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第8回:「事実を伝える文」と「思考の世界を伝える文」

  • 大岩ヒデキ先生のちょっと役立つ“英語楽習”

 インフルエンザの予防接種は打ちましたか??? 私は打ちました! しかも,副作用で微熱まで出しました(←人生初)! 人生,何事も経験なので,本当にいい経験をしました。…と,いきなり話を始めましたが,今月も『ちょっと役立つ英語楽習』の世界へようこそ! 一年を締めくくる月にふさわしい内容にしようと考えているのはもちろんワタクシ,大岩ヒデキでございます。今月もよろしくお願いいたします!


 さて,そう言えば,ちょっと聞きましたか奥さん。世間はもう12月ですって。ついこの間,夏が終わったと思ったら…などという,過ぎ去った時間の話をしても時間の無駄なので,我々は前を見て進んで行くことにしましょう。…そんなわけで突然ですが,あなたは『自分の思考の世界』を,相手にうまく伝えられますか!? うんうん。「I love you.」「I miss you.」ですか。なるほど。…突然そんなこと伝えられても~,ヒデキ~,困っちゃうから~~~。…はい,今私から離れたあなたのその心,今すぐここに集合~。では前置きはこのくらいにして,ページを閉じられてしまう前に,今月の楽習をスタートしちゃいましょう!

あなたに届け,私の思考の世界

 英文には「事実」を伝える文と,「思考の世界」を伝える文があるのはご存知ですか? では,下の文を比較して,「事実」と「思考の世界」を分けてみよう! ポイントがハッキリとわかるように,英文は中一レベルにするけど,馬鹿にしないでしっかり考えてみてね。


クイズ:次の文は「事実」?「思考の世界」?
(1)You play tennis every day. (君は毎日テニスをする)
(2)You played tennis yesterday. (君は昨日テニスをした)
(3)You will play tennis tomorrow. (君は明日テニスをする)
(4)You should play tennis. (君はテニスをすべきだ)
(5)You must play tennis with Ken. (君はケンとテニスをしなければならない)


こたえ
(1)事実
(2)事実
(3)思考の世界
(4)思考の世界
(5)思考の世界


さて,これら全部,正解できたでしょうか!? 5秒以内で全問正解できたあなたは,きちんと英文を読むときに,この読み分けができているようですね。では,“種明かし”といきましょう。

英文には「事実=実際に起こった,または起こっている出来事」を伝える「過去形・現在形などを使った文」と,「思考の世界」を伝える「未来の文・助動詞を使った文」があると考えると,英文の見え方が変わってくると思うよ。

□ 一般動詞・be動詞の過去形・現在形など :事実
□ 未来の文・助動詞を使った文 :思考の世界

「(1)You play tennis every day.」は「現在の習慣=事実」,「(2)You played tennis yesterday.」は「昨日の出来事=事実」を伝えているよね。一方で「(3)You will play tennis tomorrow.」は「明日の予定=思考の世界」,「(4)You should play tennis.」は「私のYouに対する考え=思考の世界」,「(5)You must play tennis with Ken.」も「私のYouに対する考え=思考の世界」だよね。

そんなことがわかってくると,「I love you.」「I miss you.」は思考の世界というよりも,事実を伝えている,「強い言葉」に見えてこないかな!?「もう,思考の世界とか,そういう未確定のものじゃなくて,何て言ったらいいのかな…見えないかもしれないけど,ここに事実としてあるんだよね…I love you. I miss you.っていう事実がさ」的なっ! 的なっっ!!! 的なっっっ!!!

 …なんだ。すごく寒いと思ったら12月だからだね。よかった,私の原稿が寒いんじゃなくて。まあ,そんなわけで,助動詞などをうまく駆使すると,「思考の世界」もうまく伝えられると思うので,実際に使ってみてほしいと思うし,長文を読むときなども,『事実を伝える文』なのか 『作者の思考の世界を伝える文(←長文を読むときはめちゃくちゃ重要)』 なのかに気をつけながら,強弱を付けながら英文を読む手がかりにもなるよね。(もちろん,このほかにも「I think」などをつけて「思考の世界」を生み出す技もある)


あら,今月ももうおしまい!? 本当に,毎月終わるのがはやくて困っちゃうわよね~。あと,2万wordsくらいほしいわよね~~~~。…はい,誰もいらない(読まない)ですね。…そんなわけで,今年も残りあと少しですが,自分の夢や目標のために全力で頑張っていきましょうね。それでは,来年も楽しく「楽習」をしたいと思いますので,必ずまた見にきてくださいね!
それでは,良いお年を!!!

さて,次回はどんな雑…ちょっと役立つ話にしようかな!?

著者プロフィール
大岩ヒデキ先生

大岩秀樹先生

東進ハイスクール・東進衛星予備校の英語科の人気講師。英語が苦手な生徒を英語好きに変えてしまうという、情熱とユーモアあふれる わかりやすい授業は大好評。レベルを問わない「本物の基礎力」の養成にこだわった英語力アップを唱え参考書の執筆等も手がけている。血液型:B型。福島県出身。 主な著書に『大岩のいちばんはじめの英文法(英語長文編)』(東進ブックス)、「高校 とってもやさしい」シリーズの『英文法』『英文解釈』『英語のワーク』(いずれも旺文社)。2015年4月21日に『高校 とってもやさしい英文法 改訂版』が刊行。

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