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背の高い木では、葉の貯水組織が貯水タンクの役割を果たす!

神戸大学

  • [2016/2/26]

 神戸大学大学院農学研究科の石井弘明准教授と、同博士後期課程の東若菜さんらの研究グループは、樹高世界一のセコイアメスギの葉に存在する貯水組織が、樹高日本一の秋田スギにも同様に存在することを発見した。これまで、根から吸収した水分を木の先端まで運ぶには輸送距離が長いため、木の最上部付近では水分不足になると考えられていた。

 樹高の高い木はその最上部までどのように水分を供給しているかを研究するため、石井准教授たちは、ロープを使ってセコイアメスギに登り、さまざまな高さの葉を採取。その調査の結果、高い位置の葉ほど根から水を吸い上げる通水組織が少なくなる一方、水分を貯める貯水組織の割合が多くなることを発見した。高さ100mを超えるセコイアの最上部では、葉の表面から吸収した雨や霧などの水分を貯めて利用していると考えられる。
 また、秋田スギにも同様の組織があるかどうかを調査した。樹上で採取した葉を液体窒素で瞬間冷凍して電子顕微鏡で観察し、夜間に水を含み膨らんだ貯水組織の細胞が日中は収縮している様子を撮影。セコイアメスギと同様の貯水機能があることを確認した。

 これら背の高い木の種類では、葉の貯水組織が高層マンションの貯水タンクのような役割を果たし、日中、水分不足になりやすい最上部での光合成などの生理機能維持に寄与していると考えられている。



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