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医学部パスナビは、2017年3月末日を持って終了いたします。
過去問など一部のコンテンツは、2017年4月1日以降順次「大学受験パスナビ」にて掲載いたします。

金沢大学・医学類 医学部生 座談会(1)

医学部生たちのキャンパスライフを垣間見る!

大学生活

2015.9.11

各種スポーツに汗を流す、医学部生たちの1年に一度の祭典「西日本医科学生総合体育大会」

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 インタビューに協力してくれた「金沢大学」の参加メンバー(左から順不同)
  ●小川宜彦さん(6年生)軽音楽部
  ●中尾一貴さん(6年生)バドミントン部
  ●白崎加純さん(5年生)硬式テニス部
  ●小林雅明さん(6年生)硬式テニス部
  ●藤井啓太さん(6年生)卓球部

【医学部では部活動に入るのは当たり前という空気がある!?】

医学部生の部活動参加率は、金沢大学に限らず、どこの大学でも高い。しかも、その多くが体育会系の部活動に加入するという。ただし、医学部でいう部活動とは、医学部の学生だけで運営されている場合が多い。そのあたりの現状について、まずは聞いてみた。


白崎さん:
 金沢大学医学部(※1)では、現在、各学年に110~120名くらいの学生がいますが、約7、8割の人が何らかの部活動に所属していると思います。男子は高校の時にやっていた部活動にそのまま入る人が多く、女子は新しいことを始める人が比較的多いような気がします。

小川さん:
 うちの大学に限らず医学部では、全体の雰囲気として「部活動に入るのは当たり前」という空気は確かにあります。部活動は文化系と体育会系の二つがありますが、やっぱり体育会系に入る人が多いです。

小林さん:
 金沢大学医学部には現在、体育会系の部活動が21団体ほどありますが、そのなかで僕が所属する硬式テニス部がいちばん歴史が古いと聞いています。部員もひと学年で10名前後はいます。うちの部では4年生の夏で一応、引退となりますが、6年生になっても続けている人もいます。男女の比率は男子7割、女子3割という感じです。

藤井さん:
 医学部では5年次から病院実習が始まるので、それをひとつの区切りとして、部活動を引退するのが一般的です。でも、病院実習の合間でも練習に参加することもできるので、続けている人も案外います。

中尾さん:
 準硬式野球部やサッカー部のように男子部員だけで練習しているところもあれば、硬式テニス部やバドミントン部やバスケットボール部などは男女部員が一緒に練習をしています。また、金沢大学では医学部がある医薬保健学域のうち医学類と保健学類(看護学専攻、理学療法学専攻、検査技術科学専攻など)は同じキャンパス内にあるので、両方の学類の学生が合同で部活動を行っているところもあります。


※1 金沢大学には医学部はなく、医薬保健学域という学域のなかに他大学でいう医学部医学科がある。なお医薬保健学域には、薬学類、創薬科学類、保健学類が含まれる。



【西日本にある各大学医学部の体育会系の各チームが年に一度、一堂に会して開かれるの総合体育大会とは?】

北陸・東海以西には全部で44もの医学部がある。各大学医学部でさまざまな運動競技を行っている学生たちは、1年に一度、西日本医科学生総合体育大会(西〔にし〕医体)と名づけられた総合体育大会で互いの腕を競い合う。

西医体は今年で67回目を迎えた長い歴史を有する。例年、ひとつの大学の医学部が主管となり大会の準備・運営を行っている。今年は大阪市立大学医学部が主管となり、21の競技に男女合わせて約1万6,000名もの学生が参加した。



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小林さん:
 西医体は、1年に一度、毎年8月7日から約10日間かけて行われます。全部で44もの医学部の学生たちが集まるので、地域ごとに定期的に行われる試合などに比べて規模がとても大きいのが特徴です。

白崎さん:
 毎年、夏休み中にやるということが恒例となっていて、出場するのは1年生から6年生までOKですが、メインは1年生から4年生となります。

中尾さん:
 西医体に対して、東日本の各医学部の学生による東日本医科学生総合体育大会(東医体)もありますが、西医体の方が参加校が多いので規模は大きいと聞いています。各競技でベスト4ぐらいまでに入ると、今度は東医体で同じくベスト4に残ったチームや個人と試合をします。それを全日本医科学生体育大会王座決定戦(全医体)と呼び、毎年、9月の後半頃に実施されています。

