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学部トレンド! 2016 経済・経営・商学部 系統

  • 【学部リサーチ 2016】 経済・経営・商学部系統の総合的研究

経済・経営・商学部 系統のトピックス

 人文学部を人文社会科学部とし、経済・経営学を、その中の学科やコース・メジャーなどとして置く学部改組が国立大学で続いている。インターンシップも国公立ほぼすべての大学で実施されるなど、この系統の実学志向は年々高まっている。

山形大、茨城大で学部改組、経済・経営(マネジメント)はコース(メジャー)に

 文部科学省による教員養成系学部、人文社会科学系学部の廃止・見直しの要請に対し、多くの国立大学がそれに応じる形で学部改組を行っている。
 これらのうち人文学部に関しては、2015年4月に、弘前大と高知大が人文社会科学部に名称を変更。弘前大では、経済法律、企業戦略、地域行動がコースとして設置され、高知大では、社会科学コースの中で、経済学、経営学、会計学などが学べるようになった。
 2016年も、山形大と茨城大で人文学部が人文社会科学部に変更される。山形大の場合は、従来、人文学部に法経政策学科が置かれ、経済・経営コースが3つのコースのうちの一つとして置かれていたが、今回の改組で、経済・経営コースは経済・マネジメントコースとなり、他に、総合法律コースと地域公共政策コース、人間文化コース、グローバル・スタディーズコースが設置されることとなった。
 茨城大も、従来、人文学部に学科として社会科学科が置かれ、その中で経済学・経営学はコースとして設置されていたが、今回の改組では、3学科(現代社会・法律経済・人間社会)7メジャー制とし、経済学・経営学は法律経済学科のメジャーの一つとなった。全員が自分の選んだメジャーに加え、もうひとつをサブメジャー(副専攻)にできるのも新しい茨城大人文社会科学部の特色だ。

インターンシップ(就業体験)、ほぼ全大学で実施!

 企業や国家機関・地方自治体などで、実際に仕事を体験するインターンシップ(就業体験)が、経済・経営・商学部系統を中心に年々拡大している。
 インターンシップは、就職前に実務を体験することで、学生にキャリア意識を芽生えさせ、就職先とのミスマッチを防ぐことを目的に始まったが、現在では、大学が募集窓口を設け、参加者に単位認定を行うなど、大きなムーブメントになっている。
 文部科学省は1997年から現在まで連続して「大学におけるインターンシップ実施状況」の調査を行っているが、2015年8~9月に実施した調査では、インターンシップを実施した大学は大学全体の95.4%にあたる740校、そのうち全体の72.9%に当たる566校が単位の認定を行っている。
 現在、多くの大学が、卒業後の進路を意識させるためのキャリア教育を、初年次教育として行っているが、早期就業体験を含めたインターンシップはその核となりつつある。
 インターンシップの実施時期は、3年次の夏期休暇期間中の8・9月がもっとも多く、実施期間は1週間~2週間がもっとも多い。現在、インターンシップは、企業側も学生側も就職活動に欠かせないものと考えており、とくに、大企業の多い東京では、応募が殺到し5人に1人程度しか受け付けられない高倍率状態が続いている。
 こうした状況を改善するため、経団連(経済団体連合会)は、これまで最低5日間だった下限日数を最低3日間に引き下げる(2017年度予定)ことで、実施回数を増やし学生の参加率を高めようとしている。

公認会計士試験、合格率10.3%

 経済・経営・商などビジネス系学部で取得できる国家資格で最難関とされるのが公認会計士資格。公認会計士は、会計学、財務会計、管理会計などの会計分野の専門知識と、監査論、企業法、租税法などの法律知識を身につけて、株式会社などの各種法人の会計監査、企業の経営相談・コンサルティングなどを行う会計の専門家。
 公認会計士試験は、企業等で働く公認会計士を増やそうという国の方針から、2006年以降、合格者数の拡大が行われ、合格者数はそれまでの1,200人程度から、最大4,041人(2008年)まで増えた。
 しかし、企業での採用が進まず、その結果、合格者が監査法人に殺到し就職難になったことなどで方針を変更。以後、合格者数は徐々に削減され、2013年には1,178人とほぼ元の水準に戻った。現在は、試験の合格者のほとんどが4大監査法人を中心に就職するほか、IT企業などを中心に企業の採用も徐々に増えている。
 2015度の公認会計士試験は、受験者(願書提出者)数10,180人。そのうち短答式試験に合格した者は1,507人。短答式試験免除者を含めた論文式試験の受験者数は3,086人で、最終合格者は前年とほぼ同じ1,051人(合格率は10.3%)だった。
 大学別の合格者数(学部卒:公認会計士稲門会調べ)では、慶應義塾大が123人でトップ。2位が早稲田大で91人、3位は中央大で64人、4位は明治大で56人。これら4大学の順位はここ6年間不動だ。5位以下は、同志社大、関西大、関西学院大、神戸大、東京大、専修大の順。

この記事は「螢雪時代(2016年11月号)」より転載いたしました。

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