酪農学園大学の食と健康学類・給食経営管理学研究室（小林道講師）では、パンを製造・販売している(株)どんぐりと産学連携で、学生のアイデアを取り入れたパンの企画・開発を行っている。３回目を迎える2015年もコラボ商品10種類が完成し、クリスマス期間限定として、どんぐりの２店舗で販売された。

　この取り組みは、パンの企画から販売まで学生が主体的に企業と連携を図ることにより、将来の職業人としての企画力や実践力などを総合的に高めることを目的としている。
　商品化されたパンはどんぐりのスタッフのアドバイスを受け、試作を繰り返して完成させたもの。学生たちは高齢者や子どもにターゲットを絞った味つけや、管理栄養士コースの学生らしく、野菜を多く使って商品に栄養的な付加価値をつけるなどの工夫をした。期間中には、学生が販売促進の活動として店頭に立つ日もあったことがパンの売れ行きにもつながり、好評を得たという。

　この企画は学生の総合力を磨く絶好の機会であることから継続的に実施する予定。今後はクリスマス時期以外での企画立案や、同大学の乳製品や農産物、北海道産小麦を生かしたパンの開発などが検討されている。