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第7回:リスニング力をアップさせる3大原則とは!?

  • 大岩ヒデキ先生の「英語4技能」はこうして磨く・鍛える!
  • [2017/10/16]

 『秋深し 隣は何を する人ぞ』…確かに気になるのだろう。特に、予備校講師とか執筆業とかしていると、昼間に家にいたり、そうかと思うと一週間以上帰ってこなかったり、荷物(テキストや原稿など)が頻繁に届いたりと、まあ、近所の方々には変な目で見られるよね、慣れたけど(かと言って、自分は予備校で働いておりまして…なんて自分から言うのも変だしね)。世の中、様々なお仕事がございますゆえ、自分の尺度でのみものを見ないように気をつけよう(ヒデキは決して怪しい者ではございません)! しかし、あなたは違う。きっと、隣の人よりも気になることがある…そうですよね!?

 『リスニング 一体何を するものぞ』…そう! センター試験はもちろん、一般入試や資格試験、さらにはTEAPなどの外部検定試験でもその重要性を年々増し続けているリスニング力。短期的に見れば、環境問題のような問題よりも、リスニング問題への対応の方に頭を抱える人も少なくないのではないだろうか(大学に受からないと、環境問題の研究ができないし!)。そんなあなたに、2回に渡り、リスニングの話をしたいと思う私は神なのだろうか?…いや、予備校講師です。

 正直、リスニングに関しては「今まで全くやったことがない」という人もいるだろうし、中途半端に手をつけてしまった人も、最初からやった方が早く成長する分野でもあるので、最初から話していきますね。(もちろん、辿り着く先は同じでも、進んでいくルートはいくつもあるので、きちんと他の先生に教わっていて、それが今回の内容と違う場合は、ルートの違いだと思ってくださいね。)

 ではまず、『リスニング力をアップさせる3大原則』から伝授いたしましょう。とっても大切なので、大声で音読して、頭と心に浸透させましょう! せーの!

1:Listening!(聴くこと)
2:Reading With Sound!(音を用いて読むこと)
3:Reading Aloud!(音読すること)

 当たり前すぎて引いた? でも、引くくらい当たり前のことを徹底するのが、英語の習得には欠かせないからね(でも、この当たり前を無視する人が本当に多いんだよね…)。では、その重要性を確認しておこう。



英語の習得には欠かせないのは、“当たり前のこと”を徹底すること!

 1:Listening!(聴くこと)
 リスニングは耳を作らないことにはどうしようもないという現実に目を向けよ! 仮に発音記号を目で見て正確に覚えたとして、仮にマーク式の発音問題が満点だったとして、それでもリスニングではほとんど点が取れないだろう。「知っている(知識)」と「使える(技能)」は似て非なるもの。跳び箱をとぶには、体育の教科書を見ていてもダメ! リンゴの皮をむくのには、料理番組を見ていてもダメ!! リスニングをするのには、発音ルール覚えてもダメ!!! 時間があるなら30分、本当に時間がないなら5分でも1分でもいい。毎日、真剣に「英語の音」と向き合う時間を作って、技能を伸ばす姿勢で確実に伸ばしていこう。

 2:Reading With Sound!(音を用いて読むこと)
 リスニングには「とにかく聞こえるようになるまで、文字を見ないで聞き続ける」というトレーニングがあるが、それは個人的には中級者以上にオススメ。理由は、例えば、simultaneouslyの発音は「シムルタネアスリー」だと思い込んでいる人は、何万回聞いても「さいめぁるてエィにぁすりー=simultaneously」にはたどり着かないから。最初の段階では、英文を見ながら音を聞いて、「思い込み」で間違って覚えている音を修正することが重要。また、そういったトレーニングの中で、音のつながりや、発音されない音などにも気がつくはず! 急がば回れの精神で、着実にリスニング力をアップさせていこう。

 3:Reading Aloud!(音読すること)
 リスニング問題は、「聞こえるだけ」では実は対応できない。日常会話レベルでも「聞き取る+内容を理解する」という2つは最低でも同時に処理する能力を身につけねばならないが、これが試験となると「聞き取る+内容を理解する+問題の選択肢を読んで理解する+解答を導き出す」の4つを同時に進行しなければならない。…できるんだろうか?…できるかじゃなく、やるんです! そして、もちろんできるんです! そのためには、「聞き取った音を、生きた情報、すなわち言葉として運用する力」を養うことが重要! そして、そのトレーニングこそが音読なのです。英文を見ながらであれば聞きとれるようになった文を、徹底的に音読し、見なくても理解でき、自分でも言えるレベルにまで復習する。そのトレーニングで、「単なる音の情報」は「言葉」に変わります。言葉レベルまで運用能力を高めれば、必ず試験には対応できます。母語であれば、友達と電話しながら、きちんと返事をしつつ、落書きしたりおかし食べたりしてるでしょ? 徹底的に音読をして、そのような同時処理能力に必要な力をどんどん高めていきましょう。

 そして、いよいよ…とリスニングの真髄に入るとこまできたと思ったら、今回はお時間となってしまいました…残念(また来月!)。

 でも、終わる前にあと少しだけいい?「リスニングが苦手、リスニングが苦手と言いますが、本当に苦手なのは英語ですか?」ということ。当たり前だけど、母語で理解できない(または解けない)問題は、他言語でも無理だからね。これは長文にも共通することだけど、苦手な人は、「母語なら解けるのか」と自分に問いただしてみよう。長文なら、和訳ならば解けるのか? リスニングなら、日本語ならば解けるのか? ってね。問題集なら選択肢も含めて和訳が載ってるよね? リスニングであれば、友達とかに日本文を読んでもらって(もちろん交代でね!)、自分は日本語の選択肢を見ながら、日本語で解いてみる。それでもできない場合は、流れをとらえる国語力であったり、聞いた情報を一時的に記憶するトレーニングが不足していたり、先に述べた「聞き取る+内容を理解する+問題の選択肢を読んで理解する+解答を導き出す」の同時進行に慣れていなかったりなど、英語以外のところに原因があるからね。見当違いの学習で時間を無駄にしないように、早急に原因を特定して日々のトレーニングで克服しておこう! では、そこまでを、来月までの宿題としましょうか!
 では、また来月お会いいたしましょう!…ということで、今月はここまで。大岩ヒデキでした。

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過ぎ去りし夏の思ひ出

著者プロフィール
大岩ヒデキ先生

大岩秀樹先生

東進ハイスクール・東進衛星予備校の英語科の人気講師。英語が苦手な生徒を英語好きに変えてしまうという、情熱とユーモアあふれる わかりやすい授業は大好評。レベルを問わない「本物の基礎力」の養成にこだわった英語力アップを唱え参考書の執筆等も手がけている。血液型:B型。福島県出身。 主な著書に『大岩のいちばんはじめの英文法(英語長文編)』(東進ブックス)、「高校 とってもやさしい」シリーズの『英文法』『英文解釈』『英語のワーク』(いずれも旺文社)。2015年4月21日に『高校 とってもやさしい英文法 改訂版』が刊行。

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