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結果の出る併願校数と受験スケジュールは?

  • 難関大[併願]プランニング 最高の受験結果を引き出す「完璧併願プラン」はこう立てる!

 秋も深まってくると、そろそろ来年の入試で受験する大学を決定する時期。
 第一志望校を確定させるのはもちろんだが、それ以外の併願校も慎重に検討したいもの。
 「どうせ併願校だから…」などと軽くみて、適当にピックアップするのは絶対にダメ!
 最適な併願校を選択して戦略的に受験することで、より良い結果を引き出すことができるのだ。
 そこで今回、最高の受験結果を引き出すための併願プランの立て方を徹底解説する。

結果の出る併願校数と受験スケジュールは?

併願プランニングの最終ステップとなるのが、
併願校数と受験スケジュールを最適に調整すること。
ここでムリ・ムダを排除することが併願の成否を左右する。
守るべきポイントをきちんと押さえて最終調整を行い、
自信をもって受験に臨める併願プランを完成させよう。


併願校数の典型パターン

スケジュールのポイント

第一志望校の試験日を軸に
無理のない数・日程に調整

 読者の中には、できれば何校でも併願して、チャンスを拡大したいと思う人もいるだろう。だが、受験校数が多すぎると各大学の受験対策が手薄になるし、試験に臨む集中力も散漫になる。それに実際に入学するのは1校だけ。ムダな受験は避けつつ、より自分の希望に近い結果が得られる併願プランを考えたいものだ。
 併願校数の目安は、第一志望校も含めて5~6校程度。6校の場合、「目標校1、実力相応校3、合格確保校2」が基本パターンだ。「なるべくチャンスを増やしたい」なら目標校と実力相応校を1校ずつ追加、「第一志望校の対策に集中したい」なら数を絞り込むなど、自分の目的に合わせてカスタマイズするとよい。
 また、目標校や合格確保校に偏りすぎないよう、併願校の難易のバランスを調整することも重要だ。特に、自分の実力よりも高めの大学に挑戦する人は、合格確保校や実力相応校などの組み込み方を慎重に検討しよう。もちろん、合格確保校であっても、絶対に合格できるとは限らない。受験に油断は禁物だ。
 受験日程については、第一志望校の試験日を中心に考えていくのが原則。試験本番の雰囲気に慣れるために、少なくとも1校は第一志望校よりも試験日が前の併願校を選びたい。緊張しやすい最初の試験は、志望順位が低く、難易度もあまり高くない大学にして、それから徐々に受験校の難易度を上げていき、自信をもって第一志望校に臨む、というのが理想だ。
 さらに、受験の頻度にも配慮すること。何日も試験が続く過密な日程は避け、頭を切り替え、体を休める時間の余裕があるスケジュールにしたい。また、試験会場への移動も考慮するべき。長距離移動は、時間・費用・心身と、すべてにおいて負担になる。なるべく移動の回数は減らし、学外試験会場の活用も検討したい。
 なお、各大学の試験日を確認するにあたっては、螢雪時代11月号の付録「2016 年 私立大学入試日程カレンダー早見表」をぜひ活用してほしい。

スケジューリングのポイント

スケジュールのポイント


失敗パターンから学ぶ受験スケジュール調整法

失敗パターンその①:校数を増やせば、合格率が上がるはず…
主な「入試方式・受験方法と利用目的」一覧、「早慶上智・MARCH」各入試方式の実施状況
問題点はここ!:
× 併願校の数が多すぎで、4回もの受験旅行が必要
× 難易度の高い大学をたくさん併願しすぎている
× 試験が続き、休養学習の時間が十分にとれない

アドバイス:
 運に期待してはダメ!十分な受験準備で合格を狙う

「実力的に厳しい大学でも、何回も挑戦すれば、一回ぐらい合格を拾えるのでは?」という甘い考えで数多くの難関大を併願し、「結果は全敗…」というのは、よくあるパターン。特に、第一志望校の難易度が高い場合は、その受験に集中するために併願の負担は軽めにするのが基本。このプランの場合は、まず併願校数を絞り込み、センター試験利用入試や学外試験会場での受験も加えるなどして受験旅行を減らすべき。第一志望校はもちろん、それぞれの併願校についても、学力・体調・メンタル面で十分な準備ができる受験日程を組みたい。


失敗パターンその②:受験順序とその影響を考慮していない…
主な「入試方式・受験方法と利用目的」一覧、「早慶上智・MARCH」各入試方式の実施状況

問題点はここ!:
× 難易度の高い大学から受験をスタートする
× 失敗したときに気持ちを切り替える時間がない
× 上位志望校のあとで合格確保校を受験する

アドバイス:
 どの大学をいつ受験するかで気持ちが変わり、結果も変わる

併願で結果を出すには、“難易度・志望順位”と“受験順序”との関係もカギとなる。順序の基本は「易→難」。特に、受験の経験がない現役生は、まず易しめの大学で手ごたえを得て、第一志望校に向けて徐々に自信を高めていきたいもの。このプランはその真逆。最初の難関大で打ちのめされ、気落ちした状態で次の第一志望校に臨んで惨敗。気持ちを切り替える間もなく最後の2校に臨み、いつもの実力を発揮できずに失敗…となりかねない。それに学力面でも、難易度の高い大学をあとにしたほうが、受験対策をより多くできて有利だ。


失敗パターンその③:第一志望校の受験だけを考えたい…
主な「入試方式・受験方法と利用目的」一覧、「早慶上智・MARCH」各入試方式の実施状況

問題点はここ!:
× センター試験の受験後、最初の試験が第一志望校
× ずっと試験がないので、緊張感をキープしにくい
× センター試験で失敗すると全滅の可能性がある

アドバイス:

 受験慣れ&中ダルミ防止!併願のメリットにも目を向けよう

特に、難関国立大を絶対的な志望校とするような受験生には、負担の軽い併願を考える人が少なくない。その方向性自体はまったく間違っていないが、併願するメリットにも目を向けたほうがよい。まずは「受験慣れ」。このケースでも、第一志望校の国立大の前に一度は個別試験を経験して、本番の試験の感覚をつかんでおきたいところだ。また、適度に試験を挟むことで、気持ちが中ダルミすることなく、2次試験までの間、適度な緊張感をキープしやすい。併願校のために遠出はしたくないという人は、学外試験会場での受験も考えてみよう。



*私立大のセンター試験利用入試および国公立大入試の難易度は、通常、センター試験の〝得点率〞で示されるが、ここでは比較しやすいように、便宜上、私立大の個別入試の難易度と同様な形で表記した。



この記事は「蛍雪時代(2015年11月号)」より転載いたしました。


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