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第12回 : 太平洋のように、でっかい夢を持つべきだ。/Your time is limited, so don’t waste it living someone else’s life.

  • 木村達哉のPower of Words 人生に効くコトバ

進学先が決まった人も、これから本番に挑む人も、春からはそれぞれの新しい生活が始まります。
そう、大学合格はゴールではなくスタートです。
本当に大切なのは、ここからなのです。
人生の次なるステージへと踏み出す皆さんに、木村先生が渾身の力を込めて最後のエールを贈ります。


Volume 52 : 太平洋のように、でっかい夢を持つべきだ。

坂本龍馬

江戸末期の志士。土佐藩脱藩後、薩長同盟や大政奉還の成立に尽力し、倒幕および明治維新において大きな役割を果たした。

 最終回に選んだのは、坂本龍馬の言葉です。これは「人として生まれたからには、太平洋のように、でっかい夢を持つべきだ」という言葉の一部です。入試が終わり、自分の進む方向が決まった人たち全員に、この言葉を贈ります。

 望んだとおりの道を歩くことができるのは幸せです。目標達成のために努力してきた自分を、まずは褒めてやりましょう。志望校に合格した人は、最後まで走り切っただけでなく成果を収めたのですから、最高の気分で日々を過ごしているのではないでしょうか。ただ、一つだけ気をつけたいのは、大学入学は単なるスタート地点でしかないということです。どんな難関大学に合格したとしても、それだけであなたが社会の中で高く評価されるわけではありません。東京大学の合格者の中でさえも、「東大までの人」がたくさんいるのです。大学そのものはあなたに何も与えてはくれません。しかし、自分からやろうと思ったらほとんどのことができる環境は整っています。高校までの与えられる生活とはまったく違う世界が待っているのです。

 そういった環境の中では、何をするのかが問われます。なかにはアルバイトばかりに精を出し、稼ぎを自慢するような残念な大学生もいます。そんなことよりも、大学にいる間は将来の自分の理想像を見つめながら、今の間に何を身につけておかねばならないのかを考え、行動することが最重要です。人生の夢を叶えるための準備を始めなければならないのです。

 龍馬は「何の志も無きところに、ぐずぐずして日を送るは、実に大馬鹿者なり」とも言っています。まずは、自分は何をやりたいのかを考え、いくつかの選択肢を用意しましょう。自分が何に向いているのかは関係ありません。大事なのは何をやりたいのかです。続けていれば、どんなことでも向いてくるものなのです。いくら大企業に就職しても立派な職業に就いても、自分がやりたいことをやっていなければ、不幸せな人生だと言わざるを得ません。さあ、高い志を持って新しいスタートを切りましょう。

小さくまとまらず、
人生の夢を叶えよう!


Volume 53 : Your time is limited, so don’t waste it living someone else’s life.

スティーブ・ジョブズ

アップル社の共同設立者。iPhoneをはじめとする革新的な商品・サービスは、世界中の人々の生活や価値観を大きく変えた。

 日本語にすると、「君の時間は有限なのだ。だから、他の誰かの人生を生きて時間をムダにするんじゃないよ」となります。私たちは生まれて、そして必ず死んでいきます。さまざまな想いを抱きながら、無の世界へと旅立つのです。本を読むことも、音楽を聴くことも、旅行を楽しむことも、誰かと話すこともできません。今の僕たちの時間は、有限なのです。

 だからこそ自分を大切にしたいものです。自分の人生が分かれ道に来たなと思ったら、どちらに進むのかは自分で決めましょう。他の人に決めてもらったら楽かもしれませんね。でも、自分だけの人生なのです。後悔することのないよう、自分で決めることが大切なのです。

 大学入試は、人生の最初の分かれ道だと言えます。中学や高校もそうだったかもしれませんが、大学の場合は進む先によってその後の人生が大きく変わる可能性が高く、なかには生涯の伴侶に出会う人だっていることでしょう。だから、あまりに慎重すぎるのは良くないとしても、安易に決めたくはありません。

 第一志望の大学に進めなかった人は、第二志望の大学に進むか浪人するかで揺れているかもしれませんね。第二志望校には合格したものの、第一志望校に再チャレンジしたいと思うのは当然のことです。どうしようかと考えて、周囲の人たちに相談しているかもしれません。でもね、いくら相談してもあまり意味はありません。だって、あなた自身の人生なのです。自分で決めましょう。他の人たちだって、相談されても困ります。人生を左右する岐路に立っている人に、軽々しく返答はできませんから。あなたの人生は、いつかは終わるのです。他の誰かが決定した人生を生きるべきではありません。

 決めたのではあれば、あとはもう後ろを振り返らずに、次の目標に向かって前を向いて歩いていきましょう。あなたの決定がどういうものであっても、それは必ず正しい選択です。自分で決めたのであれば、絶対に正しいのです。さあ、自信を持って歩いていきましょう。

あなたの選択は正しい。
自信を持って前進せよ!



編集 笹原風花
撮影 荒川潤
スタイリング 眞藤伸子
ヘアメイク 泉雅人


この記事は「螢雪時代2017年3月号」より転載いたしました。

著者プロフィール

木村 達哉先生

灘中学校・高等学校英語科教諭
教壇に立つ傍ら、英単語帳『ユメタン』(アルク)や参考書などを多数執筆。また、「英語教師塾」を立ち上げ、全国的な活動を展開している。近著に『キムタツ式 英語長文速読特訓ゼミ』シリーズ(旺文社)がある。

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