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アリのコミュニケーション 触角に秘密あり

神戸大学

  • [2016/2/8]

 神戸大学大学院理学研究科の北條賢特命助教たちと基礎生物学研究所の共同研究グループは、働きアリのコミュニケーションに重要な役割を果たす化学感覚タンパク質を特定した。これまで化学感覚に関わる遺伝子がアリで多様化していることがわかっていたが、それらの遺伝子が化学感覚器でどのように発現し機能しているかは明らかになっていなかった。

 研究グループは学生の支援のもとクロオオアリの触角からリポ核酸を抽出し、同研究所の次世代DNAシーケンサーと大型計算機を用いて触角に発現する遺伝子を解析、新たに11個の化学感覚タンパク質の塩基配列情報を明らかにした。さらに、働きアリの主要な化学感覚器で特異的に発現する2つの化学感覚タンパク質を見出すことにも成功した。

 その結果、アリ類で特異的に進化した複数の化学感覚タンパク質が触角で協力的に働くことで、体表炭化水素(昆虫の体表面にある炭化水素の混合物)が伝える複雑な個体情報を認識している可能性が示唆された。




この記事は「螢雪時代(2016年1月号)」より転載いたしました。

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