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第46回:2017年の入試を振り返ってみよう!

  • 大岩ヒデキ先生のちょっと役立つ“英語楽習”

▲佐世保の夕暮れ

 卒業生が学校からいなくなり、新学年を迎える前から、新学年として気持ちを新たにスタートしている人も少なくないと思われる今日この頃、あなた様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか??? 私様? 私様におかれましてはですか??? 私様におかれましては、着々と新形式に移行しつつある入試制度に備えるべく、行きすぎず、遅れをとらずの授業を心がける日々でございます。

 今年の入試もおもしろい(?)のがいっぱいあったよね~。まず、封切りがセンター試験ね。平均点こそ昨年とそこまで大きく変わらなかったけど、難度がグイ〜ンと増したイメージをもちました。読んで解いても「筆記の長文より、リスニングの長文の方がむずくない?」という人もいたんじゃない? かつての「聞き取れますか?」問題から、「聞き取って考えてね」問題へと進化した印象を受けたのは僕だけだろうか?

 英作も面白かった(?)よね~!!! 代表格が、ニュースなどでも話題になっていた北海道大学の英作文。それほど長くない長文(中文?)を読んで、自分の意見を1つのparagraph(70~100 words)でまとめる問題だったんだけどね(興味がある人は「北海道大学 入試問題 2017 英語」で検索して見てみてね。著作権があるので、全部をここに載せることはできないので。一部なら「参照」「参考」として載せられるんだけどね。…と、大人の事情も一応書いておく私)、簡単に言うとね、「日本と比べると、外国は労働時間も短く、休暇も長くていいよなぁ…。自分は、生きるために働いているのかな? それとも、働くために生きてるのかな???」みたいな内容なんだけど、それに対して「日本の働き方の『いいところ』と『わるいところ』って何? 自分、思ったこと書いちゃいなよ!」みたいな問題だったわけ。『いいところ』…ないんじゃない? 的な反応が多くてね…。

 しかし、あれだよ、諸君。会社に長時間いられるから、電気代が安くて済むとか。一人の時間が少なくなるから、なんかこう、友情(?)とか愛情(?)とか生まれやすくなるかもとか。労働基準法改正へ向けての礎(いしずえ)となっていることが実感できるかもとか、いくらでも『いいところ』なんて見つかるよね。『残業のおかげで、こんな素敵なダーリン・ハニーに出会えました(♥)』なんて人もいるかもしれないしね。

 さて、冗談(?)はさておき、この問題は極端(?)だったかもしれないけど、何を試したかったのかはなんとなくわかるんだよね。英作文で試したかったのは「英語が書けますか?」だけではなく、「きちんと考える力を兼ね備えている学生」が欲しい。一見、「解答なき問題に見える難問にも、きちんと向き合って考えようとする真摯(しんし)な姿勢を持った学生」が欲しい。そして、ここまでは考えていないかもしれないが、「どんな状況でもポジティブに捉えられる学生=心が強い学生」が欲しい…というメッセージが込められているのかもしれないよね。(「英語が書けますか?」を試したければ、下線部英訳で十分なので。)

 今年はたまたま、多くの受験生が解答に迷うような問題だったけど、上記の傾向が強くなる可能性を踏まえた上で、今後の英作対策を進めたほうがいいかもしれないね。

 え? ちなみに、私が受験生だったらどんな解答を出すかって??? いい質問ですね。真面目に答えてもいいですか??? …私が受験生なら、「捨て問」にします。受験は、やはり1点でも多くとることが大切です。ここに時間を費やして、他の解答が荒くなる、もしくは誤答へつながる可能性を高くするよりも、潔(いさぎよ)く捨てて、他の問題へ回す時間を確保します。

 え?「捨てる・捨てない」の判断はどうするのかって? 解けない問題を捨てていたら、全部捨て問になるって??? だから勉強するんじゃない? これは、英語に限らずだけど、その判断ができるようになるために、試験対策の勉強をするんだよ。試験会場で「これは、今の自分の能力では解答不可、もしくは、かなりの時間が必要=他の問題で合格点確保のために尽力」という判断が即座に下せるように。自分の能力を高めつつも、試験当日の自分の能力を的確に把握しておくためにも、試験対策の勉強をするんだと思う。試験は、満点を目指すのが理想だけど、そうも言っていられないのも現実。理想と現実のバランスを考えて、これから、本格的に勉強を進めていこう。

 ということで、また色々な話がここでできたらなと思っているけれど、今年度はここまで! また新年度、もしかしたら、新しい形式で、また会いましょう!!! では、よい新年度を!!!

著者プロフィール
大岩ヒデキ先生

大岩秀樹先生

東進ハイスクール・東進衛星予備校の英語科の人気講師。英語が苦手な生徒を英語好きに変えてしまうという、情熱とユーモアあふれる わかりやすい授業は大好評。レベルを問わない「本物の基礎力」の養成にこだわった英語力アップを唱え参考書の執筆等も手がけている。血液型:B型。福島県出身。 主な著書に『大岩のいちばんはじめの英文法(英語長文編)』(東進ブックス)、「高校 とってもやさしい」シリーズの『英文法』『英文解釈』『英語のワーク』(いずれも旺文社)。2015年4月21日に『高校 とってもやさしい英文法 改訂版』が刊行。

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