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第14回:『英語の音』について楽習しよう!

  • 大岩ヒデキ先生のちょっと役立つ“英語楽習”

真夏のような暑さでしたが、乾燥していて過ごしやすかった5月が終わり,湿気が増えてきてなんともジメッとした6月へ突入してしまいましたね。服装にも困るこの時期は,同時に体調を崩しやすい時期だったり,食中毒に気をつけなければいけない時期だったりもするので,体調管理と衛生面には、本当に注意してくださいね。そんなわけで,今月も担当させていただきますのは私,一年中マスクをつけて体調管理に気を配っている大岩ヒデキでございます! よろしくお願いいたします!


さて,今回はいつもと切り口を変えまして,リスニングというか,発音というか,そういった「英語の音」な感じの楽習にしようかなと思ってます。最近は本当に私の周りでは見かけなくなりましたが,CDなどの音源を使わない勉強だけとかになっていませんよね!?もし,音源を使わない勉強を続けているとしたら…オソロシイことになるかもしれません。今すぐに,音源を使った学習を取り入れてくださいね!…そうしないと…音が間違っているので,“読めるのに,聴けない+話せない”。膨大な時間を使って学習してきた単語を,また膨大な時間を使って学習しなおさなければならない。しかも,間違った音でインプットしてしまっているので,正しい音が非常に頭に入りにくくなるというおまけ付き。ね? オソロシイでしょ!? 具体的には,debt(デット)を「デブト」と発音したり,won(ゥワン)を「ゥオン」と発音していては通じないので、音は正しく覚えようねという感じですね。


 では,発音の話が始まると避けては通れない,日本国内で英語を学んでいる人たちがよく間違う母音について,今月は学習しちゃおうかな。「学習者がよく間違う=ちゃんと学習してきてね=チェックしちゃうぞ=入試に出やすい」というこの等式が成り立つ内容ですからね(実際,センター試験なんかでもバリバリ出ちゃってるぞ←今年も出たしね)!

「o」の発音には気をつけろ!

 Bobって発音してみてくれる? そう,これは「bɑ:b(バーブ)」または「bɔb(ボブ)」という発音だね。では,fog(霧)の発音は?「fɑ:g」「fɔ:g」「fɔg」になるよね。基本的に,短めに発音されるoの発音は,「ɑ(あ)」や「ɔ(お)」(またはこの中間っぽい音)と発音されることが多いんだよ。boss,god,boxなんかも全部同じ発音だからね。では問題です! 次の単語に含まれるoはどんな発音でしょうか?


1:love
2:come
3:onion ←最初のoのみ
4:glove
5:oven


 さあ,読めたでしょうか? では,答え合わせ!

1:lʌv
2:kʌm
3:ʌnjən
4:glʌv
5:ʌvn


 そうなんですね! oは短く発音されるときは「ɑ」「ɔ」になるはずなのに,これらは「ʌ(驚いたときに出るようなシャープな“ア”)」と発音されるんですね。…ええ!? ヒデキのウソつき! 最初に教えたことと違うじゃん! とか思ってませんよね!? 今回は「学習者がよく間違う音」を学習しているので,何もウソついてないもーん。


 ということで,種明かし。何度も言っちゃうけど,oは短く発音されるときは「ɑ」「ɔ」が基本(例外はもちろんある)。そして,「ʌ」という発音は,本来はuが短く発音されるときの音なんだよ。run(rʌn),muscat(mʌskət),tub(tʌb)のようにね。そして,問題に出てきた単語は,昔は「luve」「cume」と書かれていたんだけど,uの後にv,n,mみたいに縦の線が多いアルファベットが来ると,uv,un,umみたいになって,wなのかmなのかnなのかvなのかuなのか見づらいんだよね。だから,見やすくするためにこんな単語はu→oに置き換えられて,音だけ「ʌ」が残ってしまったという説があるんだよ。


 つまり,本来,見た目上発音されるべき音と,実際に発音される音にズレがあるので,ちゃんと勉強しているかどうかチェックされやすい単語ということになるわけだね。まあ,今回は何を伝えたかったかというと,前述のようにルールも大切だけど,それに当てはまらない発音なんて山のようにあるので,CDなどの音源をうまく使いながら,「使える単語力」を身に付けてくださいねってことです!


 おっと,気がつけば今月もそろそろさよならの時間のようです。ジメジメしていて集中しにくい気候だけど,将来の夢のために頑張って前へ進んでいきましょうね! それでは今月はここまで。また,来月お目にかかりましょう!


 さて,次回はどんな雑談(←ついに言った!)…じゃなくて,楽習にしようかな?

著者プロフィール
大岩ヒデキ先生

大岩秀樹先生

東進ハイスクール・東進衛星予備校の英語科の人気講師。英語が苦手な生徒を英語好きに変えてしまうという、情熱とユーモアあふれる わかりやすい授業は大好評。レベルを問わない「本物の基礎力」の養成にこだわった英語力アップを唱え参考書の執筆等も手がけている。血液型:B型。福島県出身。 主な著書に『大岩のいちばんはじめの英文法(英語長文編)』(東進ブックス)、「高校 とってもやさしい」シリーズの『英文法』『英文解釈』『英語のワーク』(いずれも旺文社)。2015年4月21日に『高校 とってもやさしい英文法 改訂版』が刊行。

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