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第4回:『「双子」のお話』

  • 大岩ヒデキ先生のちょっと役立つ“英語楽習”

 8月! 夏本番って感じの暑さですね! 突然の豪雨や,猛暑・酷暑が続きそうな今夏ですが,こんな時は現実逃避して,別な世界を楽しむしかないような気がしませんか?…この強引な展開に慣れてきたあなたは,もうこちらの世界の住人ですね(ニヤリ)。…というわけで,『ちょっと役立つ英語楽習』の世界へようこそ! もちろん担当はワタクシ,暑さでゲンナリの大岩ヒデキでございます。今月もよろしくお願いいたします!

 実は,7月末に10日間ほど私の所属する予備校で実施された勉強合宿(a study camp)に参加していたのですが,勉強って,特に英語って,『ほんのちょっとしたこだわり』を持つことが大切なんだなーとあらためて実感いたしました。一見同じような勉強をやっているように見えても,ちょっとポイントがずれてしまうと全く点につながらない。例えば,同じく音読をしている人でも,ただ「He fell asleep, both his legs on the desk.(両脚を机の上にのせて,彼は眠った)」と棒読みをして全文を丸暗記しようとしている人と,「He fell asleep/both his legs/on the desk.」という意味を持ったカタマリ[チャンク]を意識して,『意味を相手に伝えるつもりで,気持ちを乗せた,言葉としての音読』をしている人とでは,結果がビックリするほど大きく違っていたんですよ。

 同じように見えるものであっても,いや,同じように見えるものこそ,その『ちょっとした違い』にこだわりを持ち,しっかりと違いを意識することが何事においても大切なのかもしれませんね。

 …そうだ! 今回の「英語楽習」のテーマはそれにしよう!!!(←今思いついたらしい)
同じように見えるんだけども,ちょっとした違いのある表現。そんなお話をしてみようかな。

 では,今回は,『双子』の話を2つほどしてしんぜよう。おっほん。

第1章 will ちゃん と be going to ちゃん

 昔々,ある村に,「未来」という姓の「未来 will ちゃん」「未来 be going to ちゃん」という,それはそれは可愛らしい双子の女の子が住んでおった。willちゃんとbe going toちゃんは,見た目もうり二つ。ゆで卵のゆで加減の好みも一緒。いただきますのタイミングから,ごちそうさまのタイミングまで,何から何まで同じという,本当に息の合った双子として有名だった。しかし,そんなwillちゃんとbe going to ちゃんには,見た目にはわからない違いが1つだけあったのだ。それは,『willちゃんは,その場で思いついたことを行動する』ことが多いのに対し,『be going toちゃんは,前々から計画を立てて行動をする』ことが多いという性格の違いだった。ちょっとした違いではあったが,親しい友人は,見た目で区別ができない「willちゃん」と「be going toちゃん」を,そんなちょっとした性格の違いで見分けていたんだってさ。

□ I will buy the magazine. (私はその本を買うわ)←今思った
□ We are going to attend the meeting. (私たちはその会合に出席する予定よ)←前々から計画

第2章 can くん と be able to くん

 今は昔,ある山奥に,「可能」という姓の「可能 can くん」「可能 be able to くん」という,それはそれは才能にあふれた双子の男の子が住んでおった。canくんとbe able toくんは,見た目もうり二つ。目玉焼きの焼き加減の好みも一緒。おやすみなさいのタイミングから,おはようございますのタイミングまで,何から何まで同じという,本当に息の合った双子として有名だった。しかし,そんなcanくんとbe able toくんには,実は小さな違いが1つだけあったのだ。それは『can くんは,身に備わった能力』がすごく,『be able to くんは,一時的な能力』がすごいという違いだった。ちょっとした違いではあったが,親しい友人は,見た目での区別が難しい「canくん」と「be able toくん」を,しっかり区別することができたんだってさ。

□ The pup cannot swim yet. (その子犬はまだ泳げない)←能力が備わっていない
□He was not able to walk anymore. (彼はもはや歩けなかった)←一時的にその能力がない



…今回は,話が広げられなかったな。あれか!? これが夏の疲れというヤツか!? そうか…。これが夏の疲れか~。(←能力の限界だとは認めない)


 それはさておき,「will = be going to」「can = be able to」と覚えていても,通常は全く問題無いわけだけど,ちょっとした違いがわかると深みが増して,英文を読むのも楽しくなったりしちゃいますよね!

 あら! 今回ももうおしまいのお時間!?
 本当に,毎月速くて嫌だわ~。あと50行くらいいけちゃうのに!
 …そうね。そんなに読みたくないですよね。はいはい。
 というわけで,来月もちょっと役立つ話を「楽習」したいと思いますので
 また,楽しみにきてくださいね!

 さて,次回はどんな雑…ちょっと役立つ話にしようかな!?

著者プロフィール
大岩ヒデキ先生

大岩秀樹先生

東進ハイスクール・東進衛星予備校の英語科の人気講師。英語が苦手な生徒を英語好きに変えてしまうという、情熱とユーモアあふれる わかりやすい授業は大好評。レベルを問わない「本物の基礎力」の養成にこだわった英語力アップを唱え参考書の執筆等も手がけている。血液型:B型。福島県出身。 主な著書に『大岩のいちばんはじめの英文法(英語長文編)』(東進ブックス)、「高校 とってもやさしい」シリーズの『英文法』『英文解釈』『英語のワーク』(いずれも旺文社)。2015年4月21日に『高校 とってもやさしい英文法 改訂版』が刊行。

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