藤井さん:
 体育会系の部活動に入っている人にとって、西医体はいちばん重要な大会で、みんな西医体でよい成績を取れるようがんばっていますね。今年、2015年は大阪で去年、2014年は石川県で開かれ金沢大学がホスト校として大会の準備や運営を行いました。

中尾さん:
 通常は開催する府県内で各競技を行いますが、各種室内競技は競技者数も多く会場が足りない場合もあります。去年の大会では、僕が所属するバドミントンは富山県で競技を行いました。バドミントンは男女別の団体戦と個人戦の両方がありますが、西医体では参加者数が多いので、個人戦はシングルかダブルスのどちらかに出場することになっています。
 うちの部では部員のほとんどが、いずれかの試合にエントリーして出場しています。西医体以外でも、石川県内の社会人の大会や近畿・東海地区の医学部による対抗戦にも出場していますが、やはり西医体にかける意気込みは別格で、みんな気合を入れて練習しています。

小林さん:
 男子の硬式テニスは春に北陸3県の医学部の学生による「北信越大会」があり、それが西医体の予選となっています。そこで勝ち進めば西医体に出場できます。去年の西医体の団体戦では、残念ながら目標としていたベスト8には届かず2回戦敗退で悔しい思いをしました。
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白崎さん:
 私は女子の硬式テニス部に所属していますが、西医体でベスト4に入るためには本戦で4回、勝たないとダメ。でも、全医体に出場することには、そんなに重きを置いているわけではなく、とにかく西医体で上位の成績を取るのがいちばんの目標となっています。
 女子の硬式テニス部は、これまで8年間くらいずっと1回戦で負けていたのですが、去年、私が出場した西医体では目標としていたベスト8まで勝ち上がれ、とてもうれしかったです。

藤井さん:
 僕は卓球部に入っていますが、卓球の試合は西医体のほかに「北陸三県医学部薬学部卓球定期戦」や金沢大学をはじめ信州大学、新潟大学、千葉大学、東北大学などが参加して行う「五大学医学部卓球定期戦」が毎年あります。
 毎年、西医体のひと月くらい前からは通常の練習に加えて強化練習も積み、試合に挑みます。大会中は真剣勝負ですが、卓球の大会では、毎年、大会二日目に参加者全員でレセプションを開き、互いに親睦を深めています。
  うちの部は僕が3年生の時男子団体戦で準優勝することができましたが、その時は事前に相当、練習を積んで西医体に臨みました。大会前から部員全員がひとつになり、よい結果を残すことができました。試合で勝ち進んでいくにつれ、部員たちの応援にも熱が入り、部員全員ががんばって得た勝利という感じが強くしました。

中尾さん:
 バドミントンの男女の団体戦のメンバーは4人なので、それ以外の部員たちは試合中、応援やベンチコーチなんかを一生懸命にやります。うちの部も、毎年、けっこう真剣に練習をして西医体に臨んでいます。やはり西医体で1年に一度、他大学の多くの学生たちと真剣勝負できることは楽しかったですね。西医体を勝ち抜きベスト4に入ると全医体に出場できますが、場合によっては試験や実習などがあって出場できないということもありますので、西医体が僕たちにとってはいちばんの大会です。

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小林さん:
 男子の硬式テニスの試合では、真剣勝負のなかにも少々、お祭りっぽい雰囲気もあり、他大学の医学部生のなかには髪の毛を派手な色に染めたりコスプレをしている人がいたりして少し驚きました(笑)。

白崎さん:
 各部に所属する部員たちの実力はさまざまです。高校の時、全国大会に出たことがある経験者もいれば、大学に入ってからその競技を始めたという人もいます。経験者は西医体のレギュラーを目指してがんばっていますが、全員が試合に出られるわけではありません。レギュラーになれなかった人は当然、悔しいという気持ちになりますが、西医体が始まれば、どこの部でもそういった部員たちも気持ちを切り替え応援や裏方を一生懸命やります。私自身、西医体に出場した時、そのようにチームが強い団結力で結ばれていることを実感でき、それがいちばんの収穫でした。


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