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第34回:『よそいき発音』と『みうち発音』を楽習しよう!

  • 大岩ヒデキ先生のちょっと役立つ“英語楽習”

 はいどうも、こんにちは! 2015年度もいよいよ残りあと数日。やり残したことも特になく、いい感じで過ごしてますでしょうか?

  私? 私ですか? 2015年度の仕事に取り組みつつも、2016年度、2017年度、強いては入試改革実施予定の2020年に向けてバタバタしてます! バタバタすればするほど自分のやる気が高まっていくので、「最近、なんだかやる気がないんだよね」みたいな人は、バタバタしてみるといいかもですよ! 「やる気がないのはやってないから」という意外な事実に気がつく人も中にはいるかもしれません!(やりすぎて、やる気がなくなってきたときは休憩してね)…というわけで、今月も担当させていただきますのは私、バタバタが日常って意外と素敵だよねと感じている、大岩ヒデキでございます! よろしくお願いいたします!

 さて、ここ数か月は「入試直前!」だったので、「楽習」って雰囲気じゃないんじゃないかなぁ…と、ヒデキなりに空気を読んでカタイ(?)マジメ(?)な話が中心だったけど、もう春と新年度(4月)はスグソコということで、今月からはまた盛り上がって楽習しちゃいましょう!

  では、早速だけど、今月の楽習テーマを発表しちゃうぞぉ! はい、そんなテーマはこちら! 「衝撃の事実発覚!英語には発音の仕方が2種類ある!」でございます!


「よそいき発音」と「みうち発音」って、どんな発音…!?

 誰かと話をしていたとき、こんな経験をしたことはないですか?

 「グズグズしてねで、はやぐやるごどやっちめーって。」と注意を受けている最中に電話がトゥルルルル〜。

 「はい、大岩です!……あら、うちもそうなのよー。なんか、ちっともやることやってくれないから、今『グズグズしないで、早くやることをやってしまいなさい』って注意をしたとこなのよー。ほんと、どこの家庭も同じなのよね。おほほほほ。」

 …まあ、上記の例のように方言と標準語というと話はまた変わってくるかもだけど、伝えようとしていることは伝わったかな? 上の例とは別に、例えば標準語で話していても、電話に出る前(みうち発音)と、電話に出ているとき(よそいき発音)で、声のトーンが明らかに変わることってあるよね。他にも、テレビのニュースなどで、他の出演者と話をしている時のトーン(みうち発音)と、原稿を読み始めた時のトーン(よそいき発音)って明らかに変わるでしょ?

 日本語にもこんな現象が見られるように、英語にも当然、同じような現象があるんだよね。実は、普段の音声教材で耳にするのは「よそいき発音」なわけだけど、その音でいっぱい練習しても、知り合い同士の会話がベースになっている映画やドラマ英語などは全然聞き取れなかったりするんだよね。…そう!それは、もうお気付きのように、映画やドラマなどは「みうち発音」が基本なので、音が全然違うというのが原因なんだよ。じゃあ、ちょっといくつか例を見てみよう。

ポイント)「みうち」はかなり早口で読みましょう。

□ water (よそいき)ウォター (みうち)ワラ
□ center (よそいき)センター  (みうち)セナー
□ into (よそいき)イントゥ (みうち)インヌー
□ it’ll (よそいき)イットゥル (みうち)イルゥ
□ with her (よそいき)ウィズハー (みうち)ウィザ
(*カタカナ表記なので、実際の音と少し違います)

 いかがでしたか!? たった5個だけど、音が全然違うということをわかってもらうのが目的なので、わかってもらえれば十分! では、もしあなたが「みうち発音」を身につけたかったら、やるべきことはどんなことか!?……ずばり、映画やドラマを見るときに、「英語字幕」を表示し、何を言っているのかを視覚的に認識しながら、「まねて音読」をしてみる。ズバリ、これでしょう!

 でも、ぶっちゃけ、かなりムズイっす。英語が母語ではない人たちには(私も!)、もはや「どうやればこんな発音になるの?」っていう、なかなかまねできないスーパーな発音も時々見られるので、最初はあまり細かい部分は気にせず、できるところからまねる…というのがいいと思うな。「いや、私は全部まねてやるんだから!」というファンキーな人は、もちろんそれでもいいけど、多くの人が最初からその意気込みでやると、多分、最初の5分で挫折すると思う。。。もしやるなら、「ここが聞き取れるようになった!」という、聞き取れた部分に喜びを感じながらやるといいかもね。

 …というわけで、今月も終わりの時間となってしまいました。え? 「みうち発音」までできるようにならないといけないのかって?……もし、あなたが「映画やドラマを英語のままで楽しめるようになりたい!!!」というなら、その答えはYES。でも、そこまでならなくても、普通に話したり書いたりできればいいかな…なら、「よそいき発音」で十分だと思うよ。ネイティブスピーカーは、ノンネイティブと話すときは「よそいき発音」で話してくれるし、こちらの発言も「よそいき発音」で通じるしね。要は、あなたがどこまでを求めるかって話だよね。英語に限らずだけど、「試験に受かればいいレベルを」目指すのか、「試験のその先へつながるレベル」を目指すのか、「その力を極めるレベル」を目指すのか。これから、また新学期になって、いろんなものが新しくスタートするよね。だから、いろいろな目標を立てて、しっかり学習、いや、楽習していってくださいね!
 では、また来月会いましょう!

著者プロフィール
大岩ヒデキ先生

大岩秀樹先生

東進ハイスクール・東進衛星予備校の英語科の人気講師。英語が苦手な生徒を英語好きに変えてしまうという、情熱とユーモアあふれる わかりやすい授業は大好評。レベルを問わない「本物の基礎力」の養成にこだわった英語力アップを唱え参考書の執筆等も手がけている。血液型:B型。福島県出身。 主な著書に『大岩のいちばんはじめの英文法(英語長文編)』(東進ブックス)、「高校 とってもやさしい」シリーズの『英文法』『英文解釈』『英語のワーク』(いずれも旺文社)。2015年4月21日に『高校 とってもやさしい英文法 改訂版』が刊行。

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