page_top

第12回:「正確な情報」「的確なトレーニング」「時間」があれば、英語4技能は必ず身につけることができる!

  • 大岩ヒデキ先生の「英語4技能」はこうして磨く・鍛える!
  • [2018/3/15]

 「天才(てんさい)」「神童(しんどう)」「大岩秀樹(おおいわひでき)」…並外れた能力を持つ者への呼称(こしょう)は数多くある。キミはどうだろうか? 天才か? 一般的な雰囲気か? 新学年を迎える前に、いや、新学年を迎える前だからこそ、確認をしておきたいのだ。もし今のキミが、「自分はやってもできるようにならない」とか、「苦手」という手っ取り早い言葉で全てを片付け、「本当の自分の能力」に気がついていない状態だとしたら、今、この瞬間からそんな「誤解」を捨ててしまおう。なぜなら、キミはできるからだ。特に、英語に関しては、必ずできるからだ。

 英語は世界言語だ。言い換えれば、世界中の誰もが使いこなせることが約束されているものなのだ。確かに、理解することも覚えることも多いし、音読しなければいけないし、反復しなければいけないし、面倒くさいかもしれない。しかし、理解して覚え、音読して反復すれば、必ずできるのだ。英語は「できる」「できない」ではなく、「やる」「やらない」の違いでしかないのだ。ならばやろう。今まではもういい。新学年を迎える今がチャンスなのだ。新学期が始まってからではなく、新学期が始まる前の、今がチャンスなのだ。

 つい先日、東京大学は「2020年以降も4技能入試は合否に関係しない」と発表したが、これは4技能がいらないと言っているわけではない。その証拠に、「合否には関係しないが、4技能入試の成績は提出してもらい、入学後の指導の資料にする」としている。言い換えれば、ある程度の4技能ができるのは前提であって、東大が求めるのはもっと上の話なのだということなのだろう。つまり、ある程度の4技能は、やはり“できること”が前提となってくるのだ。つまり、新学期が始まってからではなく、新学期が始まる前の、今がチャンスなのだ。

 4技能で絶対的に必要となるのが「時間」である。今までもそうであったが、英語が「苦手」だと誤解している人は、英語に「時間」を使っていなかったのではないだろうか? これからもっと時間が必要になるのだ。なら、やはりチャンスは今ということになる。時間をかけて、正確な情報をもとに、的確なトレーニングをつめば、必ずできるようになるのだから、残された時間で、可能な限りの時間を確保するためには、やはり「今すぐに」なのだ。あとは、必要なのは、正確な情報と的確なトレーニングだ。

■ 今年のセンター試験(筆記)から正確な情報をゲットしよう!

 では、正確な情報を得るために、1問、問題を解いてもらおう。今年のセンター試験(筆記)第3問Bからの抜粋だ。

B 次の会話は,ある大学で映像制作の課題について学生たちが話し合いをしている場面の一部である。(   )に入れるのに最も適当なものを,それぞれ下の①~④のうちから一つずつ選べ。

Jennifer: Let’s get started. We are supposed to create a film for a group project in our film-making class. As the group leader, I think the sooner we start, the better our movie will be. Does anyone have any ideas for our movie?

Michael: I do. I think many people watch movies to feel happier, so why don’t we make something that can make people feel good? Last year, one group of students in this class made a documentary about our university basketball team. They filmed interviews with players and their training many times over a period of three months. For the audience, watching the documentary was a way of experiencing the hard work of the players, the friendships among the teammates from different backgrounds, the trust between the players and their coach, and finally the joy of their victory in the national tournament. Their amazing story of triumph appealed to a wide audience and everyone involved in the film received lots of praise. I would like to create a similar movie documenting people working hard and achieving their goals.

Jennifer: So, are you saying that (   )?

① audiences enjoy watching stories of people achieving success
② audiences want to watch interviews of hardworking athletes
③ documentary films can make audiences happy very easily
④ it is important for us to spend a long time making our movie

 …解けたかな? 答えは①だけど、確信を持って正解できただろうか。この問題は、間接測定問題ではあるが、「会話=Speaking」の能力が問われていることはわかるであろう。そうなのだ。センター試験は、間接測定・直接測定という形で、そもそも4技能を問う試験なのだ。話を戻すが、「会話」で一番大切なのは「相手は何を伝えたいのか=話の要点」が理解できるかどうかである。つまり、「相手の考え=主観的情報」を押さえるのが、この問題のカギとなる。つまり、Michaelの「I think many people watch movies to feel happier, so why don’t we make something that can make people feel good?」「I would like to create a similar movie documenting people working hard and achieving their goals.」が要点となるので、まとめると「人々が幸せを感じる映画を作りたくて、その内容は、頑張って目標を達成する内容だ」と言っていることになる。だから、それと同じことを言っている①が正解となるわけだ。ちなみに、Michaelの上記の部分以外は、過去の事実などが述べられた客観情報であり、こちらは要点のサポート的な役割を果たす。

 さて、ここで伝えたかったことは何なのか。普段の勉強も、情報がなければただの「問題」になってしまうが、情報があれば4技能の能力を高めるトレーニングになるということだ。…え? 何を言っているかわからないって? 上記の問題は形式的にはReadingだ。しかし、Speakingとは「要点+サポート」からできているという情報があれば、自分でSpeakingトレーニングをするときも、同じように展開すればいいことに気がつくのではないだろうか? これはWritingにもつながる知識ではないだろうか? よく、サポート情報まで「主観」になっている英作文を見かけるが、サポート情報は「客観」でなければいけないことがわかるのではないだろうか? Listeningでも、漠然と長い会話を聞くのではなく、どこが「主観」なのかを注意して聞くこともできるのではないだろうか?

 勉強とは、「どこに目を向けるのか」が大切なのだ。「その問題が解ければいい」という視点で勉強すれば、その問題しか解けない知識となる。しかし、4技能を意識すれば、4技能のトレーニングにだってなる。もう一度言おう。「正確な情報」「的確なトレーニング」「時間」があれば、英語は、4技能は必ず誰でも身につけることができる。過去の自分なんか関係ない! 今の自分なんか関係ない! これからの自分は、過去の自分や今の自分とは違うのだ。英語は必ず誰でもできる! さあ、始めよう。これからの自分のために。


【パスナビ編集部より】
「大岩ヒデキ先生の『英語4技能』はこうして磨く・鍛える!」は、今回で最終回です。
2018年4月からは、大岩先生の「新連載」がスタート予定です。どうぞ、お楽しみに!

記事画像
福島の神童と呼ばれていた少年時代(5段階評価)

記事画像
先生からも、将来を極めて有望視されていた少年時代

著者プロフィール
大岩ヒデキ先生

大岩秀樹先生

東進ハイスクール・東進衛星予備校の英語科の人気講師。英語が苦手な生徒を英語好きに変えてしまうという、情熱とユーモアあふれる わかりやすい授業は大好評。レベルを問わない「本物の基礎力」の養成にこだわった英語力アップを唱え参考書の執筆等も手がけている。血液型:B型。福島県出身。 主な著書に『大岩のいちばんはじめの英文法(英語長文編)』(東進ブックス)、「高校 とってもやさしい」シリーズの『英文法』『英文解釈』『英語のワーク』(いずれも旺文社)。2015年4月21日に『高校 とってもやさしい英文法 改訂版』が刊行。

大岩ヒデキ先生の「英語4技能」はこうして磨く・鍛える! 記事一覧

記事一覧に戻る

特集 記事一覧

特集 記事一覧に戻る

今月の入試対策

supported by螢雪時代

大学を比べる・決める

My クリップリスト

0大学 0学部 クリップ中