある 下にも同様のことを書いてある)。一般入試に挑戦。」なども面談の際の話題に入れておこう。私がいつも言っていることだが、「AO命」だけにはなるなよ!

指定校・公募推薦受験予定の生徒へ・・・受験の意思をしっかり伝える

 高校によって様々だが、高校に届いた各大学の指定校推薦の詳細を発表するのは、1学期の終業式頃ではないだろうか。慎重にやっている高校では、先生方があらかじめ“この生徒をこの大学へ”と指名制にして指定校推薦をする高校もある…と聞いたことがある。公募推薦の詳細については、各自で大学HPなどで調べておこう。いずれにせよこの2つの推薦(指定校と公募)については、9月頃から行われるであろう「高校内での選考会」で、先方の、そして君の高校内の基準をクリアーしているか? 推薦に値する人物かどうか? を選考されるのだ。だから指定校・公募推薦の受験希望者は、この時期の三者面談では、保護者・本人共に希望している意思を必ず伝えておき、どのような手順で進めるべきか、例えば選考会までに提出しなければならない書類などについて確認しておくこと。

 しかし、先方の基準、校内の基準をクリアーしているからといって、選考会を通過できるとは限らない。君より評定平均が高い生徒、君より推薦に値する生徒が出た場合には、厳しい結果になるかも…。万が一通過できなかったことも考えておかなければならない。
 例えば、その第一志望に8月中にエントリーできるAO入試がある場合には、先にそれに挑戦することも考えられるね。(ただ、数年前から次のような大学が増えてきた。「AO入試で出願許可が出なかった場合には、指定校推薦に出願することはできません。」これについては進路の先生に聞いて、ぜひ調べてもらってね。) また、選考会の日程とAOの日程が近い場合には、やはり進路の先生に相談して、両方受験可能か? 片方のみか? を確認してもらうこと。

 最後に、志望理由書などの書類の件や面接練習の件は、AO入試で書いたことと同様だ。早目に準備を行い、先生と日程調整をしておくこと。あと、上にも書いたが、「推薦命」になるなよ!

一般入試(センター試験を含む)受験予定の生徒へ…君の意気込みを見せよう

 冒頭でも少しふれたが、一般入試受験者にとって、三者面談の大きなテーマは、“夏休みの勉強計画と受験校”だ。だから早めに三者面談を入れられるといいね。

 それでは、まずは勉強計画だ。受験生にとっての夏休みといえば、「夏を制するものは受験を制する」だね。なぜこの言葉が昔から使われているかというと、夏に一生懸命頑張った成果というのはすぐに表れるわけではなく、秋から冬にかけての授業の中に…、自分の学習の中に…、そして模擬試験の結果に表れてくるものだ。木枯らし吹き始める頃に、成績が伸び悩んでいると、精神的にも辛くなるが、その頃に徐々に上昇傾向になれば、順調に年末年始を過ごすことができ、入試本番を迎えられるようになるのだ。

 そこで君に求めたいことは、担任の先生と保護者の前で「夏の勉強計画宣言」をするのだ。各科目の勉強内容を具体的に伝えるために、計画表を見せるのはどうだろう。担任は現在の成績や君の普段の状態を知っているわけだから、その計画表についてアドバイスをもらい、さらに微調整を加えれば、かなり良い計画表になると思う。もちろんその計画を実現し、成果を上げるためには、夏が始まる前にしっかりとした土台作りが重要だということを忘れないように。基礎力無くして絶対に実力は付かない!! 力強い宣言が出来ることを期待しているぞ。

 次に受験校についてだが、まだこの時期なので絞り込む必要はない。受験したいと思っている大学名をその理由と共に挙げることは忘れずにしておこう。そうすることで、おそらく学校で蓄積してある過去の受験データから、それぞれの大学に合格できるためにはどれくらいの力が必要かを教えてくれるはずだ。それによって君の現在の偏差値とのギャップが見え、今後の勉強計画の参考になるはずだ。

 君のこの夏にかける思いを、担任・保護者にしっかり伝えられるように。そして見事にやり遂げるのだぞ!!

 サブロー

著者プロフィール
サブロー先生

サブロー先生

都内・某私立高校で長年にわたり進路指導部長を務める。2017年4月からは3年生の学年主任に。英語科の教員としても、その指導には定評がある。また、音楽は趣味の領域を超え、おやじバンドコンテストで全国優勝するほどの腕前。学校でもフォークソング部の顧問として、生徒たちのバンドを熱血指導中。「大学受験パスナビ」では『お悩み相談』と『サブロー先生の進路指導室』を担当。

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