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東京都立戸山高校 医学部進学をサポートする「チームメディカル」スタート

ニュース

2016.12.26

東京都立戸山高校では、平成28年4月から医学部進学を目指す生徒を独自の学習指導やキャリア教育などでサポートする「チームメディカル」をスタートさせている。東京都教育委員会による都立高校改革推進計画の一環として、生徒の多様な進学ニーズに応えようとする新たな取り組み。同じ志を持った生徒がチームを結成し、互いに切磋琢磨しながら支え合い、医学部合格を目指すプログラムだ。

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同校では、担当教員を3名配置してプログラムの作成や運営を行っており、その一人である非常勤教員の押尾勲先生は「戸山高校は1学年320名の募集定員なのですが、例年20名ほどの医学部志望の生徒が入学してきます。ただ、学年が上がるにつれてその数は減り、実際の医学部受験者は数人にとどまっていました」と、これまでの医学部進学状況を語る。

4月当初のガイダンスで、チームに参加するにあたっての心構え、医師になる強い意志、学習方法、医学部受験の概要などの説明を実施。そのうえで1年生19名、2年生6名、3年生6名が参加を希望し、そのまま全員が1期生となった。1年生の希望者が20名を超えた場合には、志願動機についてのエッセイや、調査書、入学試験の成績などを参考に選抜することを考えていたという。

プログラムは、学習指導とキャリア教育の2本柱で成り立っている。

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学習指導では、学習時間の管理とそれにもとづく個別面談が中心だ。授業以外の学習時間の目標が、1~2年生は1日3時間以上、3年生は5時間以上となっており、生徒たちは当初7月までは1週間分の学習記録をペーパーで提出。現在は、パソコンやスマートフォンで入力するクラウドサービスに移行している。

「一般生徒の学習時間と比べると、チームメディカルの生徒のほうが1時間から1時間半ほど長いという結果が出ています。部活動もがんばりつつ、通学時や隙間の時間を活用して勉強するなど、各自工夫しているようです」と、勉強と部活動の両立ができている生徒も多いという。

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また、医学への探究心を育み、生命への畏敬の念を深め、医師としての職業観を身につけるキャリア教育として、年間を通して臨床医、研究医による講演会や医学部体験などを開催。これらの活動には、600名ほどいる同校OBの医師が快く協力してくれているという。

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「医学部体験では、トレーニング用の気管挿管シミュレーターや採血用シミュレーターを使ってみたり、病院実習では許可を得て患者さんの診察現場に立ち会ったりと、貴重で深い学びとなっているようです」と、成果に結びついていることを明かす。

さらに、1年、2年生は論文執筆という課題もある。「妊産婦死亡率の削減」「ストレスの仕組みと身体への影響」など、医科学系のテーマで論文を書き、発表会でプレゼンテーションすることが求められるのだ。

「現役合格7名程度という目標はありますが、まだスタートしたばかりで、結果が出るのはこれから。選抜したわけでもないので、学力面の幅が大きいのも事実です。来年度は、外部の基礎学力診断テストをクラウドサービスによる学習記録とリンクさせ、生徒一人ひとりにきめの細かい学習指導を行うなど改善を図っていく予定です」と、今後の展望を語ってくれた。


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