質問
サブロー先生、こんにちは。私は新高2です。初めて質問させていただきます。私は学校で音楽を専門に学んでいますが、普通大(MARCH、慶應)で「心理学」を学びたいと思うようになり、受験勉強を始めようと決心したばかりです。恥ずかしながら、今まで音大受験をすると思っていた私はまともに授業を受けておらず、基礎も危うい状態です。まずは授業をしっかり受けることから始めていますが、これからどんな勉強をしていけば良いのでしょうか。アドバイスいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
回答
こんにちは、サブローです。質問を読んで、かなり大きな理由があったのだと思うが、保護者の方は納得してくれているんだよね。それではアドバイスをしていくぞ。

君自身の「基礎の危うい状態」も心配なのだが、最も心配なのは高校でのカリキュラムだ。一般的に音楽科の学校では、たとえば、国語総合の中で、現代文は問題ないが古文や漢文までは十分にはやっていなかったり(十分やっているならばOK)、日本史や世界史のAという教科書を使っている可能性が高かったり(Bを使っていたらOK)するのだ。その場合には独学で勉強するしかない。
それでは具体的に取り組み方のアドバイスをしよう。(ただし受験科目が分からないよ。英・国以外の選択は地歴かな? 数学かな? アドバイスは省略するが、英・国を見習ってね。)「基礎が危うい」ということは、小・中のころから「勉強の仕方」が確立していないところにあるはずだ。まずはそこから…。
勉強とは、なぜその解答になるかを追求することにある。言い換えれば、解答へ行き着くまでのプロセスを理解することが大事なのだ。だから、これからは「こういう理由でこの解答が出るんだな!」を意識しながら勉強に取り組もう。
英語だが、不安があるならば中学の内容からやり直そう。それが終わってから高校の教科書のやり直しだ。何とか今年の秋ごろまでには授業のペースと同じになれるといいね。これらがしっかりできなければ、受験用の問題集にいくら取り組んでも効果は出てこないよ。そして、2年の3学期になったら長文の問題集や旺文社ならば「スクランブル」他社ならば「VINTAGE」や「NEXTSTAGE」などの文法・語法の問題集に取り組めるといいね(実際には2年の最初から取り組んでいる人が多いよ)。国語については、現代文と漢文はすぐに問題集に取り組み、できなかった問題から苦手箇所を克服していこう。古文については、まず文法事項を片付けてから問題集に取り組もう。
勉強は、常にその成果を確かめる必要があるので、上記の勉強を続けながら、これまでの定期試験をもう一度解き直してみたらどうだろう。できなかった箇所をしっかりやり直すことで知識は定着するようになるぞ。
それから、君の高校で予備校や業者の模擬試験を実施していないならば、個人で申し込みをして受験しなさい。模試を受験する意義は、志望校の判定も確かに重要だが、受験の問題がどのように出題されているかを知ること、そしてできなかった問題をできるようにすることが最も重要だ。つまり同じ間違いを繰り返さないことだぞ。覚えておこう。
ざっくりと書いてしまっているが、理解してくれたかな? 今後、勉強をしていく上で様々な壁にぶつかると思うが、学校の各教科の先生には早めに普通の大学を受験することを伝えて、アドバイスをもらうようにしなさい。また、君のように普通の大学を受験する人もいるはずでしょ。その友達とも励ましあっていくことも大事だと思う。また、MARCHにはセンター利用はあるが、慶應大学にはないことを知っているかな? また、慶應の文系学部は国語の代わりに小論文の試験があることもわかっているかな? ということは、3教科+小論文の対策もしなければならない。負担だと思うならば志望校を再考するべきだ。先生にも相談してみよう。
最後に、君の志望が変わった理由はわからないが、卒業まで音楽科に在籍することには変わりはないので、その音楽中心のカリキュラムは手を抜くことなくしっかりやらなければならないよ。その上で、普通大学を受験する勉強もしていかなければならない。大変辛いこともあるが、夢を実現させるためにはどんな困難も乗り越えていこう。それではまたね。
サブロー