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第6回 : 明確な目標を定めた後は、執念だ。/You have to expect things of yourself before you can do them.

  • 木村達哉のPower of Words 人生に効くコトバ
  • [2015/9/1]

 夏休みが終わり、2学期が目前に迫ってきました。
 自分なりのスタイルが確立できてきた人もいれば、
 思うようにいかず、つい他人と比べたり、
 軸がブレたりしている人もいることでしょう。
 あなたに欠けているのは、意欲でも計画性でもなく、
 “自分を信じる力”なのかもしれませんよ。


Volume 12 : 明確な目標を定めた後は、執念だ。

 これは、チキンラーメンやカップヌードルを発明した安藤百福の言葉です。彼は戦後の食糧難の時期に、いつでもどこでも食べられる即席麺の開発を始めます。しかし、麺を腐らせない方法がどうしても見つからない。「ダメかな」と思い始めたとき、初心に戻って分析を重ね、ついに麺を油で揚げる方法を思いついたのです。

 僕たちの仕事や勉強もまったく同じですね。目標を決めたら、自分を信じて続けるのみ。執念あるのみです。計画にしたがって実行することだけを考えればいいのです。すぐに結果が出ないと、「これでいいのかな」と迷いが生じます。計画を立てていない人は迷いが出て当然。 でもそうでないならば、突き進むのみです。

 ただし、いくら執念だと言っても、うまくいかない場合には冷静に分析することが必要です。失敗は、自分の方法や計画が機能しているかどうかをチェックするための機会となります。うまくいっているのであれば、知識が増えたり問題が解けたりしているはずです。失敗し続けているのに闇雲に突き進むことを「信じる」とは言いません。「無謀」と言うのです。無謀な計画は変更すべきです。絶対に成功してやるぞという執念は、時として冷静さを失わせることにもつながりかねませんから、注意が必要です。

 2学期から過去問などの実戦的な勉強を始める人も多いと思うのですが、「自分はこの問題集を信じるのだ」と意気込んでみても、土台となる基礎力がなければ意味がありません。うまくいかない原因がわからなければ、成功している友だちに勉強法を聞いてみたり、先生に相談してみたりして、計画に手を加える柔軟性も必要です。その要素も含めての「執念」なのです。

 もとから具体的な計画がない人には、「信じる」という要素はあり得ません。本当に成功したいのであれば、計画を練って日々の学習を具体化し、視覚化することが必要です。2学期の計画を立てたなら、まずはそれを信じて続けることです。ブレることなく、執念をメラメラと燃やしながら、成功へと向かえばいいのです。

計画を立てたなら、あとは己を信じて
 突き進むのみ!


Volume 13 : You have to expect things of yourself before you can do them.

 この言葉を日本語に訳すと、「自分に期待しなければ何も実現しない」とでもなるでしょうか。アメリカの元バスケットボール選手、マイケル・ジョーダンの言葉です。

 目標や夢を実現するためには「できる」という自分に対する期待や自信が必要です。スポーツでは、「この相手には負ける」と試合前から思っている相手に勝つ確率は相当低いものです。 逆に甲子園の大会などだと、どのチームも予選を勝ち上がってきて自信満々の状態なので、無名の学校が伝統校に勝つこともよくあります。

 そうは言っても、自信は簡単に持てるものではありません。自信を持つためには、実績が必要です。勉強における実績は、お風呂にお湯を入れるようなもので、ある程度のラインに達しないとあふれません。それまでは耐えねばなりません。まずは知識を頭に入れることが重要です。覚えるべきことを覚えないで問題ばかり解いていても、成績は伸びません。自信を持つためには、覚えた量がカギとなるのです。

 受験勉強は、ジグソーパズルみたいなものです。ピースを埋めるように知識を詰めていけば、問題も解けるようになります。知識だけではダメですが、知識がないと知恵は生まれません。さらに、ピースの埋まり具合を把握せねばなりません。手当たり次第ではダメなのです。

 基本的な暗記の方法も知らねばなりません。暗記をするために必要なのは、時間よりも回数です。3時間机に座って覚えるより、毎日同じページを20 回ずつ1週間、声を出して読むほうが絶対に効果があります。同じところを必ず毎日やり、それを覚えたら次の範囲に進む。こうしているうちに、脳に定着した量、つまり、はめこまれたピースの数が増えていくのです。

 最終的に自信につながるのは、情報量と反復回数です。どこを何回やったのかをメモし、勉強量を可視化してみてください。「これだけやった」と胸を張れるようになれば絶対に成績は上がりますし、自信も自分への期待感も高まります。そうなれば、もう合格は目前です。

自信なくして成功なし!
 「これだけやった」が「できる!」につながる

編集 笹原風花
撮影 荒川潤
スタイリング 眞藤伸子
ヘアメイク 泉雅人


この記事は「蛍雪時代2015年9月号」より転載いたしました。

著者プロフィール
木村 達哉先生

木村 達哉先生

灘中学校・高等学校英語科教諭
教壇に立つ傍ら、英単語帳『ユメタン』(アルク)や参考書などを多数執筆。また、「英語教師塾」を立ち上げ、全国的な活動を展開している。近著に『キムタツ式 英語長文速読特訓ゼミ』シリーズ(旺文社)がある。

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