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第26回:『同じ意味の単語の使い分け』を楽習しよう!

  • 大岩ヒデキ先生のちょっと役立つ“英語楽習”

 はい,どうもこんにちは! 毎日ジメジメしていて気が滅入りそうだけど,近所の犬たちが全身に分厚い毛皮をまといながらも元気にしている姿を見ると,やっぱり負けていられないよなぁ…。と思う今日この頃,あなたさまにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか? もう夏はすぐそこ。この夏の過ごし方で,いやいや,もっと言えば,この夏までの「今」の過ごし方次第で一生が変わるかもしれませんからね。気合を入れて過ごしていきましょう!  というわけで,一生を変える気満々で日々を過ごしているワタクシ,大岩ヒデキが今月も担当させていただきます! よろしくお願いいたしまぁす!


 さて、今月は少し面白いお話をしちゃいましょう。あっ,ボクが面白く感じてるだけなので,あなたにとって面白いかはわからないんだけどね,いつものように(笑)それはですね,こんな話なんですよ。先日ね,ネイティブに書いてもらった英文をね,他のネイティブに見てもらったの。ボクが書いた文ではないことを言わずに(笑)そしたらね,数カ所ほど修正されて返ってきたのよ。そこでね,その返ってきた英文をね,また別なネイティブに見てもらったの。もちろん,ボクが書いていないことを言わずにね(笑)そしたらね,また修正されちゃったんだよね。マジか! ってね。もう,どの英文にすればいいのかプチパニックでしたよ,本当に。

 ついでに,もう一つ話しちゃおうかしら。実は私,本を書かせていただくこともあるんですけどね,“校正”と言ってね,他の人に原稿をチェックしてもらう機会があるんだけどね,結構修正案を提案されちゃうんですよ…。しかもね,英文よりも日本語の解説部分の方が多いという…。もちろん,わざと説明を崩すこともあるので(←執筆テクニックを一部暴露)全部を修正するわけじゃないんですけどね,アドバイスを受けて一部を修正しちゃうわけですよ。まあ、本にもよるんですけどね(←謎の執筆テクニックを示唆)。


 さて,執筆テクニックは置いておくとして,今回,ボクがこの2つの出来事を通してお話したかったことは何でしょうか? …。そうそうそう!!! 大岩を指し示す一人称代名詞が,最初の話は「ボク」で,後の話は「私」になってるよね!…って、よく気がついたね!!!ってうっかり褒めちゃうけど,気づいて欲しいのはそこじゃないんだなぁ。お伝えしたいことはですね,英語だろうが日本語だろうが,ネイティブだって本当は文法的に正しく扱いこなしている人は,意外と少ないっていう衝撃の事実なんですよ。


 どうですか? まさかと思うけど,英文法の習得に英語学習の多くの時間を費やしたりしてませんか? ん? またその話かって? いや,だって重要なんですよ!!! 特に,今は受験生達が勉強に超“力”を入れ始める時期ですからね。間違った学習をして欲しくないので,この話は定期的にしちゃいます!!! ということで,話を戻すけど,もちろん最低限,知らなければいけない文法,使いこなせなければいけない文法はありますよ。一方で,20年以上ね,塾や予備校で教えてきた今でも,「え? マジっすか? マジ知らなかった…」という文法知識もあるわけですよ,恥ずかしながら。20年,毎日のように英語に触れている人間が知らないような知識。使う人や場所によって変わってしまうような,実際は覚える必要のない文法事項。本当に受験生にとって,英語学習者にとって,必要なんでしょうかね?「文法は基本事項が終わったら終了!!!」…くらいにしないと,いくらでも知らないことが出てくるからね。その事実を知っておいて欲しいなぁと思ったわけです。ただし,基礎文法はめちゃくちゃ大事なので、何度もネチネチ繰り返して習得しましょうね。


 あらら??? 今回はお話だけでそろそろ終わりが近づいてません? まあ,たまにはこんな回があってもいいか…とも思うんだけども,これでお別れするのはやっぱり寂しい! なので,“単語ちゃん”の話を少しだけしちゃおうかしら。単語ちゃんはいくら覚えてもいい事ばかりですから,いっぱい覚えてね。では,今回は同じような意味を持つ単語の使い分け学習法を楽習しちゃいましょう!

使い分けできるかな?

 単語を覚えていて,「同じ意味」の単語が登場することってあるよね。もちろん,全く同じ意味で別な表現をすることもある。例えば,「つけもの」。標準語では「つけもの」だけど,上品な表現(?)では「香の物」とも言うし,私の生まれ故郷では年配者は「おごご」と言う。こんな風に,単語が違うだけで,同じ意味のものももちろんある。一方で,同じような意味なんだけど,ニュアンスが違うものってあるよね。これは英語の方がわかりやすいので,英語で例えると,軽めの病気はsickで,重めの病気はillを使うことが多いみたいに。…って,話してると終わっちゃうので,早速本題! 使い分け,できるかな?

 ・sympathy(共感・同情)
 ・empathy(共感)
 ※単語の性質により,悲しいニュアンスですみません。

 1)犬を飼ったことがないけど犬好きの人が,飼い犬を亡くしてしまった人に対して。
 2)猫を飼っていて亡くした経験がある人が,飼い猫を亡くしてしまった人に対して。

 正解は,1)sympathy 2)empathyですね。sympathyは,自分に同じような経験はないけど,相手の気持ちを察することができる場合。一方,empathyは,自分にも同じような経験があり,同じ感情を共有できる場合に使われることが多いですね。さあ,では,ここからが大切な部分ですけど,どうやってこの違いを覚えるか!…例文で覚えていくしかないですよね。しかも,その例文の「状況」をしっかりイメージすることが大切です。状況をイメージすることで,使い分けのニュアンスがわかるし,逆に状況に違いがなければ,「つけもの」と同じということです。

 これからは真の国際化社会へ向けての英語力がますます必要になりますからね! 例文とイメージをつなげた音読で,正しい表現力を身につけましょうね!…というわけで,今月も気がつけばお時間のようです。暑くなってきたけど,クーラーなどが効いている場所も多くなるので,体調を崩さないようにね!!!…ということで,今月はここまで。お疲れさまでした!

 …さて,次回はどんな雑…ちょっと役立つ話にしようかな!?

著者プロフィール
大岩ヒデキ先生

大岩秀樹先生

東進ハイスクール・東進衛星予備校の英語科の人気講師。英語が苦手な生徒を英語好きに変えてしまうという、情熱とユーモアあふれる わかりやすい授業は大好評。レベルを問わない「本物の基礎力」の養成にこだわった英語力アップを唱え参考書の執筆等も手がけている。血液型:B型。福島県出身。 主な著書に『大岩のいちばんはじめの英文法(英語長文編)』(東進ブックス)、「高校 とってもやさしい」シリーズの『英文法』『英文解釈』『英語のワーク』(いずれも旺文社)。2015年4月21日に『高校 とってもやさしい英文法 改訂版』が刊行。

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