質問
先生、こんにちは。高3の女子です。自己推薦書を800字以内で書かないといけないのですが、書き始めなどが全くわかりません。自己推薦をするわけなので、自分のことをたっぷり語るのがいいのか、自分のことを言いつつも大学でどういうこともしたいと言うべきか……というところも悩んでいます。自己推薦書でも、この学部に入りたい理由なども書かないといけないのですか? アドバイスをお願いいたします。
回答
こんにちは、サブローです。私は、猛暑の東京から離れて、標高約800メートルの長野県北志賀高原へ部活の合宿に行ってきます。まさに四泊五日“音楽漬け”です。しばらくは暑さを忘れられるかな。それでは今日の質問に答えよう。

8月下旬ごろになってくると、今日のような質問が増えてくるね。しかし、いつも言っているように、AO入試は100%合格できるわけではない。ましてや、推薦入試だってそうだ。だからこのような書類作成や、面接練習ばかりに時間を取られないように注意しよう。万が一、不合格になった時でも「一般入試で必ず合格してみせる」と自信をもって言えるためにも、普段の勉強のペースを乱さないようにAOや推薦の準備に取り組んでいくことが大事だ。それでは本題に入ろう。
まず「自己推薦書」ばかりでなく「志望理由書」など、大学に提出する書類を書くときに一番気にしなければならないことは、『その書類はだれが読むのか?』ということだ。それは大学の先生や、部活の監督の先生のはずでしょ。ということは「おっ、良い学生だ。ぜひうちのゼミに入ってもらって一緒に研究してみたいな!」とか「うちのチームに欠かせない存在になるはずだ。全国優勝も見えてきたぞ!」などと思わせたら完璧だよね。つまりその書類の中には、「将来の希望」を書くのはもちろんだが、それを裏付けるだけの理由や根拠がなければダメなんだ。それでは改めて「自己推薦書」を書くためのポイントを2つ挙げておこう。
(1)『頑張れる理由や根拠』
自分の幼少から高校時代にかけて学んできたこと、習い事、スポーツ、ボランティア活動、部活動などを通して自分自身にはこのような力が身について、このように成長することができたといったことを具体的に書くのだ。例えばその力とは、集中力・忍耐力・協調性などだね。または、優しさなんていうのも良いね。
(2)『在学中の目標』
このように成長し、こうした力も身に付けているので、これからの大学(学校)生活では、勉強、部活など、あらゆる活動において、どんな困難にも立ち向かっていける自信があることを強調するのだ。「私が合格した暁には、貴学の発展間違いなし!」とまでは言い過ぎだが、自分のセールスポイントを前面に出し、売り込むことが大切だ。
最後に、君の学校では、推薦やAOで受験する人は多いかな? もしそうならば、書類をできる限り早く完成させて、この夏休み中には担任や部活の先生などにお願いして何度か添削をしてもらうほうが良いでしょう。学校が始まったら、先生方も忙しくなるのでお願いしにくくなるぞ。それでは頑張ってね。
サブロー