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第43回:センター試験直前の『クリスマスプレゼント!』

  • 大岩ヒデキ先生のちょっと役立つ“英語楽習”
  • [2016/12/16]

▲あえてボクが写っていない釧路の夜景

 年末だね! もうすぐセンター試験だね! ワックワクだね! ドッキドキだね! そんな、試験を目前に控えたあなたに、そっとアドバイスをするのはワタクシ、大岩ヒデキでございます! 今月もよろしくだね!

 ところで、毎年この時期になると頻出するのが「人ごみにいくと風邪やインフルエンザがうつされるかもしれないので、家で一人で勉強します」「他の人がいると集中できないので、家で一人で勉強します」「物音が聞こえると集中できないので、家で耳栓をつけて一人で勉強します」とか、とにかく「一人で」勉強したい派が激増するけど、そんなあなたも「一人で」派??? …だとしたら、悪いことは言わねぇ。そんなロンリーウルフな勉強はやめた方が身のためだぜ、子猫ちゃん。まず、ウルフなのか子猫なのかがわからねぇ。いや、問題はそこじゃねぇ。問題はだなぁ…「試験会場を想像してみろ」って話よ。

 入試は「冬の最も寒い時期」に実施されるという、世界七不思議の1つに入ってもおかしくない状況で実施される(なぜ過ごしやすい春や秋ではないのか?)。当然、少なからず周りの人は風邪をひいており、「ガハガハ、ゴホゴホ、(鼻水)ズルズル、(鼻をかむ音)ゾバババーン」のように音に溢れているのが試験会場だ。緊張から、ペンなどを落とす者もいるだろう。間違った答案を消している者が焦って解答用紙を破ってしまう「ビリィィィッ!」という音さえ聞こえてくるかもしれない。そんなとき、キミは「うるさい! 集中できないじゃないか! 私の一生を左右しかねない試験なんだから集中させてくれ!」という権利はあるのだろうか?…法律的なことはわからんが、私の考えでは、おそらくそんな権利はない。なぜなら太古の昔から、それらの音も含め、救急車や消防車が走る音も含め、カ○オくんが近所の窓ガラスを野球のボールで割る音も含め、すべての雑音の中で行われるものこそが入試と決まっているからだ。

 だから、これからの勉強はむしろ一人ではやってはいけない。学校や塾、予備校など、予期せぬ雑音・騒音が耳に飛び込んでくる環境でこそ学習し、集中するトレーニングをすべきなのだ。確かに、風邪は? インフルは? かかったらどうするの? という人もいるかもしれない。しかし、考えてもみておくれ? センター試験で耐性もない状態で初めて人ごみに行き、かなりの確率で風邪やインフルにかかるのを選択するのか。それとも、かかっちゃうならかかっちゃうで、この時期にかかってしまって、ある程度耐性がついた状態で入試会場に行く道を選択するのか。もちろん、風邪やインフルにかからなかったとしても、一人でいるよりも人ごみにいた方が、様々な耐性がつくのは言うまでもないよね?

 つまり、雑音の中で集中するトレーニングもできて、風邪やインフルの耐性もつけられる「人ごみの中で集中トレーニング学習法」の方が、一人で勉強するよりもはるかにメリットが大きいことがわかるだろう(ただし、友達と集まると「おしゃべりしがち=勉強時間が減る感じ」になるので、その一点だけは注意ですぞ)。

 よし。それじゃあ、人生を左右するかもしれない勝負に真剣に挑もうとしているキミに、「センター試験 英語といえば大岩」と言われている私(誰が言っているかは私も知らないけど)から、クリスマスプレゼント(今月の楽習)だぞぉ。では、次の問題を解いてもらえるかな?


クリスマスプレゼント(今月の楽習)をお届け!

(問題)次の文は「都会での仕事を辞めた後に長期徒歩旅行を行い,文明から離れた生活を行いながら様々な苦労や出会いをした青年」の話の途中である。

After tomorrow, I would be back in civilization. I knew it would take a while to become comfortable again with all its conveniences at my fingertips.

問:The phrase at my fingertips is closest in meaning to [   ].
① clearly marked
② easily reached
③ finally finished
④ softly touched

《ヒント》明日が過ぎれば,私は文明(=元の生活)に戻るだろう。あらゆる便利さが at my fingertips状態が再び心地よくなる(=生活に再び慣れていく)にはしばらく時間がかかるだろうとわかっていた。

問:at my fingertipsという表現は [  ] に意味が最も近い。
① はっきりと示された
② 容易に手の届いた
③ ついに終わった
④ 優しく触れた

《解答と解説》どうだった? まずは答えから確認だけど,②が正解だよ。理由は,都会での仕事を辞めた後に文明から離れた生活を送っているわけなので,「明日が過ぎれば,私は元の生活に戻る」⇒「あらゆる便利さが at my fingertips 状態=あらゆる便利さが身のまわりにあふれている状態」と解釈できるので,最も近い②が正解と判断できるわけだね。

 …え?これのどこがプレゼントなんだって? 確かに,この問題が何の問題かがわかった人にはプレゼントにならなかったかもしれないけど,この問題が「2016年に実施されたセンター試験の追試 第5問 問4(本文から一部抜粋)」だと知らなかった人には,確実にプレゼントになったはずだよ。あくまで「センター試験マスター」と呼ばれる私(誰が呼んでるかは知らないけど)の予想だけど,2017年1月の第5問にも,下線部推測問題が出題される可能性は高いと思う。だから,過去問の下線部推測問題(数年前の第3問とか第5問とか)は力を入れてやっておいて損はないと思うぞぃ。

 というわけで,次回だとセンター試験が終わってからこのコーナーを見る人もいるかも知しれないので,今年の締めに,『クリスマスプレゼント』として,スペシャルな情報を提供しちゃったぞ! この情報を活かすも殺すもあなた次第なので,ぜひ活かして,落ち着いて目標点を突破してね!(万が一出なくても,クレームは受けつけないぞぃ)。というわけで,今年はここまで! よいお年を! (また来年会いましょう! )

著者プロフィール
大岩ヒデキ先生

大岩秀樹先生

東進ハイスクール・東進衛星予備校の英語科の人気講師。英語が苦手な生徒を英語好きに変えてしまうという、情熱とユーモアあふれる わかりやすい授業は大好評。レベルを問わない「本物の基礎力」の養成にこだわった英語力アップを唱え参考書の執筆等も手がけている。血液型:B型。福島県出身。 主な著書に『大岩のいちばんはじめの英文法(英語長文編)』(東進ブックス)、「高校 とってもやさしい」シリーズの『英文法』『英文解釈』『英語のワーク』(いずれも旺文社)。2015年4月21日に『高校 とってもやさしい英文法 改訂版』が刊行。

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