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第17回:『読むこと』を楽習しよう!

  • 大岩ヒデキ先生のちょっと役立つ“英語楽習”
  • [2014/9/1]

 ゴホゴホゴホッゲホゲホ…。いやあ,風邪ひいちゃいましたよ。ここ2年くらい風邪はひかなかったのに。8月末あたりに急激に気温が下がったりしましたよね。あの当たりから体調を崩し…声もしっかりと枯れまして,全然声が出ません。でも,こうして文字だと言いたいことが伝えられる。文字って,本当にすばらしいよなぁ…と,しみじみ思う2014年の9月。…というわけで,今月もこのコーナーを担当させていただきますのは,夏でも風邪をひきますが,何か問題でも? 的な雰囲気の,大岩ヒデキでございます! よろしくお願いいたします!


さあ,受験生ならそろそろセンター試験の総仕上げの時期! センター試験は,本当にいろいろなことを教えてくれる良問揃いなので,しっかり取り組んで欲しいですな。例えば,“第3問”なんかは,「訳す」ことと「読む」ことの違いなんかも教えてくれたりするんですよ。え? 「訳す」と「読む」は同じでしょですって!? 突然,何をハレンチなことをおっしゃるの,この子ったら! いやいやいやいやいや,「訳す」と「読む」は全然違いますことよ! どのぐらい違うかというと,レタスとキャベツくらい違いますからっ!!!…はい,伝わらない。。。。。まぁ,よくわからない冗談は置いておきまして,これからは「読む」訓練をしっかりやっておくべき時期に突入するので,ここでちょっと楽習しちゃいましょう! では,日本語訳を見てもいいので次の問題の答えを,3分で出してみてね。

(制限時間3分)次の問いの段落には,まとまりをよくするために取り除いた方がよい文が一つある。取り除く文として最も適当なものを,下線部①~④のうちから一つ選べ。


 With a little bit of care, your goldfish can live much longer than you might expect. First, choose the largest possible tank you can afford and decorate it with objects such as small rocks and plants. ①However, be careful not to put sharp objects in the tank that could harm your fish. Second, feed them only as much as they can eat in a few minutes and immediately remove any leftover food. ②You can soon teach them to eat from your hand. ③The most important thing is to clean the tank and change the water at least once every two weeks. ④To make it easier for the fish to adjust to new water, partial water changes are much better than complete water changes. By doing all these things, you can be sure your fish will survive into their “golden years.”
(2014年度 センター試験 第3問より)

《見てもぜんぜんかまわない,むしろ見て欲しいくらいの日本語訳》
 ほんの少しの世話で,金魚は思っているよりもはるかに長生きしうる。まず,余裕がある限り大きな金魚鉢を選び,それを小さな岩や植物のようなもので飾る。①しかし,魚を傷つける可能性のある,とがったものを鉢に入れないように注意しよう。次に,エサは数分間で金魚が食べられる量だけを与え,食べ残したエサはすべて即座に取り除く。②あなたはすぐに,自分の手からエサを食べるよう,金魚に教えることができる。③最も重要なことは,鉢を掃除して少なくとも2週間に1度は水を入れ替えることである。④魚が新しい水になじみやすくするためには,水の一部を入れ替える方がすべて入れ替えるよりずっとよいのだ。これらをすべて行うことにより,金魚が「老後」まで生きることを確信できる。

長文楽習では「流れを押さえる=読む」訓練を!

 さぁ,どうだい? どうなんだい? ぐいぐい来たかい? 答えは出せたかい?…というわけで,今回の正解は………②です! どう? 当たった? 当たった人はスバラシイ!…のですが,「日本語訳を見たときに,②だけ何となくおかしい」のように,何となくの雰囲気で選んで正解した人は注意したいところですね。「何となくおかしい」では,「読めていない」かもしれない。つまり,話が少し抽象的になると,正解できなくなるかもしれないよね。


 では,上の英文は,なぜ②が不要な文,つまり不自然に感じてしまう文なのか。それがわかるかが重要なんだよ。出だしが「ほんの少しの世話で金魚は思っているよりずっと長生きしうる」なので,この英文は「少しの世話・金魚・長生き」の関係を述べた文章だとわかるよね。つまり,この3つの関係から外れた内容は,「流れに合わない=不自然」ということになる。だから,これらの関係から外れた内容の②は取り除いた方がよい文だと判断できるんだ。


 「訳せる」というのは,「英文から日本語訳が作れる」こと。一方で,「読める」というのは,「文が伝えようとしているメッセージを受け取ることができる」ことになるわけだね。このように,長文楽習では「流れを押さえる=読む」訓練をすること。そうすれば,話が抽象的になってもしっかり読める力が付くからね。(おお! 今回の内容って,予備校の先生っぽくない!?)


 あらまっ! どうやら今月も終了のお時間のようですな。センター試験は,他にもいろんなことを教えてくれているので,ぜひ,そのメッセージに耳を傾けてみてくださいね(「みんなのセンター教科書 英語(旺文社)」にて,そのメッセージは読めます←堂々と宣伝してみた)! それでは来月,またお会いいたしましょう! 風邪ひかないでね! それでは,今月はここまで。お疲れ様でした!


 …さて,来月はどんな雑…ちょっと役立つ話にしようかな!?

著者プロフィール
大岩ヒデキ先生

大岩秀樹先生

東進ハイスクール・東進衛星予備校の英語科の人気講師。英語が苦手な生徒を英語好きに変えてしまうという、情熱とユーモアあふれる わかりやすい授業は大好評。レベルを問わない「本物の基礎力」の養成にこだわった英語力アップを唱え参考書の執筆等も手がけている。血液型:B型。福島県出身。 主な著書に『大岩のいちばんはじめの英文法(英語長文編)』(東進ブックス)、「高校 とってもやさしい」シリーズの『英文法』『英文解釈』『英語のワーク』(いずれも旺文社)。2015年4月21日に『高校 とってもやさしい英文法 改訂版』が刊行。

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