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第22回:『英文読解のポイント』を楽習しよう!

  • 大岩ヒデキ先生のちょっと役立つ“英語楽習”

“貼るタイプ”のホッカイロ(10個入り)を購入したはずなのに,帰宅すると“貼らないタイプ”のホッカイロ(10個入り)が買い物袋に入っていた今日この頃,あなた様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?…「ああ,これだこれだ!」と思って,後ろの方から取ってカゴに入れたのね。そしたら後ろの方は貼らないタイプが置いてあったみたいでね。人生って気を抜く暇がまったく無いですね,本当に。…というわけで,このコーナーを担当させていただきますのは,この冬,ホッカイロで人生を悟った大岩ヒデキでございます!今月もよろしくお願いいたします!

さて,今年2回目となる英語楽習ですが,受験まっただ中スペシャル(?)ということで,奮闘中の受験生に英文読解のポイントを伝授!!! 受験生は雑談(?)を読んでいる時間はないと思うので,いきなり楽習しちゃうぜぃ,今月は!…ということで,覚えているでしょうか? 第17回で「《訳す》と《読む》は違うのよ」なんていう話をしましたけど,その後《読む》訓練をしっかりとやってくれたでしょうか? この力は,国公立二次や私大の長文対策にも必要不可欠なものなので,ここでもう一度やっておきたいと思います! 心の準備はよろしくって!? では,今月の楽習スタート!

自分が何についての文章を読んでいるのかを明確化せよ!

 長文って,特に抽象的な文って,何が書いてあるかわかんないよね? 文なんて,読みやすく書いてこそのものなので,読みにくい文章を書く時点で,もう筆者として失格でしょ!…と,受験生の頃は私もよく思ったわけです。しかし,文が抽象的であることと,読みにくいかどうかは別問題。言いかえれば,「抽象的でも読みやすい」文はたくさんあるし,入試ではそういう文が出題されるわけですね,基本的に。抽象的な文でも具体的な文でも「自分が何についての文章を読んでいるのか」を明確化しながら読んでいけば,必ず読めるようになっているからね。では,今年のセンター試験でも非常に良い問題が出ていたので,そこでトレーニングしておきましょう!

 制限時間3分)次の文は,SNS(Social Networking Services)について書かれた2015年のセンター試験(第4問 A)の最終段落である。この文を読み,後の問いに答えよ。

 The study then examined whether adults were discussing SNS risks with young people. However, the results here were not clear. While the study found that over 91% of parents and 68% of teachers said they discuss SNS issues with students, almost half of the students (46.1%) responded they do not talk with their parents, and almost three-quarters of the students (74.6%) responded that they do not talk with teachers. There are several possible explanations for this gap.

問 What topic might follow the last paragraph?
(1) Examples of the different risks students face in using SNS
(2) Reasons for the different responses from students and adults
(3) Trends in how students and adults use the Internet
(4) Ways to reduce the number of younger students using SNS

《見ながら解いてもいいヒント》
 次に,その研究では大人が若者とSNSの危険について話をしているかどうかを調べた。しかしながら,これに関する結果は明確ではなかった。91%を超える親と68%の教師が学生とSNS問題について話しているとしたことが研究からわかったが,一方でほぼ半分の学生(46.1%)が親と,ほぼ3/4の学生(74.6%)が教師と話をしていないと答えた。この差に関しては,いくつかの説明が可能である。

問 最終段落に続く可能性があるのはどのトピック(話題)か?
(1) SNSを使うときに学生が直面する様々な危険の例
(2) 学生と大人の反応が異なる理由
(3) 学生と大人のインターネット使用法における傾向
(4) SNSを使用するより若い学生の数を減らす方法

 …さあ,いかがでしょうか!? 正解は…(1)! ではなく,(3)! …でもなく,(4)でもない! そうです! (2)ですね! 当たりましたか? (2)ですよ,(2)!!! では,なぜ(2)「学生と大人の反応が異なる理由」がこの段落の後に続く可能性がある話題なのでしょうか?

 そうですよね! この段落で読んでいるのは「大人と若者がSNSの危険について話しているかどうか」というトピックですよね。流れはこうです。

「大人と若者がSNSの危険について話しているかどうか(=A)」を調べた
→調べた結果,Aは明確ではなかった
→明確でなかった理由は,大人と若者でAについての意見が異なるからだ
→なぜAについての意見が異なるのかは,いくつかの説明が可能だ
→大人と若者の意見が異なる理由の説明(=(2)が正解)

 このように,「自分が読んでいる内容」を押さえることで,話に一本の筋が通り,結果として抽象的な文章も読むことができるわけですね。残された時間の中で,問題演習や過去問演習の中で,ただ読んで,答えを出すだけではなく,「何を読んでいるのか」というトレーニングをしっかりやってみてくださいね!


 ありゃりゃ! もうこんな時間ですか。…というわけで,時間となってしまいました。また次回,お目にかかれたらと思います! 風邪,ひかないようにね!

 …さて,次回はどんな雑…ちょっと役立つ話にしようかな!?

著者プロフィール
大岩ヒデキ先生

大岩秀樹先生

東進ハイスクール・東進衛星予備校の英語科の人気講師。英語が苦手な生徒を英語好きに変えてしまうという、情熱とユーモアあふれる わかりやすい授業は大好評。レベルを問わない「本物の基礎力」の養成にこだわった英語力アップを唱え参考書の執筆等も手がけている。血液型:B型。福島県出身。 主な著書に『大岩のいちばんはじめの英文法(英語長文編)』(東進ブックス)、「高校 とってもやさしい」シリーズの『英文法』『英文解釈』『英語のワーク』(いずれも旺文社)。2015年4月21日に『高校 とってもやさしい英文法 改訂版』が刊行。

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